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【企業ロゴ・会社ロゴ作成します】ロゴは起業時だからこそデザインにこだわろう

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日本における新会社設立は年間13万社から14万社。そしてそのほとんどの会社がオリジナルの企業ロゴ・会社ロゴ(コーポレート・ロゴ)を有しています。

ロゴは企業・会社の「顔」とも呼ばれます。それは企業・会社に接した時、最初に目にするものだからです。企業・会社のシンボルとなるものですから、見栄えのするものにしたい、他にはないものにしたいというのは当然だと思います。またロゴは起業時に作ることがほとんどですので、起業の象徴・記憶として長く受け継がれていくかもしれません。ですからそのデザインは、徹底的にこだわって作るようにしましょう。

ここでは起業時に、企業ロゴ・会社ロゴが欲しいと考えている人達向けに、そのロゴの作り方について詳しく解説していきたいと思います。

【目次】

1.企業ロゴ・会社ロゴとは?

会社とは営利を目的とする法人で、日本では株式会社、合名会社、合資会社、合同会社、有限会社(2006年に廃止)のことを指し、それらがシンボルとして掲げるロゴを企業ロゴや会社ロゴ、もしくはコーポレート・ロゴと呼びます。

企業ロゴは一社に付き一つというのが基本ですが、様々な事業を展開する企業などの場合は、各事業ごとにロゴが存在(事業ロゴ)することもあります。また、ホールディングスや関連企業、ファミリー企業などの場合は、大元のロゴをベースに色や形をマイナーチェンジしたロゴを使用するケースも見られます。

また企業ロゴは社章、名刺、パンフレット、封筒、看板、Webなど、様々なビジネスツールに広く使われます。そのため一度決定したデザインは簡単にはリニューアルできないため、慎重に検討する必要があります。

2.企業ロゴ・会社ロゴとその他のロゴとの違いとは?

ロゴは世の中の様々なジャンルで使われていますが、企業ロゴ以外の代表的なものを紹介すると、店舗ロゴ・商品ロゴ・サービスロゴが挙げられます。企業ロゴがこれらとは異なる点を以下整理してみました。

永久に使うことがある

企業ロゴが他とは違う点としてまず挙げられるのは「長く使うことを想定する」という点です。その他のロゴは、使う期間が決まっていたり、流行や時代に合わせてその都度デザインを変えたりなど、時限的な使い方を想定していると思います。一方企業ロゴは、創業者が代替わりしても残り続けることが大いにあるため、極端な言い方をすると、永久に使うことを想定しなければならないのです。最近では企業ロゴも様々な理由でデザインを変えたりすることが見られるようになりましたが、今でも起業する方の多くは数十年、あるいはそれ以上同じロゴを使い続けるつもりでご依頼くださいます。ですので企業ロゴは「永続性」という観点を一度は必ず考えて制作しなければならないのです。

理念や姿勢を形にする

店舗・商品・サービスは、顧客やユーザーに訴求するためのコンセプトを定め、それに沿ってロゴが作られていきます。

一方企業でも、ある事業に特化した事業会社ではそういったコンセプトを定めることもありますが、一般的な企業では社会に対して示す理念や姿勢というものを定め、それをロゴに反映していくケースがひとんどです。社員が自分達のシンボルとしてロゴに愛着を持つようになるのは、そういった背景があるからでしょう。

宣伝・広告以外の目的がある

店舗・商品・サービスのロゴは、それらの営業を向上させるための宣伝・広告の目的で作られることがほとんどです。しかし企業のロゴは、例えばシンボルとしての意味合いが強い家紋や学校の校章と同様に、宣伝・広告以外の目的を多く持っています。

それは、企業が組織であると同時にコミュニティであるからだと考えられます。するとロゴは、宣伝・広告のように認知向上やイメージアップにはさほど重きを置かず、企業の象徴としてデザインされるのです。ゆえに、企業ロゴは様々な角度からデザインを考えなければならず、考え方によっては店舗・商品・サービスより難しいブランディング戦略のもと、ロゴを検討していく必要があるのです。

3.企業ロゴ・会社ロゴを作成する目的とは?

ロゴを作る目的は企業や会社によって異なるものです。しかしそもそも企業ロゴ・会社ロゴは起業や会社設立をする際に絶対に必要なものではなく、極端なことを言えばなくても起業・会社設立は可能です。

では何故企業や会社はロゴを作ろうとするのでしょうか。ここではその目的をご紹介していきたいと思います。

企業・会社として箔を付けるため

1つ目の目的としては「企業・会社として箔を付けるため」というのが挙げられます。または「ないとサマにならない」という言い方もできるでしょう。

世間から信頼されるためには、企業・会社として身なりを整える必要があります。たとえばビジネスの場で初めて会う方から渡された名刺にロゴがなかったらどうでしょう。その相手の会社にいくらか不安な気持ちを抱いてしまうのではないでしょうか。人がスーツを着ればビジネスマンっぽく見えるのと同じように、名刺にきちんとしたロゴがあればそれなりに企業・会社らしく見えるようになります。企業ロゴ・会社ロゴはビジネスの世界で「あって当たり前のもの」という位置付けがなされることはしばしばあるのです。

社会における認知度向上のため

次に挙げられるのは「社会における認知度向上のため」です。起業して間もない企業や会社は当然世間に知られているはずもなく、できるだけ早く認知されたいと考えるものです。しかし社名だけを広く拡散しても、すぐに覚えてもらえる訳がありません。珍しい社名やユニークな社名でもない限りそれはかなり難しいことだと思います。

人間が受け取る情報の8割は視覚によるものと言われています。ですので自社の認知度を上げるためには、文字が並んだだけの社名では不十分で、社名とともに視覚的インパクトも与えられるロゴという方法が最適だと考えられる訳なのです。社名を文字ではなくヴィジュアルで覚えさせる。企業ロゴ・会社はそういった役割も担っています。

起業・会社設立のシンボルづくりのため

続いて挙げられるのは「起業・会社設立のシンボルづくりのため」です。企業ロゴ・会社ロゴは多少のマイナーチェンジはあっても、起業時、会社設立時に作ったデザインを基本的には使い続けていくものです。

企業や会社は、時代や流行など様々な要因によって体制も行う事業も変わっていきます。そんな中、設立の動機になった理念や姿勢などは変わらず、代々受け継がれていくものです。しかし理念や姿勢とは、言葉や精神性など実体のないものです。また身近にあるものでもないため、風化し、馴染みがなくなるおそれすらあります。

そこで実際に見ることができ、形あるものとして受け継いでいけるのがロゴなのです。ロゴは社章・名刺をはじめ、各種ビジネスツールには必ず付いているものなので、毎日一度は目にすることがあります。そうして企業ロゴ・会社ロゴは社内に浸透し、社員ひとりひとりのシンボルとしても定着していくのです。

ですので企業ロゴ・会社ロゴには、理念や姿勢などが源となったデザインとされることが多いのです。そしてそれは時間が経てば経つほど、設立時の思いを馳せるツールとしての役割も果たしていきます。

4.企業ロゴ・会社ロゴ作成における業種らしさ追求のポイント

企業・会社には多くの業種があり、ロゴでも当然その業種らしさを感じさせることが大切です。そのロゴの企業・会社がどんなジャンルの業種なのか、ロゴを見た時に一目で分かるようにしておかなければ、ロゴとしての基本的な役割を果たしているとは言えないでしょう。

ロゴでその業種であることを気付かせる方法は2つあります。ひとつはロゴの「文字」で気付かせる方法で、ロゴに使われている社名やキャッチコピー、コーポレートスローガンにその業種であることが分かるキーワードを含ませるという直接的なやり方です。もうひとつはシンボルマークのデザインで業種らしさを感じさせるやり方です。前者の方法は比較的容易で、シンボルマークのデザインも自由になるため、特にここで論じることは何もありません。難しいのは後者の方で、たとえばその業種らしくない社名でロゴを作る場合などは、シンボルマークのデザインで業種らしさを醸し出すしかない訳です。

近年、社名でも他者との差別化を図ろうとする企業・会社が非常に多く、ユニークな社名、あえてその業種らしくない社名を採用するところが多く、シンボルマークでその業種らしさを担保しなければならないケースが増えているように感じられます。そこでここでは、業種ごとにその「らしさ」を出すデザインのポイントを解説し、それぞれの業種に相応しい企業ロゴ・会社ロゴ作成の方向性を探っていきたいと思います。

IT業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

ITとは「Information Technology」の略で、 日本語に訳すと「情報技術」となります。ITは日本の産業を支える大切な業種で、インターネットの普及に合わせて急速に発展・拡大してきました。近年ではICT(Information and Communication Technology(情報伝達技術))、Internet of Things(モノのインターネット)など分野が枝分かれし、それぞれの特徴を見せつつありますが、ロゴにおいては全てIT業の一種として捉えられています。

ITの業種は、情報技術とコンピュータシステムに関わる多様な職種とビジネス分野があり、いずれも急速に成長しています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

ソフトウェア開発業:ソフトウェア開発者、プログラマ、エンジニアが、デスクトップ、ウェブ、モバイルなど、様々なプラットフォームでのソフトウェアやアプリケーションの設計、開発、テスト、デバッグなどを行っています。

ネットワーク管理業:ネットワークエンジニア、ネットワークアドミニストレータが、企業や組織のネットワークインフラストラクチャーを設計、設置、保守、セキュリティなどを行っています。

セキュリティ業:セキュリティエンジニア、セキュリティアナリスト、エスピオナージスペシャリストが、コンピュータシステムとネットワークのセキュリティを評価し、保護策の実装などを行っています。サイバーセキュリティの専門家もこの分野に含まれます。

データベース管理業:データベース管理者が、データの効率的なストレージとアクセスを確保するためにデータベースの設計、管理、保守などを行っています。

クラウドコンピューティング業:クラウドエンジニア、クラウドアーキテクトが、クラウドベースのサービス、インフラストラクチャー、プラットフォームの設計、管理などを行っています。

データサイエンスおよびビッグデータ業:データサイエンティスト、データアナリストが、大量のデータを収集、分析し、洞察を得て意思決定を支援してます。

ソフトウェアテスター業:ソフトウェアテスターが、品質保証とテスト戦略の実行により、ソフトウェアの品質向上やバグの検出に貢献してます。

ITコンサルティング業:ITコンサルタントやテクノロジーコンサルタントが、クライアント企業に対してテクノロジー戦略、プロジェクト管理、システム最適化などのコンサルティングサービスを提供しています。

近年IT業はDX(デジタルトランスフォーメーション)に注目が集まっていますが、それを実現するためにはAI(人工知能)やビッグデータ、クラウドコンピューティングといった各種テクノロジーの進化が課題とされています。そのため技術進歩の一翼をなす先見性や瞬発力を有している企業・会社であることをブランドイメージとして掲げたいところが増え、それによってIT業=技術進歩のスピードが目覚ましい業種という印象が世間一般で急速に広まっていったのではないかと思われます。

したがって、IT業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、日々新しいものへと更新する力があり、常に先進的である企業・会社であるというイメージ付けということなります。そのためには未来を想像させるモチーフや形、色などを用いてデザインすることが有効で、さらにそこに、それぞれの企業・会社が得意とするテクノロジーの要素が入ると、よりIT業らしいロゴデザインに仕上がっていくと考えられます。

建設業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

建設業には、国土や都市インフラをつくる「土木」という分野、もう一つは住宅やビルなどを作る「建築」という分野があります。また業態も建設に係る工程ごとに細分化されており、大きく計画・設計・施工・維持管理に分かれています。企業・会社の規模も様々で、最も大きいものではゼネコン、小さいものでは個人の設計事務所などが知られているところではないでしょうか。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

総合建設業:ゼネコンとも呼ばれますが、計画・設計・施工・維持管理の建設工程すべてに関わり、実行することができる企業・会社です。

建築業:建築家、建築士、設計者、建築技師などが、住宅、商業施設、公共建築物などの建物の設計および建設を担当します。建築プロジェクトは建築図面の作成から施工管理まで多くの段階を経ます。

土木工事業:道路、橋、ダム、トンネル、鉄道、空港などのインフラストラクチャーの建設と保守を担当します。土木技術者、地質学者、測量士などがプロジェクトに関与します。

不動産開発業:デベロッパーとも呼ばれますが、土地を取得し、建物を建設して、住宅、商業施設、オフィスビル、アパートメントコンプレックスなどを開発します。

建設機械業:建設機械や重機の製造、販売、レンタル、保守を行う業界です。建設プロジェクトで使われるクレーン、ブルドーザー、エクスカベーターなどの機械を提供します。

建設材料業:建設に使用される建設材料(コンクリート、鋼鉄、木材、ガラス、断熱材など)を生産、供給、販売する企業・会社です。

建設コンサルタント業:建設プロジェクトの計画、設計、施工、品質管理、予算管理、プロジェクトマネジメントなどのコンサルティングサービスを提供する企業・会社です。

環境工学業:環境工学者は、建設プロジェクトの環境への影響を評価し、持続可能な設計と環境保護を促進します。

建設関係の業種は、都市開発、交通インフラの改善、住宅供給、経済成長に重要な役割を果たしており、多くのプロフェッショナルや企業が関与しています。建設プロジェクトは通常、大規模で複雑であり、計画、デザイン、予算管理、安全管理などが厳格に管理されます。また、建設業界は技術の進化にも大いに影響を受けており、デジタル技術や持続可能性の考慮がますます重要視されています。

建設業といえばやはり「工事」のイメージが強く、安心・安全のイメージが伴うことは、企業・会社の必須要件として挙げられるでしょう。また、現代的で快適な生活環境構築のために、自分たちはゼロからモノを作り出しているのだという誇りもあり、それを企業・会社イメージとして強く打ち出しているところも少なくありません。一方近年の傾向を見てみると、開発・建設に伴う環境への影響、とりわけ地球へ負荷がかからないようにする取り組みにも注目が集まっており、そこに焦点を当てたイメージづくりを行う企業・会社も増えています。

