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COLUMN
【目次】
美容室を経営する上で最も重要なのはお店の認知です。良い立地でお店を構えても、どんなに腕の良いスタイリストを雇っても、お店の存在がお客さんに知られてなければ安定した来客数は見込めません。どのような業種・業態でも認知は重要ですが、来客数が売り上げに直結する美容室経営では特に重要視されるポイントではないでしょうか。
認知のために必要なのは積極的なPR活動です。美容室のPR活動は近年その方法が確立されつつあり、美容所経営者のほとんどが特に力を入れて行うのは下記3点です。
①ホットペッパービューティーをはじめとする検索予約サイトへの掲載
②店舗Webサイトの設置とそのサイトのSEO対策
③SNSの開設と発信
しかしこれらの方法はどの美容室も行っており、普通に取り組んだだけでは他店と差別化することはできません。また美容室の数はここしばらく増加傾向にあり、令和4年度のデータによると1日当たりの新規出店は41店もあり、他店と同じPR活動を行ってもなかなかすぐ認知には繋がらないというのが現状です。(データ引用:https://mememag.j-mode.co.jp/news/44359)
そんな状況からか、近年提供するサービス内容(提供するヘアスタイルやヘアメイク、ヘアケアなど)を個性的なものにし、それを売りとしたPR活動を行う美容室が現れるようになってきました。もちろんそれも差別化に有効な1つの方法ではありますが、流行やトレンドに左右されやすい美容室業界は、その都度サービス内容が時代にマッチするよう常に個性化の方向も変え続けなければならず、かなりの労力が伴うことを覚悟した上で行っているようです。
そこで美容室経営では「VI:ヴィジュアル・アイデンティティ」という概念が近年重要視されつつあります。VIとは、デザインを用いた競合と差別化するためのブランディング概念のひとつで、具体的にはお店に関するヴィジュアル全般を、ある統一した思想や考えの下、それを強く潜在顧客に訴求できるよう整えることを指します。
美容室においてVIの対象となるのは主に以下のものです。
◆ロゴ
店頭入口ドアや看板に掲げ、以下に紹介するあらゆるツール・媒体に使用する美容所のシンボルです。来店する客はロゴで店舗を探すことも多く、場合によっては名称以上に他店と区別する記号として無意識に覚えていることもあります。
◆ショップカード
お店の名刺代わりとなっているもの、来店記録用のスタンプカード、会員証の役割を果たすものなど、機能はお店によって様々ですが、ほぼ必ず美容所には準備されている営業アイテムのひとつです。
◆名刺
顧客リピートのために、担当した美容師・スタイリスト個々の名刺も大切な営業ツールです。多くの客は良いサービスを担当してくれた美容師・スタイリストを継続して指名することから、どの美容室でも初めて担当した客には個々の名刺を渡すようにしているのが一般的です。
◆パンフレット
場所や料金、サービス内容や特徴などを、写真や図、文章などでまとめたもので、その美容室の紹介を紙面によって行うものです。店舗以外の場所に置かれることで宣伝・広報の効果があることから、多くの美容所で積極的に取り入れているアイテムです。
◆宣伝ポスター、広告バナー
街なかに掲示されるポスターや、WebやSNSで表示されるバナーなど、1枚の紙面もしくは画像によってその美容室の特徴や内容を宣伝する媒体です。掲示する大きさや場所によって、記載する内容や量の適切さは異なりますが、日常生活の中で目に留まりやすい媒体であるため、効果的な宣伝・広報が期待できます。
◆Webサイト
お店独自に作成したWebサイトは、インターネット上にある情報のプラットフォームとして、店舗紹介のほか、宣伝・広報や予約システムなど様々な使い方ができる現代では必須のアイテムです。多くの潜在顧客は、検索予約サイトが提供しているサイトページやSNSでお店のことを知り、詳しい内容をお店のWebサイトで確認するといった行動パターンを取っています。
◆店舗デザイン
来店客へ居心地の良さを提供する空間づくりであり、上記ロゴ以外のものに写真素材として使われる被写体としても重要なのが店舗のデザインです。店舗デザインはお店のイメージを大きく左右する要素であり、時にはサービス内容以上に潜在顧客がお店を選ぶ要因にもなり得ます。
