ロゴ制作・ロゴデザインを依頼するならsynchlogo(シンクロゴ)
COLUMN
歯医者・歯科医院は、虫歯治療や歯科検診のために誰もが一度は通った、どの町にもある身近な存在です。しかしその歯医者や歯科医院は、なぜか同じ町にいくつもあったように記憶している人も少なくないのではないでしょうか。
その記憶を裏付ける、「歯医者の数はコンビニの数よりも多い」という都市伝説のような話を耳にしたことがあると思います。実はその話は都市伝説などではなく、統計を調べるとその話の通りの数字が出てくるのです。
2022年10月における各統計資料によると、
・全国のコンビニエンスストア店舗数:55,830店
(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の統計資料より)
・全国の歯科診療所数:67,755施設
(厚生労働省の統計資料より)
と記録されており、歯医者・歯科医院は実にコンビニよりも1万施設以上も多いのです。
これだけの数が既にある訳ですから、歯医者・歯科医院を開業・経営する上でまず考えなければならないのは医院の認知の高め方です。技術やサービスに優れた医師やスタッフがいて、優れた設備が揃っていても、地域の人々への認知度は既に地域に根付いた既存の医院には到底敵いません。特に歯医者・歯科院は地域と密着した経営が多いため、自分の医院の良さをきちんと知ってもらうためにはまず医院そのものの認知を高めなければならないでしょう。
認知のために必要なのは広報活動です。歯医者・歯科医院の広報活動で、特に行うべきことは下記の3点です。
①チラシやDMはがきなど印刷物の配布
②医院Webサイトの設置とそのサイトのSEO対策
③SNSの開設と発信
しかしこれらの方法は今やどの歯医者・歯科医院も行っており、普通に取り組んだだけでは地域の競合と差別化を図ることはできません。近年はあるサービス・治療・施術内容に特化し、それをアピール材料にした広報活動を行う医院も多く見られるようになってきました。たとえばインプラントで有名な東京都八王子の「きぬた歯科」などは著名な例ではないかと思います。
もちろん特化することも差別化に有効な1つの方法ではあります。しかしこれだけ数の多い歯科業界ですので、成功例を真似をし、同じように特化した医院はその後すぐに出てくると考えられます。そうするとイタチごっこの競争が始まり、本業とは別の労力が膨大なものになってしまいます。
そこで歯医者・歯科医院経営では「VI:ヴィジュアル・アイデンティティ」という概念が近年重要視されつつあります。VIとは、デザインを用いた競合と差別化するためのブランディング概念のひとつで、具体的にはお店に関するヴィジュアル全般を、ある統一した思想や考えの下、それを強く潜在顧客(患者)に訴求できるよう整えることを指します。
歯医者・歯科医院においてVIの対象となるのは主に以下のものです。
◆ロゴ
医院入口のドアや看板に掲げ、以下に紹介するあらゆるツール・媒体に使用するシンボルです。来院する患者はロゴで医院を探すことも多く、場合によっては名称以上に他院と区別する記号として無意識に覚えていることもあります。
◆診察券
医院の名刺代わりとなっているもの、予約の記録をするためのもの、診察券番号を示すものなど、機能は医院によって様々ですが、ほぼ必ず歯医者・歯科医院には準備されているアイテムのひとつです。
◆パンフレット
サービス・施術・治療内容や場所を、写真や図、文章などでまとめたもので、医院の紹介を紙面によって行うものです。医院以外の場所に置かれることで宣伝・広報の効果があることから、多くの医院で積極的に取り入れているアイテムです。
◆宣伝ポスター、広告バナー
街なかに掲示されるポスターや、WebやSNSで表示されるバナーなど、1枚の紙面もしくは画像によってその医院の特徴や内容を宣伝する媒体です。掲示する大きさや場所によって、記載する内容や量の適切さは異なりますが、日常生活の中で目に留まりやすい媒体であるため、効果的な宣伝・広報が期待できます。
◆Webサイト
医院独自に作成したWebサイトは、インターネット上にある情報のプラットフォームとして、医院紹介のほか、宣伝・広報や予約システムなど様々な使い方ができる現代では必須のアイテムです。初診の人は、「地名 歯医者」「地名 歯科医院」などのキーワード検索で地域の歯医者・歯科医院を探しますので、Webサイトがあるかないかでは大きく差が出てしまうことでしょう。