したがって、建設業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、危険を感じさせる尖った印象とならないようにすることは大前提としつつも、それぞれの企業・会社が専門とするクリエイティブ要素を感じさせるモチーフや形を用いることが必要だと考えられます。またそこに地球や環境、あるいは都市といったスケールを感じさせるものを組み合わせることで、どの視点で建設という行為に取り組んでいるかをロゴで示すことができるようになるでしょう。

医療業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

医療業の企業・会社には、病院やクリニックを経営する医療法人だけでなく、医療活動に使う器具・薬剤などの商品を扱うメーカーや、医療関係の人材派遣や情報・データ提供といったサービス運営を行う会社などその幅は非常に広く、医療に対する関わり方も様々です。専門性としても、健康管理、医療診断、治療、看護、研究など多岐にわたります。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

医師業:医師は患者の診断、治療、健康管理を行います。一般診療医から専門医(例:内科医、外科医、小児科医、眼科医、耳鼻咽喉科医など)まで、さまざまな専門領域が存在します。

歯科医業:歯科医は歯と口の健康を管理し、虫歯の治療、歯周病の治療、歯の修復、矯正治療などを行います。

薬剤師業:薬剤師は薬物に関する専門知識を持ち、薬の調剤、患者への薬物情報提供、健康相談などを行います。薬局や病院で働きます。

看護業:看護師は患者の看護、診療補助、病状のモニタリング、薬物管理などを担当し、医師と連携して患者のケアを提供します。看護師助手、病院管理者も関連業種です。

医療技術者業:X線技師、臨床検査技師、超音波技師、放射線技師などの医療技術者は、検査や診断のための医療機器の操作と保守を担当します。

臨床心理士・カウンセラー業:臨床心理士やカウンセラーは、精神的な健康問題や心理的な課題に対するカウンセリングと治療を行います。

医療管理業:医療機関の運営、経営、財務、政策立案、品質管理、情報技術など、医療機関を効率的に運営するための管理職や専門家が関与します。

医療研究業:研究者、研究助手、臨床試験コーディネーターなどが、医療研究プロジェクトに関与し、新薬の開発や治療法の改善に貢献します。

救急医療業:救急医療スタッフ、救急車乗務員、救急医療技師は、緊急時に応急処置を行い、患者を救急医療施設に搬送する役割を果たします。

医療関連の業種は、人々の生命を救い、健康と生活の質を向上させる重要なサービスを提供する役割を果たしています。医療専門家は高度な専門知識と倫理規範を持ち、患者のケアと安全を最優先に考えます。医療分野は技術の進歩や新しい医療アプローチに常に変化しており、継続的な学習と専門知識の更新が求められます。

このように医療という業種は、人の命を扱うことが基本ですので、「生」につながる温かさや優しさといったイメージでブランディングを行う企業・会社が多く、冷たい印象やクールな空気感は、医療行為や医療をサポートする企業・会社のイメージとしては相応しくないと考えることが通念となっております。また医療は、神の領域に近いとされる行為だと言われるように、その責任感や使命感は他の業種と一線を画しているという誇りもあります。そのため、医療に関わる事業に対して、企業・会社がそれぞれの哲学を持って臨んでおり、それが企業・会社のカラーにつながっているのだと考えられます。

したがって、医療業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、まず人の温度感を感じさせること、清潔感があることが必要です。そして大切なのは、そこにそれぞれの企業・会社における人の命や健康に対する向き合い方について、それを連想させるモチーフや形を用いてデザインし、その企業・会社がどのような姿勢やスタンスで医療行為について考え、取り組もうとしているかを、ロゴを通して伝わるようにすることだと思います。

教育業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

教育業には、学習塾や習い事教室を事業展開する企業や会社、教材を開発・販売する企業や会社、また様々な「教える」や「学ぶ」のプログラムやサービスを提供する企業や会社などがあります。これらは主に高校生までの幼児教育や学校教育を対象にしたものが多く、教育課程の各段階に対応し、さらに教科やジャンルに細分化されて業務や事業が行われています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

学校教育業:学校教育業界は、幼稚園、小学校、中学校、高校などの学校を運営・管理する教育委員会や私立学校、国際学校などを含みます。教育者、校長、学校管理者、教育カウンセラーなどが在籍し、学生に基本的な学術知識やスキルを提供します。

高等教育業:大学、大学院、専門学校、短期大学などの高等教育機関では、教授、講師、研究者が教育と研究を担当し、学生に学士、修士、博士の学位を提供します。

補習・予備校業:補習校や予備校は、学生に追加の学習サポートを提供し、特に試験の合格を目指す学生をサポートします。講師やインストラクターが教育活動を行います。

訓練・研修業:企業、政府、非営利団体などが、社員やメンバーにスキルの向上や専門知識の獲得を目的として訓練や研修プログラムを提供する業界です。トレーナーや研修講師が関与します。

教育テクノロジー業(EdTech):教育関連のテクノロジーを開発、提供する企業やプロバイダーが含まれます。オンライン教育プラットフォーム、教材開発、学習アプリ、バーチャルクラスルームなどがこれに該当します。

学習支援サービス業:個別指導、学習支援、進学指導、進学カウンセリングなどのサービスを提供する業界です。学習指導者、カウンセラー、教育コンサルタントなどが関与します。

教育行政業:教育政策の策定、学校管理、教育予算管理、カリキュラム開発などを担当する行政機関が関与します。

教育とは読んで字のごとく、物事を教えて人を育てるものですので、事業の題材は知識や学問、対象は人、ということになります。そして教育には必ず目標や目的という課題が設定されており、それに向けての具体的な道筋や階段づくり、すなわち解決方法もセットで示してあるのが教育関連事業の特徴として挙げられます。ですので自ずと事業内容も差別化が進みやすく、企業・会社のイメージづくりが似通ったものになりにくい業種だと言えるでしょう。

したがって、教育業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、まず知的な印象を感じさせることを基本とし、それに、どのように対象者を成長させていくかについての特色や特徴をそのままモチーフや形で表現したデザインにしていくとよいでしょう。そうすると教育という業種に相応しく、なおかつオリジナリティある企業ロゴ・会社ロゴに仕上げることができると思います。

美容業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

美容業の企業・会社とは、化粧品メーカーなど美に関する商品をつくる企業・会社、ヘアサロン・エステ・美容外科クリニックを展開する企業・会社、また美容に関する情報やサービスを提供する企業・会社などが挙げられます。近年男性をターゲットにしたものも増えていますが、やはり市場では女性中心にターゲティングされ、今でもなお日々新たな事業が生まれ続けています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

美容師・理容師業:美容師と理容師は、髪のカット、ヘアスタイリング、カラーリング、パーマ、ヘアトリートメントなどの美容サービスを提供します。美容室や理容室で働くことが一般的で、髪型や髪の健康に関するアドバイスも行います。

エステティシャン業:エステティシャンは、肌ケア、フェイシャルトリートメント、ボディトリートメント、マッサージ、脱毛などの美容施術を提供します。スパ、エステサロン、美容クリニックなどで働きます。

ネイルテクニシャン業:ネイルテクニシャンは、爪のケア、マニキュア、ペディキュア、ジェルネイル、アクリルネイルなどのネイルアートを施す専門家です。ネイルサロンで働くことが一般的です。

メイクアップアーティスト業:メイクアップアーティストは、化粧を施し、特別なイベント、フォトシューティング、舞台、映画、テレビ番組などのためにメイクを担当します。プロのメイクアップアーティストは様々なメイク技術に精通しています。

美容教育者:美容学校やトレーニングセンターで美容のスキルを教える教育者も美容関連の業種に含まれます。彼らは美容師やエステティシャンの次世代を育てます。

美容商材業:美容製品や化粧品を製造、販売、流通させる業界も大きな一部を占めています。化粧品会社、美容商材の卸売業者、小売業者などが含まれます。

美容関連の業種は、人々の外見と自信向上に寄与する重要な役割を果たしており、美容の分野で働く専門家は高度な技術と顧客サービスのスキルが求められます。また、美容業界は流行やトレンドに影響されることが多く、常に最新の情報と技術を追求する必要があります。美容業界はまた、個人の美容と健康に焦点を当てた健康的なライフスタイルの一部としても位置づけられています。

美容は、人々の外見と自信向上に寄与することに対して、様々な角度からアプローチし事業化しているため、ターゲットそれぞれの美に対するこだわりにしっかり向き合い、それを実現するための姿勢や方法をきちんと示しておくことが大切になってきます。また流行やトレンドに影響されることも多く、常に最新の情報と技術を追求する必要があります。ですので美容関係の企業・会社イメージとしては、そのこだわりを実現してくれる先導者、あるいは目標・目的そのものの存在であるという側面を有する必要があると考えられます。

したがって、美容業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、「美」を感じさせる、すなわち美しいデザインであることが大前提となります。そこに、それぞれの企業・会社が追求する美の視点・方向性を連想させるモチーフや形でロゴを構築していくとよいでしょう。そうすると、美に対する価値感が際立った、個性的な企業ロゴ・会社ロゴを完成させることができるでしょう。

士業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

士業とは、名称の末尾に「士」の字を関している業種で、その領域は幅広く、司法、会計、不動産、建築、土木など様々な業界にて活躍しています。専門的な知識とスキルを持つプロフェッショナルによって業務や事業が行われており、そのほとんどに資格に「~士」という名の付く資格を有している人が責任者となっています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

弁護士業:弁護士は法律の専門家で、法的問題に関する助言や代理を提供します。司法試験に合格し、弁護士会に登録する必要があります。民事訴訟、刑事訴訟、契約交渉、相続問題など、幅広い法的問題を扱います。

弁理士業:弁理士は特許や商標などの知的財産権に関する専門家です。弁理士試験に合格し、特許庁に登録する必要があります。発明の特許取得、商標登録、特許侵害訴訟などをサポートします。

司法書士業:司法書士は、法的文書の作成や証書の証明を行う専門家です。司法書士試験に合格し、司法書士会に登録する必要があります。遺言書作成、不動産登記、会社設立などの業務を担当します。

行政書士業:行政書士は、行政手続きや許認可申請の代理を行う専門家です。行政書士試験に合格し、行政書士会に登録する必要があります。営業許可、労働許可、公的補助金の申請などを支援します。

税理士業:税理士は、税金に関するアドバイスや申告書の作成を専門とします。
税理士試験に合格し、税理士会に登録する必要があります。個人や法人の税務計画やコンプライアンスをサポートします。

社会保険労務士業:社会保険労務士は、労働法や社会保険に関するアドバイスを提供します。社会保険労務士試験に合格し、社会保険労務士会に登録する必要があります。労働契約、給与計算、労働紛争などをサポートします。

土地家屋調査士業:土地家屋調査士は、土地の測量や不動産の評価に関する専門家です。土地家屋調査士試験に合格し、国土交通省に登録する必要があります。不動産取引、土地分筆、境界確定などを担当します。

海事代理士業:海事代理士は、船舶や海事関連の法的問題に対処する専門家です。海事代理士試験に合格し、日本海事代理士協会に登録する必要があります。海事保険、海難事件、船舶登録などを扱います。

会計士業:会計士は、財務報告や会計に関するアドバイスを提供します。会計士試験に合格し、日本公認会計士協会に登録する必要があります。会計監査、財務分析、税務計画などを支援します。

中小企業診断士業:中小企業診断士は、中小企業に対する経営アドバイスやコンサルティングを提供する専門家です。中小企業診断士試験に合格し、中小企業診断士協会に登録する必要があります。中小企業の業績改善、経営戦略の策定、事業承継プランの立案などを支援し、経営の健全性を向上させる役割を果たします。

保険代理士業:保険代理士は、保険商品の販売や保険に関するアドバイスを専門とする専門家です。保険代理士試験に合格し、保険代理士協会に登録する必要があります。保険商品の提案、契約の締結、保険金の請求手続きなどを顧客に対して行います。保険代理店や保険会社で働くことが一般的です。

不動産鑑定士業:不動産鑑定士は、不動産の評価や鑑定を行う専門家です。不動産鑑定士試験に合格し、不動産鑑定士協会に登録する必要があります。不動産の売買価格の査定、相続時の評価、賃貸物件の家賃設定など、不動産取引において適正な価値を評価します。

FP技能士 (ファイナンシャルプランナー技能士)業:FP技能士は、個人や家庭の財務プランニングに関するアドバイスと計画策定を専門とする専門家です。FP技能士試験に合格し、日本FP協会などの関連団体に登録する必要があります。貯蓄、投資、年金、保険などの金融プランニングを行い、クライアントの資産管理や将来の目標達成をサポートします。

士業の仕事は一般的に高度な専門知識、倫理規範、プロのスキルが求められるため、彼らの活動は専門家として高い信頼性が求められます。特に、クライアントの権利や利益を保護することを目的に、法的・倫理的な立場からの助言や提案を求められることが多いため、物事を客観的かつ冷静に分析し判断するようなイメージが大切になるでしょう。

したがって、士業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、その道の専門家であるという雰囲気を醸し出していることを基本とし、それに社会的な規範を重んじつつ、クライアントを強く支援・バックアップする姿勢をモチーフや形で表現したデザインにしていくとよいでしょう。そうすると、優秀・有能なパートナーとして期待できる、信頼感溢れる企業ロゴ・会社ロゴに仕上げることができると思います。

金融業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

「お金を融通する」ことを言い表した“金融”業ですが、お金に様々な形で関わり、社会や経済を支えている業種です。金融業の代表的な企業・会社として思い浮かぶのは銀行ですが、その他にも証券や保険を扱う業種、また投資なども金融業に含まれます。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