これらをトータルかつ個性的にデザインすると、お店に整った雰囲気が生まれ、居心地の良さや高いステータス享受など、提供されるサービスとは別の「付加価値」を感じてもらえるようになります。そしてこのVI戦略は、前節で紹介したPR活動と連動することで、ファーストコンタクトで印象に残る、強い認知が期待できるようになるのです。
つまり現在の美容室経営における差別化戦略としては、①~③で挙げたPR活動だけでなく、そこにVI戦略を加えることが非常に効果的だと言えるでしょう。
とは言え、VIを実行するにはそれなりの費用がかかります。特に店舗デザインについては数百万円、規模によっては数千万円の工事費用が必要となります。事業資金が潤沢で、高い客単価と一定来客数の見込みがあれば問題ないでしょうけれども、美容室の場合初めは個人で開業することも多く、決して多くない開業資金でスタートすることも珍しくないのです。
ですから実際行えるVIは限られており、前節で挙げたVI対象に優先順位をつける必要が出てくる訳です。もちろんその優先順位は総合的に考える必要があり、一概にこの順位がよいとは言い切れません。
しかしどんな場合においても、これだけはやった方が良いという最も高い優先順位にあるのがロゴ作成です。
ロゴは美容室の「顔」となる存在であると同時に、第1節で紹介した①~③のPR活動におけるプロフィール画像として必要になる上、前節のVI対象の全てに使うデザイン素材としても絶対に必要になるものです。
また近年ロゴ制作は、クラウドソーシング・スキルマーケットの登場により制作費の相場がグンと下がり、手軽に誰でも依頼できるようなものになってきました。以前はロゴ1点で数百万円かかることもあると言われていましたが、最近では数万円という手ごろな価格でオリジナルのロゴを手に入れることが可能です。もちろん提案されるロゴのデザインクオリティは依頼先によりますが、当サービスsynchlogoのように、確かな実績を有するところに依頼すれば、一定レベルのデザインを期待することができると思います。
それでは美容室のロゴとはどのようなものか、ここではまず有名店のロゴデザインを紹介してまいりたいと思います。有名店の多くはTVや雑誌など様々なメディアへの露出も多く、ロゴが前面に出るようなシーンもあり、そのデザインには特に気を使っているものと思われます。
ACQUA|https://acqua.co.jp/
シンプルな字体で書かれた店名の上に、手書き風の赤のワンポイントがあしらわれたロゴです。「ACQUA」の5文字のうち、形が特異かつ中心に位置する「Q」の上にそのワンポイントを置き、さらに両端に「A」の文字があることで、中心性と対称性が感じられる印象的な見た目になっています。またその文字間は大きく空けられゆったりとした雰囲気がある中、赤のワンポイントがアクセントとして全体を締めるような役割もしており、女性らしい雰囲気漂うデザインに仕上がっているように感じられます。
AFLOAT|https://www.afloat.co.jp/
植物の葉や芽を思わせる小さなシンボルマークが印象的なロゴです。マークのデザインと店名の字体が合わさって、高級感ある雰囲気が醸し出されていると思います。また、展開する別ブランド(LallYou|https://lallyou.afloat.co.jp/)にも同じシンボルマークが使われており、一目で同店の系列であることが分かるようになっています。
手書き風の文字で店名が描かれたロゴです。その字体は自由でありながらも緊張感ある仕上がりとなっており、店名の意味ともリンクしたようなデザインではないかと思います。また先頭文字の「a」の文字のみをあえて大きくし、インパクトある見た目にすることを狙っているようにも感じます。
店名である「MINX」の4文字を大胆に使ったロゴです。全ての文字が縦・横・斜めの直線だけで作ることができる特徴を活かし、尖った雰囲気の形とすることで、強いインパクトを生み出していると思われます。さらに、あえて縦長な字体とすることで、文字のシャープさを強調しているようにも感じられます。
OCEAN TOKYO|https://www.oceantokyo.com/