◆医院の外装・内装デザイン
医院の居心地の良さを提供する空間づくりも大切で、上記ロゴ以外のものに写真素材として使われる被写体としても重要なのが医院の外装・内装デザインです。空間デザインは医院のイメージを大きく左右する要素であり、時にはサービス・施術・治療内容以上に患者が医院を選ぶ要因にもなり得ます。
これらをトータルかつ個性的にデザインすると、医院に整った雰囲気が生まれ、居心地の良さや高いステータス享受など、提供されるサービス・施術・治療内容とは別の「付加価値」を感じてもらえるようになります。そしてこのVI戦略は、前節で紹介した広報活動と連動することで、ファーストコンタクトで印象に残る、強い認知が期待できるようになるのです。
つまり現在の歯医者・歯科医院経営における差別化戦略としては、①~③で挙げた広報活動だけでなく、そこにVI戦略を加えることが非常に効果的だと言えるでしょう。
とは言え、VIを実行するにはそれなりの費用がかかります。特に医院の空間デザインについては数百万円、規模によっては数千万円の工事費用が必要となります。事業資金が潤沢で、一定の収入見込みがあれば問題ないでしょうけれども、歯医者・歯科医院の場合初めは小規模に開業することも多く、決して多くない開業資金でスタートすることも珍しくありません。
ですから実際行えるVIは限られており、前節で挙げたVI対象に優先順位をつける必要が出てくる訳です。もちろんその優先順位は総合的に考える必要があり、一概にこの順位がよいとは言い切れません。
しかしどんな場合においても、これだけはやった方が良いという最も高い優先順位にあるのがロゴ作成です。
ロゴは医院の「顔」となる存在であると同時に、第1節で紹介した①~③の広報活動におけるシンボルとして必要になる上、前節のVI対象の全てに使うデザイン素材としても絶対に必要になるものです。
つまりロゴは、歯医者・歯科医院にとって「ないとサマにならない」存在であると言えます。
また近年ロゴ制作は、クラウドソーシング・スキルマーケットの登場により制作費の相場がグンと下がり、手軽に誰でも依頼できるようなものになってきました。以前はロゴ1点で数百万円かかることもあると言われていましたが、最近では数万円という手ごろな価格でオリジナルのロゴを手に入れることが可能です。もちろん提案されるロゴのデザインクオリティは依頼先によりますが、当サービスsynchlogoのように、確かな実績を有するところに依頼すれば、一定レベルのデザインを期待することができると思います。
それでは歯医者・歯科医院のVIにおけるロゴ作成とは実際どのように行っていくものなのか、ここではsynchlogoでの制作実例を見ながら解説していきたいと思います。
ご紹介する実例は、沖縄県那覇市にある「新城歯科医院」様です。
新城歯科医院は、もともと先代にあたるお父様が地域の方々のために開業した歯科医院でした。地域のかかりつけ医として40年続けてこられたのですが、そのお父様が亡くなられ、一度は閉院を余儀なくされました。
しかし地域のために続けたい、お父様の「患者さんを自分の家族と想い診る」という信条を受け継いでいきたいという想いから、現院長・副院長である姉妹のお二人でリニューアルオープンさせる運びとなったのです。
現院長・副院長は、東京のクリニックや大きな医療法人で技術の研鑽を積まれ、小児、矯正、審美、インプラントから入れ歯まで、オールマイティに高いレベルの医療を勉強しれこられました。その経験を活かし、最先端で高水準の医療を地域の方々にも提供していきたいという考えを持っておられました。
ヒアリングを受け、受け継がれた「患者さんを自分の家族と想い診る」の信条が伝わるような「誠実さ」のイメージと、リニューアル後のアピールポイントにもなる現院長・副院長の持つ「技術力の高さ」のイメージを表現することが、このロゴ制作のミッションだと整理できました。また同地域には6施設もの競合医院があり、それらのロゴも事前に確認し、デザインが被らないようにすることも心掛けるようにしました。