銀行業:銀行は預金受け入れ、貸付け、決済、外国為替などの金融サービスを提供する機関です。商業銀行、投資銀行、中央銀行などが含まれます。

保険業:保険会社は損害保険や生命保険などの保険商品を提供し、リスクの分散と資産の保護を行います。

証券業:証券業は株式、債券、商品先物、オプションなどの金融商品の取引と仲介を行います。証券取引所、証券会社、証券ブローカーなどが含まれます。

投資ファンド業:投資ファンドは、資産を集めて投資し、収益を追求する機関です。共同基金、ヘッジファンド、私募投資ファンド(PEファンド)などがあります。

金融テクノロジー(フィンテック)業:フィンテック企業は技術を活用して金融サービスを提供し、オンライン取引、デジタル支払い、ローンプラットフォームなどを含みます。

金融仲介業:金融仲介業者は資本市場で資産を売買し、ブローカーやディーラーとして市場を支えます。

金融コンサルティング業:金融コンサルティング会社は企業や個人に対して投資アドバイス、財務アドバイス、リスク管理などのコンサルティングサービスを提供します。

お金を直接扱い、運用によって利益を得るタイプの業種は、何かのサービスや成果物を提供している訳でないため、実体のないところからお金を増やす錬金術的なイメージが少なからずあり、その生々しい雰囲気をいかに感じさせないイメージづくりをするかが大切になってきます。また、お金を直接扱わず、数字やデータとして捉え、それを調査・分析するような専門性を伴うタイプの業種もありますが、こちらは前者とは全く違い、学問的・研究的な色が濃いイメージを前面に打ち出しているのが特徴です。

したがって、金融業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、直接お金を扱うようなところは、身近さや親しみやすさを感じさせることがまず必要で、もう一方の場合では、お金のエキスパートとしての冷静さや知的さが感じられるようにすることが基本となります。またこれは両者に共通することですが、それにそれぞれの企業・会社として、経済に対するスタンスやお金に対する考え方といった、金融に対する哲学を表現するモチーフや形を加えていくと、企業・会社のカラーが表現された、オリジナリティ溢れるロゴに仕上げることができるでしょう。

運輸・物流業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

運輸・物流業は、製品や貨物を生産地から消費地や市場へ効率的に移動させる役割を担った業種です。そのためさまざまな運輸手段が活用されており、陸上ではトラック、鉄道、バス、自動車が利用され、海上では船舶やコンテナ船が、空中では航空機が使用されています。これら異なる運輸手段は、貨物の種類、距離、時間に応じて選択され、さらにそのプロセスには、受取、保管、管理、配送、追跡、そして必要に応じて加工というたくさんの工程があり、そのための倉庫、配送センター、在庫管理、注文処理、輸送計画など多くの企業・会社が関係しています。以下にその代表的なものをいくつか紹介します。

運送業: 運送業は、物品を輸送するためのさまざまな手段を提供する業界です。これには、陸上輸送(トラック、鉄道、バス)、海上輸送(船舶)、空輸(航空輸送)、パイプライン輸送などが含まれます。物流の要であり、製品を目的地に効率的に輸送する役割を果たします。

倉庫・保管業: 倉庫業は、物品の保管、管理、配送を行う場所を提供する業界です。倉庫は貨物を一時的に保管し、適切なタイミングで配送するために重要な役割を果たします。近年、倉庫業界は自動化とロボティクスの進化により効率化されています。

物流サービス業: 物流サービス業界は、製品や貨物の移動を効率的に管理するためのコンサルティング、ソフトウェア、テクノロジーソリューションを提供します。これには在庫管理、輸送最適化、ルーティング、追跡システム、予測分析などが含まれます。

荷主・輸送者業: これらの企業や個人は、自社の製品や貨物を運送するためのサービスを提供するために運送業者を雇ったり、物流プロセスを管理したりします。彼らは製品の生産地から消費地までの間に発生する物流課題に対処し、輸送コストを最小限に抑えることを目指します。

貿易業: 国際貿易における運輸と物流は、国境を越える貨物の輸送と関連業務を指します。これには、税関手続き、国際輸送規制、通関手続き、国際航空貨物、国際海上輸送などが含まれます。

最終配送業: 製品や貨物が最終的な顧客に届く段階を担当する業界です。これには宅配業者、郵便局、小売業の物流、配達サービスが含まれます。

リバースロジスティクス業: 製品の返品処理や不良品の取り扱いなど、製品が消費者から製造地に戻る逆向きの物流プロセスを管理する業界です。

運輸・物流業は、「モノを運ぶ」というシンプルな業種なだけに、事業の特色がそのまま企業・会社のイメージとして定着し、競合との差別化につながりやすい側面があります。一方共通しているのは、事故やトラブルにより、輸送を滞らせてしまうことに関しては皆気を配っているという点です。輸送の遅延やストップは、供給される側に多大な損害を与える場合があるため、どの企業・会社でも最も気を付けているのは間違いないでしょう。

したがって、運輸・物流業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、まず第一に輸送に関する安心・安全を感じさせることが重要で、それにどのような工夫やアイデアで迅速かつスムーズに輸送できるかをモチーフや形で表現すると、その企業・会社ならではのロゴに仕上がっていくでしょう。

農林水産業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

農林水産業は、農業・林業・水産業の三つの業種から成り立っており、食料の生産・供給および木材供給・森林管理など、人の生活において不可欠な役割を果たしています。また日本では、地方における主たる産業になっている地域も少なくなく、企業・会社としても幅広く事業が行われています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

◆農業
穀物農業:穀物農業は、主に穀物(小麦、米、大麦、オート麦など)の栽培に焦点を当てた農業です。これらの穀物は、主食として広く消費されており、世界中で重要な食糧源となっています。

野菜・果物農業:野菜と果物の農業は、新鮮な野菜や果物の生産を行う農業業種です。トマト、キャベツ、リンゴ、オレンジ、バナナなど、多くの種類の野菜と果物が栽培されます。

家畜飼育業:家畜飼育業は、牛、豚、鶏、羊、馬などの家畜の飼育と肉、乳製品、卵などの生産に関連しています。畜産業は、たんぱく質供給源として重要であり、皮革や羊毛も生産されます。

園芸農業:園芸農業は、花や植物の栽培と販売に関連しています。これは観賞用、庭園、造園、切り花の供給など、さまざまな目的で行われます。

特産農業:特産農業は、地域固有の作物や生産物を栽培・生産することに焦点を当てた農業業種です。例えば、ワイン用ぶどう、コーヒー、チーズ、ハーブなどが含まれます。

有機農業:有機農業は、化学肥料や農薬の使用を最小限に抑え、環境への負荷を低減することを目指す農業の形態です。有機農産物は、健康志向の消費者に人気があります。

◆林業
木材生産業:木材生産業は、森林から木材を収穫し、加工して木製品を生産する業種です。これには建築用材料、家具、紙、パルプ、製材、合板、ハードウッドフローリングなどが含まれます。木材の供給源として、持続可能な森林管理が重要です。

パルプ・紙産業:パルプ・紙産業は、木材や竹をパルプに加工し、紙やカードボードなどの製品を生産する業種です。これらの製品は印刷、包装、書類、出版、衛生用品など、多くの用途に使用されます。

木材加工業:木材加工業は、木材を加工して製材、窓枠、ドア、家具、建材などを製造する業種です。木工職人や家具メーカーなどがこの業種に関わります。

林産物採取業:林産物採取業は、森林から非木材製品を収穫する業種です。これには野生のキノコ、ハーブ、木の実、樹液、樹皮、クリスマスツリーなどが含まれます。一部は医薬品や食品の原料として利用されます。

森林保全業:森林保全業は、森林生態系の保護と管理に焦点を当てています。これには森林の生態系調査、野生生物保護、火災管理、害虫駆除、森林再生計画などが含まれます。持続可能な森林管理が重要です。

造園・造林業:造園業と造林業は、公共の公園、庭園、景観デザイン、都市緑化などに関連しています。また、森林再生プロジェクトや森林の再植林も含まれます。

森林教育・研究業:森林教育と研究は、森林生態系や森林管理に関する研究、教育、啓発活動を行う業種です。森林の健全性や持続可能性を研究し、将来の林業者や環境保護活動家を教育する役割を果たしています。

◆水産業
漁業:漁業は、海洋や淡水域で魚類や甲殻類を捕獲する業種です。この業種には、沿岸漁業、沖合漁業、深海漁業などさまざまな形態があります。漁獲された魚介類は生食、調理、加工などさまざまな用途に使用されます。

養殖業:養殖業は、水中で魚類、甲殻類、貝類、藻類などを養殖する業種です。養殖によって、野生の資源を保護し、一定の品質と供給を確保することができます。

魚介類加工業:魚介類加工業は、漁獲された魚介類を加工し、冷凍食品、缶詰、切り身、フィレ、魚の漬物、魚肉ソーセージなどの製品を生産します。これによって、水産物の保存性が向上し、輸送が容易になります。

水産業の環境関連業:水産業の環境関連業種は、持続可能な水産業の実践、漁業規制、漁業資源の保護、海洋生態系の維持などに焦点を当てています。持続可能な漁業実践が、生態系と産業の健全性を保つのに不可欠です。

農林水産業すべての共通点として挙げられるのは、自然の恵みによって事業を成り立たせてもらっているということです。ですから、自然環境を大切にするとイメージはどの企業・会社において少なくとも必要なことではないかと思います。また、食品を取り扱うところではそれに加えて安心・安全というイメージももちろん必要でしょう。限りある資源と向き合いながら、人の生活基盤を支える業種として活動しているということを忘れてはなりません。

したがって、農林水産業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、まず第一に自然に敬意を払う表現を行うことが大切かと思います。そこに、それぞれの扱うものの特徴やアピールポイント、また環境に対する取り組みなどをモチーフや形でロゴに盛り込むと、それぞれの企業・会社らしい特徴あるデザインに仕上がっていくでしょう。

人材業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

人材業は労働市場における仕事と求職者を結びつける業種です。この業種では様々なサービスを提供しており、人材採用、リクルートメント、雇用関連のコンサルティング、トレーニング、人事管理などがあります。また人は企業・会社の経営資源であるという考えに基づき、「人財」という言葉や「ヒューマンリソース(Human resource)」という言葉が使われることもあり、そういった視点に注目して事業を展開している企業・会社も増えています。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

人材派遣業:人材派遣会社は、企業に一時的な労働力を提供することを専門とします。派遣労働者は通常、プロジェクトの一時的な需要に応じて企業に提供され、雇用主は人件費の管理や雇用の柔軟性を実現できます。

リクルートメント業:リクルートメントエージェンシーは、企業に対して正規の従業員を採用するための候補者を見つけるサービスを提供します。新卒や転職希望の人が対象となりますが、エージェントはそれら求職者と企業とのマッチングを行い、適格な候補者を紹介します。

人事コンサルティング業:人事コンサルティング会社は、組織が戦略的な人事計画を策定し、人材管理プロセスを最適化するのを支援します。組織の人事政策、トレーニング、評価、労働法に関するコンサルティングが含まれます。

フリーランスおよび独立業者の支援業:人材業界は、フリーランスや独立業者向けにプロジェクトや仕事を提供するプラットフォームやエージェンシーもサポートしています。これにより、個人が柔軟に働き方を選択できるようになります。

教育・トレーニング業:人材業は、労働力のスキルアップや専門知識の獲得を支援するための教育およびトレーニングプログラムを提供することもあります。企業は従業員のスキル向上を促進し、競争力を高めるためにこれらのサービスを利用します。

人事管理ソフトウェア開発業:人事管理ソフトウェアプロバイダーは、企業が人事プロセスを効率化し、従業員データを管理するためのソリューションを提供します。これには人事情報システム(HRIS)やタレントマネジメントシステム(TMS)などが含まれます。

人材、すなわち労働者・労働希望者は、自身のステータスあるいは生活の向上やステップアップを望んで就職・転職を行おうとします。そのモチベーションに対して様々な角度からのサービス的アプローチを行っているのが人材業ですので、労働者・労働希望者の考えや意向を真摯に受け止めるというイメージが企業・会社にとって大切になります。しかしその考えや意向は十人十色なため、様々なケースをシミュレーションし、ひとつひとつ希望に沿って適切なアプローチを行えるかどうかが事業成功のカギになると言えるでしょう。

したがって、人材業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、人生を良い方向へ導くような印象のデザインにするとよいでしょう。加えて、人材や労働市場に対するアプローチの仕方やヴィジョンの描き方について、企業・会社ごとのスタンスを表現するモチーフや形を取り入れていくと、独創的な企業ロゴ・会社ロゴに仕上げることができると考えられます。

観光業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

観光業とは、観光客や旅行者に向けて、様々なサービスや施設を提供する業種で、観光による体験を豊かにし、人々に素晴らしい思い出を提供することを目的として事業が展開されています。旅行プランを提供する旅行代理店や、ホテル・旅館といった宿泊施設がこの業種の代表的な企業・会社として挙げられますが、その他にも観光地の文化、環境、娯楽に関する事業もたくさんあり、その種類は多岐にわたります。以下にその代表的なものをいくつか紹介します。

旅行業:旅行業は、個人や団体の旅行プランを立て、予約を取り、宿泊施設、食事、交通手段などを提供する業界です。旅行代理店やオンライン旅行予約サービスがこれに該当します。彼らは旅行者の要望に合わせたパッケージを提供し、旅行の計画や手配をサポートします。

旅行業者代理業:旅行業者代理業は、旅行業者と旅行者との仲介業務を担当します。彼らは旅行者に代わって旅行プランを整え、旅行業者との連絡や手続きを代行します。旅行者にとって便利なサービスとして、旅行業者代理業は需要が高い業界の一つです。

ツアーオペレーター(ランドオペレーター)業:ツアーオペレーターは、宿泊施設、食事、交通手段などの地上サービスを提供し、旅行プランを実現する役割を果たします。彼らは観光地でのツアーを企画し、観光客に様々な体験を提供します。例えば、観光名所へのツアー、アクティビティの手配、ガイドサービスなどが含まれます。

宿泊業:宿泊業は、観光客が滞在するための宿泊施設を提供する業界です。これにはホテル、旅館、民宿、ホステルなどが含まれます。宿泊業者は快適な宿泊体験を提供し、観光客の滞在を支えます。