「目指したい未来に、旗を立てよう。」という想いがシンボルマークに込められたロゴです。対比した赤と青2色の色が印象的なマークは、展開している店舗全てに使用され、ブランドの目印としてしっかり役割を果たしています。店名ロゴタイプはシンプルな字体で、シンボルマークの存在感が際立つようにデザインされているように思われます。
最近の美容室ロゴデザインの特徴や傾向を掴むため、ホットペッパービューティーアワード2024のベストサロン部門における、GOLD PRIZEに選出された全国の美容所35店のロゴをピックアップし、それらのデザインの特徴や傾向を調査してみました。その結果、以下5つの特徴や傾向を見つけることができました。
まず最初にご紹介するのは、ロゴタイプによるデザインが圧倒的に多いという傾向です。ロゴタイプとは、店名などの文字自体をデザインしロゴ化したものを指します(ロゴの型式・種類についてはこちらの記事もご参照ください)。
ピックアップした35店のうち、6割超にあたる23もの店がロゴタイプによるロゴを掲げていました。またアクセント程度の図案を取り入れたロゴタイプ型式まで含めると27店となり、実に約8割がロゴタイプ型式のロゴを採用していることになります。一方、明確なシンボルマークを有するロゴマーク型式のロゴは8店に留まっていました。
ロゴタイプ型式(文字のみ):23店(約66%)
ロゴタイプ型式(アクセント図案あり):4店(約11%)
ロゴマーク型式(明確なシンボルマークを有するロゴ):8店(約23%)
次に発見した傾向は色についてです。こちらはピックアップした35店のうち、6割超にあたる22店が黒単色でロゴをデザインしていました。また黒を主体で、他の色をアクセント程度に使ったロゴを含めると25店までその数は増えます。
なお次に多い色はゴールド系統で4店、その後にはグレー系が2店と続き、残りの4店では彩度の高い原色系の色が用いられていました。
黒単色:22店(約63%)
アクセントカラー有の黒:3店(約9%)
ゴールド系:4店(約11%)
グレー系:2店(約6%)
原色系:4店(約11%)
意外な結果として得られた特徴が、一目で美容所だと分かるデザインのロゴはほとんどなかったという点です。店名に「hair」や「salon」といった美容所だと分かる単語がある場合はまだしも、そうでない場合でもハサミや(髪の毛が象徴的な)女性の顔といった、美容所を彷彿とさせるモチーフや図案が全くと言ってよいほど用いられていませんでした。
その理由ははっきりとは分かりません。しかし、おそらくそういったモチーフや図案はこれまでの美容所ロゴで多く使われてきたものなので、差別化を図るためあえて採用しないようにしているのではないかと推察されます。
一方、シンボルマークを有するロゴに図案として多く採用されているのがイニシャルの文字です。店名の頭文字のアルファベットをシンボルマークのデザインに何かしらの形で組み込まれており、その数はシンボルマークを有するロゴを掲げた8店のうち6店もありました。また残りの2店もイニシャルではないですが、店名に入っている他の文字を取り入れたシンボルマークデザインとなっています。
なぜそのような特徴があるかについてですが、ロゴをお店のシンボルとして、店名と何かしらの関係性を持たせたいというのがその理由であろうと推察されます。イニシャルはロゴのデザインに個性を与える定番の方法ですので、それがこの結果に繋がっているのだと考えられます。
上記で紹介したロゴの傾向・特徴を分析すると、おそらく美容室では「潔く、シンプルなデザイン」が好まれているため、このように偏りのあるデザインになっているのだと考えられます。
ロゴタイプ型式が多く採用されているいう傾向もそうですし、またそのロゴタイプも装飾やディテールを凝ったものとしたデザインは少なく、文字本体のプロポーションや文字のカーニング(文字同士の間隔)などを調整する程度の編集に留められ、いかに文字が整ったように見えるかに重きをおいて作られているように感じられました。
さらに、黒単色のロゴが多いこと、シンボルマークにはイニシャル文字が用いられていることを見ても、あえてシンプルにデザインしようとしているように思われます。
いかがでしたでしょうか?
美容室のロゴを作りたいと考えている皆様の参考になれば幸いです。
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