先述の「伝えたいこと」ができる表現方法を検討した結果、医者が患者を支えている様子を表した2人の人が象るハートの形のモチーフによって「誠実さ」を表現し、脇に添えた星のモチーフ(「星付き」の意味)によって「技術力の高さ」を表現することにしました。
また、その2人の人のモチーフは院長・副院長も表しており、その姿を向こう側へと伸びていく軌跡のような図形とすることで、「姉妹ふたりで同じ未来を目指す」という意味にもなるようにしています。
「伝えたいこと」という形のないものを形にする方法は色々ありますが、このロゴで行ったように、モチーフを用いてデザインする方法が最も見た目に現れ、分かりやすく表現することができます。ちなみに全体をハートの形にしたのは、同地域の競合医院にはない形であることを事前に確認しています(競合医院のロゴは、歯のモチーフ・樹木のモチーフなどを用いてデザインされている)。
またさらに、「姉妹二人で同じ未来を目指す」という新城歯科医院ならではのエピソードもデザインに加えることで、より洗練されたロゴとなり、質の面でも他の歯科医院にはないものに仕上げることが出来ました。
前説の制作実例の紹介で、ロゴで競合と差別化を行うにはモチーフ設定がとても重要であることが分かったかと思います。そこでここでは、さらにハイクオリティなデザインができるよう、世の中にある歯医者・歯科医院のロゴがどのようなモチーフが用いられているかを調べ、歯医者・歯科医院ロゴのデザイン傾向を探っていきたいと思います。
最もオーソドックスなモチーフで、ロゴタイプ(医院名)がなくともシンボルマークだけで歯科医院であることが分かることから、多くの歯科医院のロゴで使われています。
しかし歯のモチーフは、それだけをロゴのデザインに使っても競合との差別化を行うことはできません。歯科医院であることを示すためだけであればそれでも良いかもしれませんが、個性的なロゴにするのであれば、歯のモチーフはあくまでデザインのベースに使い、そこに様々な要素を加えてデザインを洗練させていく必要があるでしょう。
それでは歯のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆ふたぎ歯科医院
ふたぎ歯科医院の左右対称に組み合わせたロゴマークは、患者様としっかり向き合いながら医療に取り組む医院像をイメージしております。
引用:ロゴマークに込めた思い(ふたぎ歯科医院)
2 つの「F」により浮き上がるシルエットは歯そのものであると同時に、優しさを表現した滑らかな曲線を描くハートの形でもあり、この形には患者様にとって「安心できる場所でありたい」という医院像そのものを表現しております。
さらに、青は「清潔な水」、緑は「清潔な空気」を表現し、これは当院がこだわる清潔な医療を表現したものです。
また、2 つの「F」の中心にあるダイヤには、青と緑の中心の色を配色し、「医療側と患者様側の双方が向き合った結果、患者様の納得する治療法へ導くこと」を表現しております。
「F」が描く当院のロゴマークが表現する意図が皆様へ届きますよう、心から祈っております。
◆チャーミー歯科医院岩槻
当院のロゴマークは、中心に歯のマークがあり、その周りを太陽系の周りを周回する惑星のように様々な色の円が取り巻いています。 これは「お口から全身の健康維持」をしていく。そしてそのために、各治療のエキスパートのドクターが集結し、さらに歯科技工士も、歯科衛生士、管理栄養士なども加わり、チームとなって、皆で患者様のお口から全身の健康をお守りしていく。」このような意味合いとなっています。 実際、例えば歯科技工士にもそれぞれ得意分野があり、お一人おひとりの患者様の被せ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントに一番最適な技工士さんをその都度チームを組むなども行なっています。 一番上にあるハートの部分は、「真心を込めて」患者様に接することを表しています。 「それぞれの得意分野を持ち寄り、力を合わせ、真心を込めて診療を行うことで、より効果的に、お口から全身の健康、慢性疾患予防へとつなげていく」という想いが込められています。
引用:ロゴマークの由来について(チャーミー歯科医院岩槻)
◆あお歯科