添乗サービス業:添乗サービス業は、ツアーや旅行中に観光客に同行し、案内やアシスタンスを提供する役割を果たします。彼らは地元の知識を持ち、旅行者に観光地の歴史や文化について説明し、安全で快適な旅行をサポートします。

観光施設業:食事、リラックス、およびその他の必要なサービスを提供するための施設に関連する業種です。レストランおよび食品サービス、観光スポットや歴史・文化施設、リゾート施設などが含まれます。

観光娯楽業:観光娯楽業は、観光客に対して娯楽やエンターテイメントを提供する業種で、テーマパークやアミューズメントパーク、その他水族館、動物園、ライブエンターテイメントなどが含まれることもあります。

観光とは、人々が新しい場所を訪れ、その地域や場所の文化、自然、歴史、観光名所、食事、娯楽などを楽しむために行う活動のことですが、そういった非日常的体験や未知の体験をどのように提供できるかが企業・会社のイメージに直接繋がります。近年の情報化社会の発展によって、観光客や旅行者自らの力で観光に関する情報が事前に得やすくなってきていることから、それに応える動きが観光業の企業・会社にはより求められるようになってくるでしょう。

したがって、観光業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、期待感を感じさせるデザインとすることがまず重要です。そしてそこに企業・会社の独自性や特色が表せるよう、提供する観光サービスのコンセプトやスタイルが感じられるモチーフや形を取り入れてデザインにしていくと、個性的な企業ロゴ・会社ロゴを作り出すことができるでしょう。

製造業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

製造業は、原材料や部品を使用して、世の中のありとあらゆる製品を生産する業種です。製品を設計し、材料を調達、組み立てや加工を経て品質チェックを行った後、包装・出荷に至る一連のプロセスを、効率的かつ必要な量をまかなえるよう計画して生産しています。このプロセスを一貫しておこなっている企業・会社もあれば、分業化して行っている企業・会社もあり、業種の幅は多岐にわたります。以下にその代表的なものをいくつか紹介します。

自動車製造業:自動車、トラック、バス、二輪車などの自動車を設計、製造、組み立てる業種です。自動車メーカーは、部品の供給、エンジンの製造、ボディ組立、テスト、販売など、多くの工程を含みます。

電子機器製造業:電子機器製造業は、スマートフォン、テレビ、コンピュータ、家電製品、通信機器など、電子機器の生産に関与します。この業界は急速に進化し、技術革新が重要な要素となっています。

食品加工業:食品加工業は、食品の製造、包装、保存、配送を担当します。食品加工業者は、食品製品の品質、安全性、新商品の開発に焦点を当てています。

重工業:重工業は、建設機械、鉄鋼、鉄道車両、重機械などの大規模な機械装置や設備の製造に関連しています。これらの製品は建設、鉱業、農業、輸送など、さまざまな産業で使用されます。

医薬品製造業:医薬品製造業は、薬品や医療機器の製造に関与します。厳格な品質管理と規制が適用され、患者の健康に影響を与えるため、高度な品質管理が求められます。

化学工業:化学工業は、化学薬品、プラスチック、合成材料、肥料などの化学製品を生産します。これらの製品は農業、自動車製造、建設など、多くの産業で使用されます。

衣料品製造業:衣料品製造業は、衣類、靴、アクセサリーなどのファッション製品を製造します。ファッション業界はデザイン、縫製、マーケティング、販売など多岐にわたる活動から成り立っています。

製造業において、企業・会社として成り立たせている根幹の部分にあるのは、0から1を生み出すアイデアやモチベーションです。特に資源の乏しい日本では、そうした生み出す技術やノウハウが特に大切にされてきており、今の日本の発展、そして今後の日本も支えていく業種のひとつとして期待されています。そのため製造業においては、いかに新しいものを創り出そうとしているか、その姿勢がそのまま企業・会社イメージに繋がっていくのです。

したがって、製造業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、創造性を感じさせるような雰囲気とすることがまず大切で、それに、製品の生産を通して社会的課題やニーズにどう応えるか、どんな影響を与えたいと考えているかを表すモチーフや形を盛り込んだデザインとしていくと、その企業・会社の姿勢や思想がメッセージとして埋め込まれた、意味のある企業ロゴ・会社ロゴを作成することができるでしょう。

不動産業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

不動産とは、土地、建物、その他の自然または人工の資産など、読んで字のごとく「動かすことのできない財産」のことです。不動産業は、取引、管理、開発、投資、仲介など、不動産にまつわる様々な業務や事業を行う業種です。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

不動産開発業:不動産開発業は、土地や建物を開発し、新しい不動産プロジェクトを立ち上げます。これには、住宅、商業、工業、ホテル、リゾートなどのプロジェクトが含まれます。不動産開発業者は、土地の購入、都市計画の遵守、建設、販売、賃貸など、プロジェクト全体のライフサイクルの管理を行います。

不動産仲介業:不動産仲介業は、売却や賃貸の取引に関与し、売主と買主、賃貸人と賃借人の間で不動産の売買や賃貸契約を仲介します。彼らは市場リサーチ、価格設定、契約交渉、法的手続きのサポートなどを提供します。

不動産賃貸管理業:不動産賃貸管理会社は、オーナーの代理として不動産物件を管理します。これには、家賃の収集、修繕・保守、テナントとのコミュニケーション、契約の管理、空室率の最適化などが含まれます。

不動産投資業:不動産投資家は、不動産を購入し、収益を得ることを目的としています。これには、賃貸物件の所有、不動産証券(REITsなど)の投資、不動産クラウドファンディングなどが含まれます。不動産投資家は、キャピタルゲイン(資産価値の増加)やキャッシュフロー(家賃収入)を追求します。

不動産評価業:不動産評価士は、不動産の価値を評価する専門家です。彼らは市場調査、物件査定、資産評価レポートの作成などを行い、購買、融資、税務、保険などの目的に不動産の評価価値を提供します。

不動産法務業:不動産法律家や弁護士が、不動産取引に関連する法的問題に取り組みます。土地の権利、契約法、不動産訴訟、不動産取引の法的アドバイスなどが含まれます。

不動産はその名の通り動かすことができないため、地理的に依存するという特徴があります。そのため、その地域特性に影響を受けるところが大きく、扱う不動産の周辺情報の理解・分析・評価・判断がどの事業や業務にも求められます。また、不動産そのものの価値が、時代や環境など、関係者がコントロールできない要因に左右されるところが大きいことから、それを冷静に視ることのできる力を備えているかどうかが企業・会社としてのイメージにつながると思います。

したがって、不動産業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、先見性や客観性を重んじてデザインすることがまず大切で、それに企業・会社それぞれが行っている、地域や顧客の信頼を得るための方策や姿勢が感じられるモチーフや形を取り入れたデザインにしていくと、その企業・会社らしい企業ロゴ・会社ロゴを作り出すことができるでしょう。

資源・エネルギー業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

資源・エネルギー業は、地球上の自然資源を採掘し、社会で利用するためのエネルギーへ変換・生産し、供給まで行う業種のことを指します。代表的なエネルギーとしては電気・ガス・ガソリンなどがあり、これらは現代社会における経済活動および生活に必要不可欠なものとなっています。またこの業種における企業・会社は、エネルギーの種類ごとに作られていることが多く、それぞれの専門分野ごとに特色が見られます。以下に代表的なものをいくつか紹介します。

鉱業:鉱業は、地下や地上から鉱物資源を探査し、採掘、精錬、加工する業種です。金属鉱石(金、銀、銅など)や非金属鉱物(石炭、塩、石灰岩など)の採掘が含まれます。

石油・天然ガス業:この業種では、石油と天然ガスの探査、生産、精製、販売が行われます。石油とガスは、燃料や化学製品の原料として広く使用されています。

電力業:電力会社は、電力の生成、送配電による供給、再生可能エネルギーの開発などを担当します。これには化石燃料、風力、太陽光、水力などのエネルギー源が含まれます。

廃棄物管理・リサイクル業:資源の持続可能な利用を促進し、廃棄物の処理、再利用、リサイクルを行う業種です。

再生可能エネルギー業:風力、太陽光、水力、バイオエネルギーなどの再生可能エネルギーの開発と運営に関与します。

エネルギーの源となる資源は有限で、また資源をエネルギーへと変換する過程、あるいはエネルギーを使用した時にかかる地球環境負荷の懸念が、現代におけるこの業種の課題となっています。しかしどの企業・会社も決して暗い未来を思い描いている訳ではなく、水素エネルギーなどの新エネルギーや、その他再生可能エネルギーの研究・開発も近年進化を見せるなど、いかに持続可能なエネルギーシステムを構築するかを模索している状況にあるといえます。

したがって、資源・エネルギー業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、自然環境への影響および配慮の姿勢を鑑みるデザインとすることが必須で、それに企業・会社それぞれのエネルギーに対する未来への取り組み姿勢や思想、社会的位置付けなどを意識したモチーフや形を取り入れていくとよいでしょう。そうすることで、企業・会社独自の社会へのアピールやメッセージ発信が、ロゴを通して行えるようになると思います。

福祉業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイント

福祉業は、社会的な支援やサービスを提供し、個人やコミュニティの福祉と生活の質を向上させることを目的とした業種です。高齢者、子供、家族、労働者、病気や障害を抱える人など対象は様々で、それぞれが必要としている問題や課題に色々な角度からアプローチし、解決や支援を図る事業を企業や会社は行っています。

介護サービス業:高齢者や障害者のケアを提供する業種で、介護施設、デイケアセンター、訪問介護、介護用具の提供などが含まれます。

福祉施設運営業:児童養護施設、福祉施設、障害者支援施設、老人ホーム、シェルターなど、特定の人々のための住居やケアを提供する施設の運営が含まれます。

福祉支援サービス業:生活困難な人々に対する支援サービスを提供する業種で、食糧支援、住宅支援、雇用支援、カウンセリング、就学支援などがあります。

教育・訓練業:特別な教育やトレーニングプログラムを提供し、障害者や特別なニーズを持つ学生や成人を支援する業種です。

カウンセリング業・心理療法業:心理カウンセリング、心理療法、精神保健サービスを提供し、心身の健康をサポートする業種です。

社会事業:社会的な問題に取り組む非営利団体やNGO、社会事業団体が含まれます。これらの団体は、貧困、差別、環境問題など多くの課題に対処し、社会的な変化を促進します。

健康ケア業:医療機関や病院での医療ソーシャルワーク、リハビリテーションサービス、ホスピスケア、精神保健ケアなどが含まれます。

障害者支援業:身体的、知的、精神的な障害を持つ人々に対する支援、訓練、雇用サービスが含まれます。

児童福祉業:子供たちの安全、保護、養育、教育に関連するサービス、養護施設、里親制度などが含まれます。

社会の中で生活する上で、不利な状況の立場にある人を支援するのが福祉業す。そのため民間の事業ながら公共的な側面も強く、企業・会社としてもそういった立場であることを意識したイメージづくりが必要になります。また支援のシチュエーションも様々で、できるだけ多くの課題・ニーズに応えることが福祉業には求められています。

したがって、福祉業における企業ロゴ・会社ロゴ作成のポイントとしては、公共的な企業・会社イメージ構築のために、平等や和といったことを感じさせることがまず必要です。それに、会社・企業ならではの支え方、サポートの仕方を彷彿とさせるモチーフや形を加えていくと、オリジナリティのある、それぞれの企業・会社に相応しいロゴに仕上げることができるようになるでしょう。

5.企業ロゴ・会社ロゴ作成における代表的なモチーフと事例紹介

前節の視点によってロゴ作成の大まかな方向性は定まりますが、それだけを決定しても実際のデザインが見えてくる訳ではありません。ロゴ作成の方向性に対して最適な形や図形を与えるのが「デザイン」という作業です。そしてその形や図形ですが、何の脈絡もないものにしてしまっては意味がありません。たとえば「未来を想像させるデザイン」という方向性を掲げ、それに沿って見栄えのする図形や形でデザインしたとしても、それだけではその企業・会社の個性は出るはずもなく、社会に対するアピールとしては弱いロゴになってしまいます。

企業ロゴ・会社ロゴは、理念や姿勢、ヴィジョンやミッションなど、社会に対してアピールしたい固有の意味やメッセージと関連付けたデザインとすることで、はじめてその企業・会社の個性がロゴに備わってくるというものです。しかし意味やメッセージというのはあくまで言葉ですから、それをそのままロゴのデザインへと反映することはできません。

そこで登場するのが「モチーフ」という概念です。

モチーフを用いたロゴデザインとは、ロゴによって伝えたい意味やメッセージを、それを連想させる具体的な「モノ」によって代弁させるデザイン手法です。その代弁させる「モノ」をデフォルメ・抽象化するなどし、形や図形としてロゴに組み込むことで、ロゴは具体的な意味やメッセージを帯びたものになります。そしてその意味やメッセージが固有のものであればあるほど出来上がるロゴもその企業らしさを増し、個性のあるデザインとして仕上がっていくことでしょう。

そこでここでは企業ロゴ・会社ロゴに個性を与える代表的なモチーフを、実際の事例とともにいくつか紹介していきたいと思います。ここに紹介するモチーフを、単体もしくはそのいくつかを上手く組み合わせてデザインすると、きっと個性的な企業ロゴ・会社ロゴを作り出すことができるでしょう。

円・輪

円や輪は、「一体感」「安定」「安心」「永遠」「和」などを連想させるモチーフとして使われます。その由来は、地球などの惑星や月といった星、また水滴を落とした時の波紋や樹木の年輪など、形にはじまりも終わりもない、自然界にある完全な形としての円が元にだと考えられます。また、円の形を重ねる・つなげるなど複数を組み合わせて使うことで、「融合」「調和」といった意味やメッセージを連想させることもできるようになります。さらには「円満」「(友達の)輪」、「丸く収める」など、ビジネスに直接関わるような意味やメッセージも連想させやすい図形です。

◆三菱UFJフィナンシャル・グループ

MUFGグループのシンボルマークは、円形をモチーフに、それらを重ね合わせることで、私たちがめざしている「グループの総力を結集して生み出す新しい総合金融サービス」と「お客さまと一体感のある親しみやすいサービス」の二つの意味を表現しています。また中央の円は「新しいグループ」を、外側の交差する国内外への広がりをイメージしており、「あらゆる場所、あらゆる分野で、最高のサービスをご提供する、『世界屈指の総合金融グループ』を創造していく」という、MUFGの想いを表現しています。

引用:Our Brand(三菱UFJフィナンシャル・グループのサイトより)

◆コニカミノルタ株式会社

地球をモチーフにしたこのマークは世界中のお客様に対する新しい価値の提供を表現し、「グローブマーク」と呼びます。この楕円のフォルムはお客様に対する信頼感・安心感の提供と広範な技術力の調和を表現しています。光をモチーフにした5本のラインは、画像情報分野における広範な技術力(光学・化学・電気・機械・ソフトウェア)を表現しています。シンボルマークの青いカラーは、独創的なイノベーションを表現し、「コニカミノルタブルー」と呼びます。

引用:シンボルロゴ(コニカミノルタ株式会社のサイトより)

◆損保ジャパン

絶対的な安定と調和を感じさせる赤の正円は、日本の象徴。明日の方向を指し示し牽引するプラチナの環は、SOMPOグループが未来に向かって世界中の人々と取り結んでいく“新しい信頼”の象徴です。この正円と環をダイナミックに組み合わせることで、日本を代表するブランドとして「世界で伍していくグループ」を目指すという私たちのビジョンを表現しています。

引用:グループブランド(損害保険ジャパン株式会社)

橋は、「繋がり」「仲介する」などを連想させるモチーフとして使われます。その由来は、二つの異なる事物を繋ぐ意味で使う「架け橋」という言葉による比喩的表現が元になっていると思われます。人と人をつなぐ、人と物事をつなぐ、物事同士をつなぐ行為は、多かれ少なかれどんなビジネスでも存在するため、様々な業種・業態で見られるモチーフです。

その形の性質上、二次元的に使ったり、陰影や遠近感などをつけて立体的に使ったりなど、意味やメッセージの内容に応じて表現方法が多彩に変えられるのが特徴です。特に立体的に使う場合は、スケール感を感じさせられるデザインにすることも可能でしょう。

◆株式会社リクルート

リクルートロゴのデザインモチーフ、それは架け橋(Opportunity Bridge)です。私たちは、"人"と"機会"をつなぐ架け橋となる。"いま"と"未来"をつなぐ架け橋となる。"ここ"と"世界"をつなぐ架け橋となる。そんなメッセージを込めています。

引用:リクルートロゴ(株式会社リクルート)

◆ディアゴスティーニ

新しいブランドロゴのデザインは、それぞれのシリーズやマガジンが架け橋となり、コレクションが完成する過程で出会う新しい発見や、豊かな体験を表現しています。

引用:ブランドロゴ刷新のご案内(株式会社デアゴスティーニ・ジャパン)

ハート

ハートは、「いのち」「こころ」「愛」「思いやり」などを連想させるモチーフとして使われます。由来は言うまでもなく心臓の形で、絵文字や記号として日常的に慣れ親しんだ図形であるため、前述の意味やメッセージが連想しやすいモチーフだといえるでしょう。

連想させる意味やメッセージから、医療系や福祉系の企業、また日常生活に近い場面の多い企業のロゴに多く使われています。そのままダイレクトにハートの形を使うこともあれば、個性的な形に変形させたり、他のモチーフと組み合わせたりしてデザインしていることもあります。

◆ピジョン株式会社

ピジョンのブランドロゴは、「お母さんとおなかの赤ちゃんを表した2つのハート」と「Pigeonの頭文字“P”」を組み合わせた形です。「お母さん、お父さんには代われないけれど、たくさんの人へ、愛をかたちにして届けたい」という想いが詰まっています。

引用:ピジョンの名前由来・ロゴについて(株式会社ピジョン)

◆株式会社ダイエー

ロゴデザインは、ダイエーの文字と、ハートをあしらったマークで構成されます。このマークは、daieiの「d」と、発見やよろこびをあらわす「!」が組み合わさって、こころ(ハート)をこめて、お客様をおもてなししていこうというわたしたちの気持ちを表現したものです。

引用:ロゴデザイン(株式会社ダイエー)

◆東京メトロ(東京地下鉄株式会社)

ハートを模したM(「ハートM」)は、メトロ(Metro フランス語で「地下鉄」の意)のほか、東京の中心にあるという存在感やお客様の心に響くサービス、心のこもったサービスを提供し続けるという意志を表します。背景色にはコーポレートカラーである「ブライトブルー」を採用。活き活きとした元気なイメージで、東京メトログループの理念「東京を走らせる力」を表現しています。

引用:コーポレートアイデンティティ(東京地下鉄株式会社)

顔・表情

顔や表情は、「喜び」など人の感情を連想させるモチーフとして使われます。顔全体をモチーフにしたものもあれば、口元だけのデザインなど、そのバリエーションは様々です。その企業の行動によって、顧客や社会をどういう感情にしたいかという意味やメッセージを連想させたい時に使うことが多いようです。

このモチーフを使うのは自社の商品やサービスで直接顧客の満足を得るような企業で、食品系やサービス業でその例が多く見られます。ユニークな印象の企業ロゴを作ることができるモチーフです。

◆株式会社ソラシドエア

ロゴは、「人と人が向き合う時、笑顔が生まれる」というコンセプトになっています。ロゴマークは、異なる2色を使うことによって、人と人が向かい合いつながって姿、笑顔の種が跳ね上がり上昇していく様子、大空に浮かぶ大きな笑顔を表現しています。

引用:ブランドコンセプト(株式会社ソラシドエア)

◆エバラ食品工業株式会社

常に他に先駆け、新しいおいしさにチャレンジし続ける企業姿勢を、動きをもった書体で表しました。新しいおいしさにより、そこに人が集い、笑顔が生まれす。その笑顔や、はずむこころを、ロゴ全体で表現しています。

引用:ニュースリリース(エバラ食品工業株式会社)

◆株式会社Spinner

シンボルマークは笑顔をモチーフに用い、ロゴタイプとともに棒状の要素を組み合わせたデザイン。社名の由来である「紡ぐ」というイメージが感じられるよう、糸を一定のリズムで巻く(紡績)ような規則的でリズミカルな雰囲気を作りました。「i」にはワンポイントのカラーを入れ、「人=紡ぐ人」を表すようにしています。

synchlogoロゴ制作実績「株式会社Spinner」より引用

人(の姿)

人や人の姿は、「生き方」や「生活感」のほか、「人と人の間にある関係性」「人材」などを連想させるモチーフとして使われます。単体の人がモチーフになることもあれば、複数の人によって構成されることもあり、伝えたい意味やメッセージによってその人数は変わってきます。またその人のポーズやシルエットも様々で、具体的な人の姿の時もあれば、抽象化された場合もあります。

このモチーフを使うのはやはり「人」や「生活」に深く関わる事業を行っている企業で、ライフスタイルや趣味、教育といったジャンルで多く見られるほか、「企業と顧客」の関係性を表す際にもよく使われます。

◆株式会社ベネッセコーポレーション

人型キャラクターと「Benesse」という文字を組み合わせたコーポレートロゴです。キャラクターは、人間と、そのエネルギッシュな生き方を表現しています。「Benesse」という独自の造語にキャラクターを組み合わせることで、「人の生き方を表すブランド」としてひと目で伝わることを目的としています。

引用:Our Philosophy(株式会社ベネッセコーポレーション)

◆株式会社タカラレーベン

タカラレーベングループのシンボルマーク「ハーモニックサークル」は、「お客さま」「パートナー」「従業員」を表す3つの輪が、お互いに結びつき、支え合いながらハーモニーを奏でるように有機的に広がっていく様子を示しています。3つの輪が共鳴し合い、「幸せを考える。幸せをつくる。」というビジョンを実現したいという想いの表れでもあります。鮮やかなブルーと深いネイビーのグラデーションは、グループ全員で目指す聡明さと誠実さを表現しています。

引用:タカラレーベンのご紹介(株式会社タカラレーベン)

◆株式会社不動産パートナーズ

ロゴは、「パートナーズ」の社名に相応しく、人と人とが寄り添うさまを表したデザインです。成長を感じさせるような右肩上がりのフォルムで、まるで人が未来へと羽ばたいていくような上昇感ある雰囲気といたしました。また、「人」の文字が隠されているという工夫もしております。

synchlogoロゴ制作実績「株式会社不動産パートナーズ」より引用

メビウスの輪

メビウスの輪とは、帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の図形のことで、その表面をなぞっていくと開始点に戻ってしまうことから「表も裏もない」というのが特徴ですす。その特徴から、「無限」や「永遠」、「循環」のほか、「表裏のない」「立ち返る」といった意味やメッセージを連想させるモチーフとして使われます。

メビウスの輪は、それ自体が不思議な立体構造をしていることから、立体感あるデザインを作るのに適したモチーフです。また他のモチーフとも組み合わせやすいことから、企業名のイニシャル文字やその他の図形をベースにロゴを考える際は、それを印象的に仕上げるのに重宝します。

◆大和ハウス工業株式会社

顧客との絆、大和ハウスグループの連帯感と絆が包み込む優しいハート。メビウスの輪を想起させる造形は、絶えることのないグループの行動と、無限に続く成長・発展を表しています。中心の正円はグループの原点であり、和を表します。

引用:大和ハウスグループのシンボル(大和ハウス工業株式会社)

◆エイベックス株式会社

この、“Mad”と“Pure”は、Ying & Yang(陰陽)と同様に、表裏一体、コインの表裏のようなもので、 “Mad”と“Pure”は別々のものではなく、「メビウスの輪」のように“Pure”であることを追い求めれば “Mad”にたどり着く。“Mad”と“Pure”をより強固に結びつける意味が「+」の記号に込められたタグラインのように、新しいロゴは、不可能であった形を可能にし、論理的な考えに逆らい、遊び心をもちながら、 リアルなものを象徴しています。また、当社が創業以来大切にしている“avex”アイデンティティーとも言える小文字の“a”をもとに、「MadとPureのメビウスの輪」というイメージとともに創られた新ロゴは、エイベックスの未来を象徴するものであり、二十一世紀型企業として文化を創造していく意志を示すものでもあります。また、創業以来、自らが「業界の常識はエイベックスの非常識」と言っていたように、何度も挑戦を続け、絶対に無理だと思われていたことを実現してきた当社の DNA に立ち返ることも意味しています。

引用:プレスリリース(エイベックス株式会社)

無限大(インフィニティ・∞)

数学記号である無限大(∞)の本来の意味はさておき、一般的には「有限がない状態・状況」として使われていることほとんどで、そのためロゴにおいても「無限」「永遠」を連想させるモチーフとして用いられます。企業の成長や飛躍、可能性・探求心などと共によく使われるメッセージであるため、様々な企業ロゴで見ることができます。

「∞」はシンプル形で、かつ左右対称な造形をしていることから、他の図形とはもちろん相性がよく、また企業名の文字にも組み込みやすいのが特徴です。

◆味の素株式会社

“味の素(Ajinomoto)”は、“味のもと(Essence of Taste)”→“おいしさのもと(Essence of Umami)”を意味するものです。“A”には、無限大∞を組み合わせることで、“味(Aji)”を追究し、極め、広めていく意志と、“アミノ酸(Amino acid)”の価値を先端バイオ・ファイン技術で進化、発展させる意志、さらに地球の持続性を促進する意志を込めています。“A”から“j”にかけての流れるラインは人の姿を表し、味とアミノ酸の“A”に人々が集まり(Join)、料理や食事、快適な生活を楽しむ(Joy)ようにという思いを込めています。そして、“j”の下から右上に伸びているラインは、味の素グループが未来に向けて成長、発展していくことを表しています。

引用:せかいでつかう、“グローバルロゴ”が、できたンダ。(味の素株式会社)

◆富士通株式会社

国際化に伴い、現在の英字表記のシンボルマークとなる。「FUJITSU」の中央に位置する「j」「i」の上部のマーク(インフィニティマーク )は、「地球」と「太陽」をシンボライズし、宇宙への広がりと無限の可能性を表現。FUJITSUレッド(赤色)による、チャレンジ、人間的、エキサイティングな企業を象徴。

引用:富士通データブック2020(富士通株式会社)

◆共創エンジニアリング株式会社

お客様との共創、すなわち信頼関係がイメージできるよう紐状のものが結われたような形を採用。 またその形を無限大(∞)のモチーフをベースに作ることで、「共創によって得られる価値・社会の可能性は無限大である」というスケールの大きさも感じさせます。 さらにマーク全体を構成的に見ると、道路や橋梁が連続した姿(線状の図形)と、構造物・建築(カタマリ状の図形)の組み合わせでできており、都市全体を意識したデザインとなっております。

synchlogoロゴ制作実績「共創エンジニアリング株式会社」より引用

家紋

企業が創業者の家系と何らかの縁がある場合や、企業がある地域を過去に統治していた家系とその企業と間に何らかの関係がある場合において、企業ロゴに家紋のモチーフが使われます。家紋自体がロゴのようなものですので、その家紋自体をロゴとして使っている例もあれば、家紋をモチーフとしてデザインに取り入れている例もあります。

家紋=昔から受け継がれてきたシンボルですので、「歴史」「伝統」「継承」などの意味やメッセージを連想させるモチーフとして家紋は使われます。またその図案は左右対称で整った形をしており、すでに図形として完成していることから、モチーフとしてロゴに使う際は、デザインの骨格として取り入れられる例が多く見られます。

◆三菱グループ

創業時の九十九商会が船旗号として採用した三角菱が現在のスリーダイヤ・マークの原型です。これは岩崎家の家紋「三階菱」と土佐山内家の家紋「三ツ柏」に由来すると言われています。後に社名を三菱と定める機縁ともなりました。

引用:三菱マーク(三菱グループ)

◆株式会社 島津製作所

"丸に十の字"の社章は、当社の創業者である初代島津源蔵が、島津家の家紋を商標として定めたことに由来します。(中略)この家紋が社章としていつから使用され始めたのか正式な記録は残っていませんが、明治27年(1894年)頃の木屋町本店の外観写真には丸に十字と島津製作所の社名文字が見えます。現在の社章が商標として登録されたのは大正元年(1912年)で、当社が株式会社となる大正6年(1917年)よりも前です。

引用:会社案内(島津製作所)

地球

地球は、「世界」「国際化・国際的」といったグローバルな意味やメッセージを連想させるモチーフです。海外展開を標榜している企業や、環境や宇宙開発など、事業の対象が世界全体である場合によく用いられます。

単なる球体を地球に見立てて用いることもあれば、様々なテクスチャをつけた球体を用いることもあるほか、球体の一部だけを用いた表現など、デザインのバリエーションは多岐にわたります。しかし共通しているのはほぼ必ず立体的な表現をしているという点で、そのため地球をモチーフにしたロゴは手の込んだものが多いという特徴だあります。

◆東京海上日動火災保険株式会社

ダイナミックな螺旋形が、時代を先取りする創造性と発展性を表し、同時に地球とお客様をやさしく包みサポートするイメージを表しています。お客様と共に地球規模で発展、繁栄していきたいという願いと決意をシンボリックに表現したマークです。 球体には、人と地球の貴さを表すゴールド、螺旋形には、知性・スマートさ・親しみやすさ・未来などのイメージを表すブルーを配しました。

引用:コーポレートシンボル(東京海上日動火災保険株式会社)

◆オリックス株式会社

シグネチャーの斜めに走る複数のラインはグループ会社を表現し、一つの目標に向かって結束して未来へ躍進する姿勢を表しています。また、線上にある球体は「地球」をイメージし国際的なグループ展開を表現しています。

引用:社名・ロゴの由来(オリックス株式会社)

◆株式会社ラック

聡明なブルーの弧が重なるエレメントは、「地球・グローバル」を表します。上昇していく弧には、 Little eArth Corporationの思いも込められており、ITインフラの安心・安全を「LAC」が支えている様子を表現しています。また、3本の弧は、ブランドパーソナリティである「先見」「熱意」「誠実」の象徴であるほか、「顧客」「社会」「世界」等ステークホルダーとの親密な関係性を表現しています。

引用:ブランドマーク(株式会社ラック)

火・炎

火や炎は、火を扱う商品やサービスの事業を行っている企業ロゴに用いられるほか、「情熱」「熱量」「着火」「(気持ちや状況が)燃え上がる」といった意味やメッセージを連想させるモチーフです。人の心や気持ちに関係した理念やミッションを掲げている企業ロゴのデザインに多く見られます。

火や炎の図案は上手くデザインしないと、怖い・危ないといったマイナスのイメージを与えるおそれがあるため、企業ロゴに用いる際はヴィジュアルを抽象化するなどの工夫が必要になります。しかし決まった形がある訳ではなく、自由な表現方法で描くことが可能なので、目指す企業イメージに合ったデザインをにすることも難しくないと思います。

◆イグニション・ポイント株式会社

イグニション・ポイントは、自らが「着火点(Ignition Point)」となって常に新しいものを生み出すことで、より良い社会を作ることを目指してきました。新シンボルでは、当社の核である“イノベーション”を柔らかく燃え続ける炎で表し、この炎を支える正方形は、企業ビジョンである“あらゆる革新のプラットフォーム”を表現しています。この「イノベーションフレイム」には、新たに誕生するイノベーションという炎で、社会の現在、未来を明るく照らしたいという当社の思いや、一人ひとりの“ゆたかな人生のきっかけ”が大きく花ひらくようにという願いを込めています。

引用:イグニション・ポイント株式会社のFacebookより

◆株式会社リブ・コンサルティング

火には遠くに光る目指すべき未来になるという意味が込められており、当社の経営理念「”100年後の世界を良くする会社”を増やす」との一貫性を持たせています。また、火は扱う人によって良くも悪くも使えてしまうため、勇気と意思がなければ持つことができません。クライアントが目指している未来への想いとそれをサポートしたいという当社の想いに最適なモチーフです。当社では新しいロゴを“フレイム”と名付けました。燃え盛る炎ではなく火種を表現しており、着々と大きくしていくという意味を込めて丸形にしました。刷新したロゴには以前のロゴも継承しており、LiBの“L”が5つ渦巻いているようなデザインにしました。5つは当社が大切にしている“5つの成果”と結びついております。5つの成果とは業績、よりよい仕組み、EIS(社員感動満足)、CIS(顧客感動満足)、人財育成の連鎖を作り出すことで”100年後の世界を良くする会社”を増やしていけるという当社独自のフレームワークです。この新しいロゴに込められた勇気と意志を持ち、当社とクライアントのさらなる成長のために努めてまいります。

引用:新コーポレートロゴのお知らせ(株式会社リブ・コンサルティング)

◆株式会社Ignite

社名の由来でもある、キャリアを真剣に考えている本気の心に「火を灯す」さまを、マッチの火で表現したデザインです。生々しい火の形ではなく、人に寄り添うようなやさしさも感じられるフォルムで、印象に残りやすいシンプルなデザインに仕上げました。

synchlogoロゴ制作実績「株式会社Ignite」より引用

鳥は、空を飛ぶそのさまから「飛翔」「羽ばたき」「自由」といった意味やメッセージを連想させるモチーフです。自社および顧客の成長や発展・向上、また様々な状況からの脱却・解放などの理念やミッションと関係づけられることもしばしばあります。

鳥を用いたロゴは、翼を広げたダイナミックなデザインや優雅なデザインから、止まり木で休むおとなしい姿のデザインまで、あらゆる行動の描写をロゴに反映できるため、バリエーションに富んだ表現が可能です。また形についても、あまりデフォルメしないリアル寄りの姿の例もあれば、抽象化した姿の例もあり、ヴィジュアルの幅広さも特徴です。

◆freee株式会社

ツバメというモチーフは踏襲しながら、freeeが大切にするブランドコア「解放」「自然体」「ちょっとした楽しさ」を体現したデザインにアップデート。また視認性・汎用性を高めることで、より多くのシーンで、ユーザーの“自由”を支える象徴として登場していきます。

引用:Logo-Design Elements(freee株式会社)

◆一般社団法人 全国労働金庫協会

ロゴマークは、ROKINの頭文字の「R」を鳥の親子で表現。愛とやさしさ、親から子へと引き継がれるろうきん運動を意味し、ろうきんの親近性を伝えています。はばたく鳥は、より発展するろうきんの飛翔を表現。ブルーのシンボルカラーは、「知性」「未来」「希望」を意味し、ロゴマーク全体でろうきんの基本理念を表現しています。

引用:ろうきんとは(一般社団法人 全国労働金庫協会)

花は、「(物事が)盛んになる」「成果が出る」など、「開花」という言葉に由来する意味やメッセージのモチーフとして使われるほか、花自体が持つ「美しさ」や「華やかさ」のモチーフとして取り入れられています。

ロゴでは、花の種類まで分かるような具体的な描写でデザインされることは少なく、抽象化された図案で、花単体、もしくは他の図形やモチーフと組み合わせて使われます。また、茎や葉など花全体を描写することもあれば、花びら部分のみクローズアップして描写することもあり、多様なアウトプット方法があるのも特徴です。

◆三井住友トラスト・ホールディングス株式会社

シンボルマークは、"未来の開花(Future Bloom)"をテーマに、「高い専門性と総合力によって、新たな価値を創造し、お客様や社会の未来を花開かせる」という三井住友トラスト・グループのビジョンを象徴しています。透明感のある4つの花弁は、お客様・社会・株主・社員の各ステークホルダーに対する私たちのミッションを表すとともに、それぞれの色彩は、私たちのバリュー(行動規範)である「信義誠実」(ナチュラルグリーン)、「奉仕開拓」(ゴールデンオレンジ)、「信頼創造」(ブルーグリーン)、「自助自律」(スカイブルー)を表しています。

引用:経営理念(三井住友トラスト・ホールディングス株式会社)

◆株式会社西日本シティ銀行

シンボルマークには、西日本シティ銀行がお客さま・株主・社会とともに成長し、喜びをわかちあい、地域に根ざした花を咲かせていくという願いを込めました。上部の花びらはそれぞれがステークホルダー(個人や法人のお客さま、株主、地域社会、行員など)を表し、下部の人間像はそれらを力強く支えていく西日本シティ銀行の姿勢と喜びを表現しています。また、全体をユニークで独自性の高いフリーハンドで図案化し、躍動感や人間的優しさを表現しています。コーポレートカラーは、あたたかい人間性や輝く太陽を表すオレンジと、洗練性や先進性を感じさせるブルーの2色を使用しています。

引用:シンボルマーク(株式会社西日本シティ銀行)

「人」の文字

顧客や社員など特定の「人」ではなく、社会全体の人や、世界中の人など、存在としての「人」を何らかの意味やメッセージとする時、人の形をしたシルエットではなく「人」という字をモチーフに用いることがあります。また、人の字の成り立ちである「支える」「支え合う」という意味やメッセージのモチーフとしても使われることがあります。

漢字をモチーフにするというのはユニークなデザイン方法ですが、「人」という字は2画で書かれたシンプルな形ですので、デザインに組み込むことはさほど難しくなく、他のモチーフとも組み合わせやすく、また様々なテイストで描くことのできるモチーフです。

◆株式会社インフォマート

新しいコーポレートロゴは、インフォマートが大切にしている「人」と社名の頭文字「i」をモチーフにデザインしています。ピクセルはデジタルを表しており、それらが集まり一つの帯(スマートライン)となって螺旋を描いている形は、デジタルを介して人や企業をつなぎ、働き方を変化させ、新たな価値を生み出していくことを象徴的に表現しています。

引用:ブランドについて(株式会社インフォマート)

◆株式会社 奥村組

奥村組のシンボルマークは「人」を象徴したものです。これは“人と自然を大切にし、未来づくりに貢献するヒューマン・コンストラクター”を目指すという私たちのこころを表現しています。

引用:コーポレートレポート2021(株式会社 奥村組)

渦はその形状から「内側から外側へ」というニュアンスを伴う時にモチーフとして使われます。たとえば「成長」や「創造」、さらには形からストレートに感じられる「広がり」や「拡散」といった意味やメッセージを持たせる企業ロゴ・会社ロゴで見られます。

実際のデザインでは、線状の図形で描かれることがほとんどですが、複数の線で流れをしっかり表現することもあれば、1本の線で抽象的に表現することもあります。また自由な曲線で描かれた渦もあれば、幾何学に則った図形として描かれた渦もあり、企業・会社が社会に与えたいイメージに合わせて使い分けていることが分かります。

◆株式会社大塚商会

ロゴマークは、「Otsuka」の頭文字「O」をモチーフに創られたデザインで、内側から外側へと渦をまき、太くなっています。 それは無限大に成長していこうという気持ちが込められています。

引用:ロゴマークとサービスブランド(株式会社大塚商会)

◆静岡銀行

ふたつの波をモチーフにしたシンボル・マークは、静岡銀行とお客さまの出会いや地域社会との交流そして経済活動と文化活動の融合など、さまざまなコミュニケーションの誕生を象徴しています。そして、このコミュニケーションの渦の中から、「未来に向けて、新しい夢や地域の豊かさを創り出していきたい」という願いを表現しています。

引用:tougou_2020(静岡銀行)

空へと舞い上がるイメージのある翼は、「成長」や「飛躍」のほか、「未来」や「希望」といった意味やメッセージを連想させるモチーフとして用いられます。これらは企業や会社の理念や目標でよく使われるメッセージであることから、数多くの企業ロゴ・会社ロゴで見ることができます。

ロゴで使われる翼は開いた状態、すなわち羽ばたく時、飛んでいる時の形状で描かれていることがほとんどです。また表現方法は、羽根まで描かれたリアルなものから、シルエットだけのもの、抽象化した図形的なものなど様々です。そもそもの形に躍動感があることから、のびやかな、動きのあるロゴが作りやすいモチーフだと言えるでしょう。

◆足利銀行

一つの時代を開いて、未来のページが姿を現した瞬間を表現しており、明るい未来を積極的にひらいてゆく足利銀行の意欲と行動を象徴しています。また中にえがかれている三角形は、夢や希望の風をはらんだ翼であり、足利銀行のイニシャル「A」でもあります。なお、このマークは、足利銀行の職員が日々新たな気持ちでお客さまや社会に接していく姿勢をも表しています。

引用:シンボルマーク・行章(足利銀行)

◆アチーブメント株式会社

アチーブメントのシンボルである上記のロゴデザインを、わたしたちは「情熱と達成のマーク」と呼んでいます。赤は人材教育に対する情熱を、3本の白いラインは選択理論の3Rを表現するとともに、未来に向けて発展・飛躍・達成を続ける羽ばたく翼をイメージしています。

引用:企業理念(アチーブメント株式会社)

&(and・アンパサンド)

「&」は「and」を表す文字で、「共に」「つながり」「〜と」といった意味やメッセージを連想させるモチーフとして企業ロゴ・会社ロゴのデザインに用いられます。「and」そのものの意味が企業・会社の理念やミッションなどの中心に据えられている時、このモチーフがロゴデザインに有効にはたらきます。

文字の形自体がやや不安定なバランスで、「&」という文字だと認識できる範囲ではあまり形を崩すことができないため、抽象化などは行わないそのままの形でロゴに用いられることがほとんどです。また一筆で描ける文字であるため、その特徴を活かしたデザインも多く見られます。

◆株式会社ソルクシーズ

ロゴマークは、”&”をデザイン化したものです。 お客様と、株主様と、社員と、パートナーと、共に成果を・・・の気持ちを込めています。 “&”はもともと”e”と”t”の合字によって形成されたもので、”et”はラテン語で”und”(~と共に)を意味します。

引用:社名・ロゴマーク由来(株式会社ソルクシーズ)

◆株式会社CAMPFIRE

CAMPFIREでは、創業当時から炎をシンボルに起用してきました。これは『小さな火を灯しつづける』想いを反映したものです。新しいロゴは、これまでのシンボルのモチーフである炎を灯し続けながらも、“人と人がつながり、語り合える場を生み出す“をコンセプトに、「&(アンパサンド)」の形を取り入れています。

引用:社名・CAMPFIREのロゴは、新しくなります。(株式会社CAMPFIRE)

6.ワンランク上の企業ロゴ・会社ロゴを作るために意識すべきポイント

ここまで紹介・開設した内容踏まえ、ここではさらにワンランクう上の企業ロゴを作るために意識すべきポイントを紹介していきたいと思います。一般的なロゴとは異なる企業ロゴならではの作成ポイントもあり、それらをおさえてデザインすれば、ワンランク上の企業ロゴを作ることがきっとできるでしょう。

ロゴの役割を設定してデザインする

企業ロゴは、ブランディング戦略(VI:ヴィジュアル・アイデンティティ)に基づいて作られることが多くあります。そしてそのVIではロゴ以外にも様々な制作物を作成しますが、それらは異なる役割をもって作られます。

まずはそれぞれの目的が何かをしっかり把握し、ロゴが担うべき役割は何か、またロゴにしか出来ないことは何かについて分析することが重要です。そしてその設定した目的を達成し、ロゴに与えられた役割をまっとうすることができて初めて、一定のクオリティがあるデザインになったと言えるでしょう。

つまり企業ロゴは、ロゴ単体での役割というよりむしろ、他の制作物と共になってこそ真の効果を発揮するのです。ロゴだけで出来ることは限られているため、VIの中で設定した役割に向かってデザインしてこそ、単に見栄えがするだけではない、本当の意味でハイクオリティな企業ロゴとなるのではないかと思います。

ロゴがどう使われるかを想定してデザインする

VIで作られる制作物のほとんどにその企業のロゴが使われます。特に、名刺や封筒といったビジネスツールにおいては、ロゴをデザインの主体にしたシンプルな構成で作られることが多く、それらのデザインのクオリティはロゴデザインのクオリティにかかっているといっても過言ではないでしょう。

このように、企業ロゴのデザインは他の制作物デザインの成否にも関わってくることから、どのように企業ロゴが使われるかを把握した上で検討することがVI全体の向上にもつながります。また他の制作物での使われ方がはっきりすればするほど、ロゴで目指すべき方向性も絞られてくるため、デザイン検討もしやすくなると思います。

個性的でも安心して見られるロゴデザインにする

ロゴといえば唯一性、他社との差別化を図るための代表的な制作物というイメージがあると思います。それゆえにロゴは個性的なデザインや奇抜なデザインを求めるケースが多くあります。

しかしあまりその観点にこだわり過ぎると、時には人に不快感を与えるデザインになってしまうおそれもあります。例えば太平洋諸島の部族の間で生まれたトライバル柄を用いたデザインなどはタトゥーを彷彿とさせるため、日本では良いイメージで受け取られないこともあります。ロゴは個性を表現する大切な手段ですが、その個性が多くの人々にとって安心して見ることができることはもっと大切です。企業は社会的なイメージがとても重要ですので、多くの人に受け入れてもらえそうな個性を作るように意識すると良いでしょう。

ロゴの使用用途を確認してデザインする

企業ロゴは、お店や商品、サービスなどのロゴよりも使用用途が多いのが特徴です。名刺や封筒、パンフレットや看板のほか、様々なノベルティグッズにも使われるなど、広告・宣伝に力を入れるほどこういったビジネスツールの種類は多くなり、ほぼその全てに企業ロゴは使用されます。また近年ではWebやSNS、動画など、デジタルの場でロゴが必要になることも当たり前になってきました。

これらはVIの方針に基づいて設計・デザインされるため、ロゴの使われ方も自ずと決まってくるでしょう。しかしそれぞれで使うサイズや印刷・出力方法は異なるため、狙い通りの見え方にするためには、事前にそれらを確認しておいた方が良いでしょう。使われ方によっては、デザインに制約がかかる可能性もあることから、ロゴ制作前にその全てを確認もしくは想定できていることが理想です。

ロゴの使用年数を想定してデザインする

企業ロゴは、ずっと使い続けられることを前提に作ることが一般的です。長く使い続けることを前提にしたロゴは、時代の変化や流行に左右されない、オーソドックスなデザインが好まれる傾向にあります。

しかし最近では、時代の変化や流行などの影響を受け、その都度積極的にデザインのマイナーチェンジを行ったり、リニューアルしたりすることもあります。また、ある事業だけを行うこと目的に、業務遂行の年数を決めて会社を設立することもあり、開業時に作ったロゴが永続的に使われないケースもしばしば見られるようになりました。

使用する年数が想定できれば、ロゴデザインの自由度はとても幅広くなります。オーソドックスなデザインに限らず、ユニークなデザインや、奇抜なデザインを企業ロゴとすることもあり得るかもしれません。例えば黎明期はその時期の主力事業にまつわるインパクトあるロゴを掲げ、事業を拡大する発展期にはその企業全体が向かうべきヴィジョンを体現したデザインのロゴを使い、認知度も定着した成熟期には社会や未来へのメッセージを込めた落ち着いたロゴにするなども考えられます。

企業のロゴは、その企業の未来を想像して作ると、常に相応しいデザインのものを掲げ続けられるようになるでしょう。

7.企業ロゴ・会社ロゴの制作手順

ここまでのことを踏まえつつ、では具体的に企業ロゴ・会社ロゴはどのように作られていくか、ここでは大手企業や社会的影響力の高い会社などが行う、最も手間をかけた場合のロゴ制作手順を見ていきたいと思います。

まずこれらの企業や会社にはブランディング戦略(CI:Corporate Identity)というものが存在します。CIとは、企業の理念や姿勢を体系的に整理し、統一した企業イメージの構築を目指す概念のことで、ヴィジュアルのイメージの統一(VI:Visual Identity)、企業理念の統一(MI:Mind Identitity)、指針の統一(BI:Behavior identity)の3つの柱で成り立っています。このうち企業ロゴ・会社ロゴはVIの中に位置付けられ、先述した「デザインの方向性」や「モチーフ」も、VIの考え方に基づいて設定されていくことになるのです。

この場合企業ロゴ・会社ロゴは、ロゴ単体でデザインを検討するのではなく、ブランディング戦略上有効なはたらきをする制作物の一つとして作られていきます。そのため思い付きや自由な発想だけでデザインするやり方とは少々勝手が違うのです。

では、ブランディング戦略に基づいた企業ロゴ・会社ロゴとはどういうものか、その制作手順をひとつずつ見てまりましょう。

①ブランド調査

まず市場におけるブランドの位置を把握するための調査を行います。対象となる市場と顧客を調査するのですが、必要に応じて消費者行動モデルのフレームワークを活用したアンケートなどを実施します。市場でのポジショニングや顧客のニーズを確認することで、競争相手や顧客のニーズなど、ブランディングに必要な課題を知ることができるようになります。

②MIの設計

企業ロゴを作る上で欠かせないのがこのMIです。企業理念の統一を図ると、企業の価値観とはどういうものかを方向付けることができるようになります。MIではミッション(果たすべき使命)、ヴィジョン(実現したい未来)、バリュー(提供できる価値)、スピリット(大切にする精神)、スローガン(合い言葉)を定めることが多く、近年企業紹介としてコーポレートサイト等に掲げていることもよくあります。なおこれらは経営者だけで考え、決定すべきではではなく、社員やスタッフ、関係者などと一緒に設計していかなければ、意思統一された理念とすることはできないでしょう。

そしてこのMIによって言語化された企業理念をヴィジュアル化するのが次からの工程であるVI設計で、いよいよ本格的な企業ロゴの制作がはじまります。ここまではロゴを作るための前段階ともいえる工程でしたが、企業に相応しいロゴとするために大切な工程であったことはご理解頂けたのではないかと思います。

③市場・競合相手のVI調査

その企業が属する市場や同じ業界、直接の競合となる相手のVI調査を行います。掲げているデザインコンセプトやコーポレートカラー、またヴィジュアルのベースにしているモチーフやキャラクターなど、ヴィジュアルに関するものをあらゆる視点から調査することが重要です。

この調査の目的は、明快な差別化をどう行うかを知るためであり、その結果によってはデザインの方向性がこの時点である程度絞られることもあります。

④MIのヴィジュアル化方針検討

上記のVI調査を踏まえた上で、自社のMIをどうヴィジュアル化していくかを検討します。MIで言語化された内容が多い時は、その全てをヴィジュアル化することは難しいため、その取捨選択もこの工程で行わなければなりません。社会や顧客に対して伝えたいメッセージや、会社のシンボルとすべきものは何か、どのような雰囲気でイメージを構築していくかなど、吟味を重ねて絞り込む必要があります。

また、ここで定めたヴィジュアル化方針は「トンマナ(トーン&マナー)」となり、ブランドイメージやブランドカラーとして、ロゴだけでなくVIに基づき作られる様々な制作物にも展開されていきます。よってVIのトータリティを損なわないためにも、ロゴも例外なくこのトンマナは必ず守るべきルールであると認識しておかなければなりません。

⑤ラフ案の作成

MIのヴィジュアル化方針をもとに、いよいよロゴのラフ案を作っていきます。ラフ案作成で大切なことは、様々な角度から、あり得るデザインの可能性をできるだけ多く探ることです。イラスト作成ソフトでも、ペンタブを使ったスケッチでも、紙に手描きでも、方法は何でも構いません。短時間でできるだけたくさんの案を作り、どの方向性のデザインが求めている企業ロゴに相応しいか考えていきましょう。

またここまでの工程と同様に、ラフ案をつくる上でも企業とデザイナーがコミュニケーションを取りながら進めると、良い結果が得られやすいでしょう。完成形に近いデザイン提案をジャッジするのではなく、ラフ案の段階でどんなデザインの可能性があり得るかを共有しておくことで、より密度の濃い検討ができるとともに、デザイナーが思いつかないような有益なアイデアが生まれることも少なくありません。クリエイティブな工程に進むほどデザイナーに任せる部分はおのずと増えてきますが、企業が積極的に検討に関わることで、より上質なロゴの完成に近づいていくでしょう。

⑥デザイン提案の作成

ラフ案の中から可能性を感じる数案を選定し、提案できるよう仕上げていく工程です。まずラフ案から提案候補をどのように選ぶかについてですが、できるだけデザインの方向性が際立っている、異なる方向性のものを選びます。企業ロゴは初回のデザイン提案で決定するようなことはまずなく、何度かの提案を重ねてようやく完成に至るようなものです。ですので初回の提案では、どのデザインの方向性で進めるかを決めるくらいの意識でよいと思います。

また、デザイナー一推しのデザインが良いデザインであるとも限りません。そのデザインのポイントが、デザイナーの主観的なものであったなどということも少なくありません。企業に相応しいロゴデザインを客観的に判断するというのはプロのデザイナーでも難しく、そのためあらゆる方向性のデザインを、あらゆる価値観を持った人達によって比較した上で決めるようにすることをお勧めいたします。

なおこの段階は、あくまでデザインの方向性を定めるのが第一の目的であるため、ロゴとしてしっかり仕上がっている必要はありません。完成が想像できる、60〜70%程度の完成度でよく、その代わりできるだけ異なる方向性のデザイン提案について議論するような進め方とする方がよいでしょう。

⑦デザイン提案のプレゼンテーション

作成したデザイン提案をプレゼンテーションし、デザイン案について意見や感想を交換する工程です。企業ロゴの場合、デザインの最終決定者は経営のトップ、もしくは役員会など複数の人からなる経営陣であるため、どのような提案内容にするかはクライアント会社の担当者と協議しながら決定するとよいでしょう。また協議する内容としては、

・提案するデザイン案の数
・調査結果および立案したMI・VIも一緒に発表するかどうか
・見せ方(モックアップ等)
・スケジュール
・今後の進め方

などが挙げられるかと思います。

プレゼンテーションは、デザイナーがデザインの最終決定者に直接行うこともあれば、提案資料を送付し、クライアント会社の担当者が行うこともあります。またプレゼンテーションの方法は、紙の資料を用いるやり方、PCを使ったスライド形式でおこなうやり方など様々です。クライアント会社に合ったやり方を考え、最適な方法で行うようにしましょう。

⑧デザイン案のブラッシュアップ

この工程では、プレゼンテーションで得られた意見や感想をもとに、選定されたデザイン案のブラッシュアップを行っていきます。プレゼンテーションでは1つの案のみ選定されることが望ましいですが、引き続き比較検討する目的で複数案選定されることもあります。その際は各案ごとに意見や感想をもらっておき、それぞれに合った方向で修正・調整を行うようにするとよいでしょう。

具体的なブラッシュアップの例としては、形の調整や配色バランスの見直し、またデザイン提案作成時に詰めなかったディテールもここで検討します。ブラッシュアップ後のロゴは即決定案となりますので、基本的にはそのまま世に出ても問題ないよう完成形を目指した制作を行うにしましょう。

またVIで作る他の制作物との調整もここで行います。ロゴは、ほとんどの制作物で使われるため、サイズやプロポーション、視認性・使い勝手など、様々なシチュエーションの想定・検証を行うことで、よりトータリティのあるVIへと仕上げることができます。制作物ごとにデザイナー・制作者が異なる場合は、よりしっかりとこれを行う必要があり、密なコミュニケーションを要することになります。

⑨デザイン完成・納品

プレゼンテーションとブラッシュアップの工程を何度か繰り返し、クライアント会社の承認が得られると完成となります。このトライ&エラーの回数は案件の内容や性格にもよりますが、一方だけでなく、クライアント会社とデザイナー双方が納得できる結果になってこそ、その企業に相応しいロゴが完成したといえるでしょう。双方が納得できるデザインが出来上がるまでには、かなりの時間と労力を要しますが、ロゴは、VIで作成する制作物の中で最も長く使うものですので、根気強く検討し続けることが大切になります。

そして、制作したロゴの納品となりますが、現在ほとんどの場合、ロゴはデータで納品されます。そのデータは用途を想定し、どのような用途でも対応できるよう、様々なファイル形式に変換し準備することが大切です。特に近年はWebやSNSが手軽に扱えるようになったことから、印刷物用のデータだけでなく、それらに適した画像系のデータを複数納品することも珍しくありません。

しかしまず基本となるのは名刺やパンフレット、封筒や看板といった印刷物に会社ロゴを用いる場合で、そのデータのほとんどはAdobe Illustratorというイラスト作成ソフトで作ったaiファイルを使用することが一般的です。これら印刷物も同ソフトでデザイン・作成することが多く、同じaiファイルのロゴデータだと変換が不要で、また印刷物デザインの際にソフト上でのサイズ変更や色調整などが容易にできます。このため、会社ロゴにおいてaiファイルの納品は必須といえるでしょう。

次にWebやSNSで使用する画像系のデータですが、基本となるのはjpgファイルで、ロゴの背景を透過させたい時はpngファイルというのも作成します。これらは使用するシーンに応じた解像度で作成し、納品することが基本となります。小さいものはスマートフォンのアイコンやSNSのプロフィール用の画像、大きいものでは動画に使用するデータなどが考えられます。

またWebではその他に、ブラウザ上部に表示されるファビコンで使用するsvgファイルなども求められることがあります。しかしこれは非常に小さく表示されることがほとんどであるため、あまり複雑なデザインの会社ロゴだと、正確な視認をすることが難しく、サイズを縮めて変換しただけのデータでは対応できない場合があります。そういったケースでは、ファビコン用にデザインをデフォルメしたものや、ファビコンように全く違うデザインのものを作ることもあります。しかしこれらはVI検討当初に想定されていることが多いので、そのVIの方針に沿って対応するとよいでしょう。

このように企業ロゴ・会社ロゴはデザイナーだけ、クライアントだけで作ることはできず、クライアントとデザイナーが協力しながら一緒に作っていかなければならないことが分かると思います。ベストなデザインの企業ロゴ・会社ロゴを作るためには、リサーチやクリエイティブの技術や能力に加え、デザイナーとクライアントがしっかり対話する、コミュニケーションの意識が双方に不可欠だといえるでしょう。

8.企業ロゴ・会社ロゴのレギュレーションについて

ロゴのレギュレーションとはロゴの正しい使用方法や使用ルールを定めたもので、「ガイドブック」「マニュアル」と呼ばれることもあります。ロゴレギュレーションは店舗や商品、サービスのロゴ制作で作られることは少ないですが、企業ロゴ・会社ロゴではしばしば定められており、ホームページで公開しているところもあります。

ここでは企業ロゴ・会社ロゴではなぜレギュレーションが作られるのか、そのメリットについて整理すると共に、作ってしまったがために起こるかもしれないデメリット、また一般的に定められるルールの内容について解説していきたいと思います。

ロゴレギュレーションを作るメリットとは

◆ロゴの使用方法を伝える労力が軽減できる
企業ロゴ・会社ロゴ制作において、ロゴレギュレーションは絶対に必要なものという訳ではありません。しかし事前にルールが定まっていれば、はじめてロゴを使う人がそのロゴを使用する際、使い方に迷うことがなくなるという利点があります。正しい使い方が書いてあるレギュレーションを見れば、どのような使い方をすればよいか悩まずに済むのです。

また企業や会社では、その組織の規模が大きければ大きいほどロゴを使う人の数も増えます。すると一人一人に作成したロゴの使い方を正しくスピーディーに説明することは困難になり、正しくロゴが使われないケースもしばしば出てくるのです。そのような時、事前に作成されたレギュレーションがあれば、ロゴを使用する人自らが正しい使い方を読んで学ぶことができるため、結果として企業・会社の大きな労力軽減につながることになります。

◆ロゴ使用の効果が最大限に発揮できる
またロゴレギュレーションには、作成したロゴがその効果を最大限発揮するために定められているという側面もあります。たとえば作成された企業ロゴ・会社ロゴのデザインがとても複雑な場合、あまり小さいサイズで使用するとそのロゴのデザインが視認できず、せっかくのデザインの良さが伝わらなくなってしまいます。この時「使用最小サイズ」がレギュレーションに定められていれば、そういった事態を免れることができるのです。作成したロゴデザインの効果が発揮できるのはどのように使用した時なのかを事前に検証・把握し、それをルール化することで、効果が発揮されない使い方を未然に防ぐことができるようになります。

◆ロゴの使い方を正確に後世に伝えられる
企業ロゴ・会社ロゴは、商品ロゴ・店舗ロゴ・サービスロゴなど他のロゴに比べ、代々受け継がれながら長く使われる可能性が高いという特徴があります。そうすると、たとえば50年前、100年前にロゴが作られた時、作成当時に想定した使い方を口頭で伝え続けていくのは無理があるでしょう。それを正確に伝えていくためにはやはり何かしらの形でルールを記したものが必要となり、そのためにレギュレーションが作られるのです。

◆ブランディング上の位置付けを正しく伝えられる
企業ロゴや会社ロゴは、CIと呼ばれるブランディング戦略に則って作られることがあるというのは先述した通りですが、その作成したロゴがブランディング上正しい使い方をするにはどのようにすればよいかについて記され、伝えていくのもロゴレギュレーションの役割です。使い方をひとつ間違えてしまうと、他の制作物との足並みが揃わなくなり、せっかく企業・会社全体で定めたブランディング戦略を台無しにしてしまうことさえあります。誰がロゴを扱ってもそういったことが起きないように、事前に使い方を定めておくことが重要になるのです。

ロゴレギュレーションを作ったことで起こるかもしれないデメリットとその対策

◆自由に使えなくなりかえって不便になる
ロゴレギュレーションは誰がロゴを扱っても正しい使い方がなされるよう、使い方に制約を設けるというのが基本になります。しかしその制約があまりに厳し過ぎると、使える自由度が狭くなり過ぎ、思うように使えずかえって不便になるケースもあります。

たとえば作成したロゴが企業イメージの白背景にマッチしたデザインで、そのためレギュレーションでは白背景以外でのロゴの使用を禁じたとします。しかしそのロゴを扱うのが社内だけで、またCIやVIがきちんと定められていれば特に問題は起きないでしょうけれども、仮に客先や取引先など社外の関係者がそのロゴを黒背景で使いたいと言ってきた場合はどうでしょう。厳密にレギュレーションに従うのであればそれはNGと言うしかありません。しかし相手との関係もあり、簡単にNGを伝える訳にもいかず、例外を出すかどうかで一悶着起きる可能性もあります。このようにルール設定を厳しくすればするほど、レギュレーションは時に使い方を不便にしてしまうという側面もあります。ですのである程度の逃げ道や柔軟性を踏まえた上で、ルール設定を行うようにするとよいでしょう。

◆時代や流行に合わせたデザイン変更がしづらくなる
企業ロゴ・会社ロゴは50年、100年というスパンで使われることもある、長生きする制作物の代表です。しかしそれだけ年月が経つと、どうしてもそのデザインは時代や流行とかけ離れたものになっていきます。

その応急的な処置として行われるのは、デザインをゼロから作り直すのではなく「マイナーチェンジ」を施すというやり方です。具体的には流行のカラーに色を変更するとか、ディテールを今風に調整するなどの方法が挙げられます。しかしそれら変更はレギュレーションで定めたルールに抵触することが多く、ここでも「例外を出して良いのか」という議論が巻き起こってしまうことが想像されます。
つまり、いくらレギュレーションをしっかり定めても、時代や流行に合わせるというコンセプトロゴが作られてしまった場合は、デザインを変更するその都度、レギュレーションも1から見直すことを覚悟しなければならないという訳です。もし頻繁にデザインを変更するのであれば、かえってレギュレーションは足枷になってしまうため、あえて定めない可能性についても事前に検討した方がよいでしょう。

◆他の制作物のデザインがしづらくなる
企業ロゴや会社ロゴはビジネスツールや宣伝広告物などありとあらゆる制作物に使われます。当然それらを制作する際、ロゴレギュレーションを事前に確認することになる訳ですが、それら制作物に与えられた要件(何を目的にデザインを進めればよいか)に対して最適なデザインをしようとすると、時にロゴレギュレーションで定められたルールが支障になる場合があります。たとえばCIやVIで「透明感のあるテイスト」という方向性が示されていても、ロゴレギュレーションで「白背景以外でロゴを使うことは禁止」と書いてあれば、白背景以外で透明感あるデザインを追及することができなくなってしまう訳です。

CIやVIがしっかりしていればこういったことは起きない訳ですが、そこに具体性や明確な方向性がない場合、詳細な制約事項が書かれているロゴレギュレーションに従ったデザインでロゴ以外の制作物も作っていかなければならなくなります。ですので、ロゴレギュレーションはロゴを使用する制作物を具体的に想定し、そのデザインの自由度をできるだけ妨げないようにすることも必要なのです。また定めるルールの内容は、ロゴをよく見せることだけを考えず、CIやVIともしっかり連携した上で定めることが大切だと考えるようにしましょう。

ロゴレギュレーションに記載されるルールにはどんなものがあるか

記載されるルールの数や内容は企業・会社によって異なりますが、ここでは多くのロゴレギュレーションで採用されているルールをいくつかご紹介したいと思います。

①デザインコンセプト
企業・会社の理念や姿勢との関係性や、ロゴに用いているモチーフについてなど、デザインの由来となっているコンセプトの説明が記してあります。これに関してはルール的な意味はさほどなく、ロゴを扱う人に、どういった経緯や背景でそのロゴが出来上がっているかを知った上で使用して欲しいという理由で書かれていることがほとんどです。ただ他の制作物をデザインする際、このロゴデザインのコンセプトを参考にすることは大いにあり、大きな視点で見ると企業・会社の様々な制作物のデザインを導くルールになっているのかもしれません。

②デザインバリエーション
シンボルマークとロゴタイプのレイアウトやサイズバランス、企業名や社名の英文・和文表記、シンボルマーク・ロゴタイプそれぞれ単体で使う時の使い方などについてのルールを定め、そのデザインパターンを規定したものになります。ロゴを扱う際はここに記されているデザインパターンのいずれかをそのまま使用しなければならず、たとえば勝手に縦横比を変えたり、表記を省略するといった変更は禁止されています。パターンの数は企業・会社によって異なり、柔軟な使用を考えている企業・会社ほどこのデザインパターンは多く設定されているものと思われます。

③表示色・背景色の指定
ロゴの表示色については基本的には1パターンですが、単色での利用、グレースケールでの利用を想定した配色、背景色に応じた配色などのルールを定めていることもあります。またCI・VIの観点から、背景色についても使用可能な色を定めている場合が多く、コーポレートカラーとグレースケールの背景色に限定しているパターンがほとんどです。なお、背景色に応じたロゴの表示色を細かく指定している事例もよく見られ、色はロゴレギュレーションにおいて最も詳細にルールを定める傾向にあります。また色の指定方法としては、ディスプレイで表示される媒体向けにはRGBの数値およびカラーコードで指定され、印刷媒体向けにはCMYKの数値および色見本帳による色番号で指定されます。

④書体の指定
ロゴタイプの文字に既存の書体を使用している場合、あるいは企業・会社で開発したオリジナルの書体をロゴタイプに使用している場合、書体の指定をロゴレギュレーション上で定めていることがあります。このケースは様々な制作物で使用する書体をCI・VIにおいて指定している場合に多く、ロゴもその一環で書体指定していることを記しているのです。文字数が多い和文表記で行われることはほとんどありませんが、英文表記、アルファベット表記、ひらがな・カタカナ表記ではしばしば見られるルールです。

⑤アイソレーションエリア(不可侵エリア)の指定
アイソレーションエリア(不可侵エリア)とは、ロゴに他の文字や図形などの要素が重なったり近づき過ぎたりして、ロゴ本来の意匠性や視認性を損ねてしまわないように設けた一定の余白スペースです。ロゴに他の要素が近づいたり重なったりすると、ロゴの一部であるかのように誤解されることは容易に考えられます。そのためこのアイソレーションエリアの設定はほとんどのロゴレギュレーションで定められています。余白スペースの大きさや設定根拠などは企業・会社によって様々ですが、ロゴの一部で基準サイズを定め、それに何らかの定数を掛けたサイズによって四方の余白スペースを定めるやり方が多く見られます。

⑥最小サイズの指定
ロゴのデザインやロゴタイプで書かれた企業名・社名がきちんと視認・可読できる最小サイズを定めたのがこのルールになります。サイズ指定には印刷媒体・Web媒体の2種類があり、印刷媒体の場合はmm(ミリメートル)単位での指定、モニターで表示されるデジタル媒体ではpixel(ピクセル)単位での指定が行われます。特に複雑なデザインやロゴタイプの文字数が多いロゴではは、視認性・可読性に対して慎重になると思います。その場合はロゴの使用用途などを事前に検討し、検証を重ねて最小サイズを定めることが重要になってくるでしょう。

⑦使用禁止例
ロゴを使用する際、表示する角度を変えてはいけない、ロゴ自体のプロポーションを変えてはいけない、ロゴを枠で囲ってはいけない等、想定できるあらゆる使用禁止例を定めたのがこのルールになります。ここまでご紹介したルールで体系的に制約を定めてはいるものの、その範疇には該当しないケースもたくさんあり、それをカバーするのが使用禁止例設定の目的です。ヴィジュアルで具体的に例を示すため、読む人にとっても分かりやすいルールとなっています。

9.おわりに

企業ロゴのデザイン・作り方について解説してきましたが、どのようにすれば会社の「顔」となるロゴが作れるか、少しはヒントが掴めたのではないかと思います。

そしてsynchlogoは今後も全国の企業に向け、さらに充実したロゴ制作専門サービスとなるよう努めてまいりたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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