6つのブロックは、上下それぞれの左の奥歯、前歯、右の奥歯をまとまったブロックとして捉えたもの。むし歯や歯周病あるいは過剰な力の負担などで歯を失っていくとき、このブロックが欠けるという視点から整理したCummerの分類をストレートに象徴しています。 次のブロックが欠けてしまわないよう、これからを見据えた治療・メンテナンスを提供する。これが私たちの信念です。
引用:ロゴマークへの想い(あお歯科)
医院の名前の頭文字など、イニシャルをロゴに用いるのはデザインに個性を出す最も汎用的に方法で、これも多くん歯科医院で採用されています。競合の歯科医院に同じイニシャルのところがなければ、差別化したデザインのロゴを容易に作ることができるでしょう。
しかしイニシャルはあくまで「文字」で、それ以外には特に何も意味は持たないため、ロゴから何かメッセージを感じさせたい、何かを連想させたいという場合は、歯のモチーフ同様そこに様々な要素を加えてデザインを洗練させていく必要があるでしょう。
それではイニシャルのモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆かやはら歯科クリニック
かやはら歯科クリニックは開院にあたり6つの「K」に様々な想いを込めました。患者さまの気持ちを第一に考え、寄り添い、応えるために、これからも取り組んでいきます。
引用:ロゴマークに込めた想い(かやはら歯科クリニック)
・いつもKIREI【キレイ】なクリニックであること
・KODOMO【こども】たちの歯の健康を守ります
・健康で笑顔あふれるKURASHI【暮らし】をサポート
・KAYOU【通う】ことが楽しい歯医者さん
・悩みや疑問などなんでもKOTAERU【応える】クリニック
・KAYAHARA【かやはら】歯科クリニック
◆すぎの矯正歯科・ひだまり歯科
名前の頭文字の『S』に矯正歯科で用いるブラケットと呼ばれる装置をモチーフにしたブル-の『S』、そしてお口全体をトータルでケアする一般歯科をイメージした温かみのあるオレンジの『S』が交わったものです。
引用:医院名とロゴマークに込めた思い(すぎの矯正歯科・ひだまり歯科)
◆江本歯科医院
EmotoDentalClinicの頭文字であるアルファベットの「E」をイメージし、健康な「歯」の咬合面をモチーフにシンプルに作成しました。
引用:ロゴマークの由来(江本歯科医院)
多くの人に愛されるスタイリッシュなデザインで 印象に残るロゴを心掛けました。
◆三鷹通りセントラル歯科
「患者に焦点をしぼる。そして、世界をより良くする。」
引用:ロゴマーク(三鷹通りセントラル歯科)
そのために、多くの同志・パートナーと『ビジョン』を共有し、課題を解決する。
同志・パートナーは大切だが、ただし、どんな時も、焦点の中心は患者。
そうした創業時の思いを、「焦点、ターゲット」のマーク(◎)と、CENTRALの頭文字、あと少しで丸になる(C)をモチーフに、マークにこめています。
◆八戸総合歯科・矯正歯科
八戸の8を二つ重ね、歯の形を立体的にデザインしました。
引用:医院紹介(八戸総合歯科・矯正歯科)
また、光を上につけることで、これまで使用しているリンゴのロゴマークにも敬意を表しています。
横になった二つの8は、これからの医院の発展を願う「無限」の意味と、
親子二代に渡って「八戸」で積み上げた実績と50年の歴史を表現しています。
自然のシンボルである樹木は、「優しさ」や「親しみやすさ」のイメージを直感的に感じさせるモチーフです。またその生態から、「成長」や「地域に根ざす」などのメッセージを感じさせるモチーフとしても使われるほか、葉を地域の人々にたとえ、地域貢献に関する意味をロゴに与える時に使われれることもあるなど、様々なイメージを形にするのに使えるモチーフです。
それでは樹木のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆倉田歯科クリニック
新緑の樹木をモチーフにした倉田歯科クリニックのロゴマークには、私達の思いが込められています。
引用:ロゴマークに込めた思い(倉田歯科クリニック)
口の中の状態や生活環境が違えば、人によって最適な治療法も違うもの。
四季折々に変化し美しい姿を見せる木々のように、一人ひとりの状態やライフステージに合わせ、その方にとって最良と思える治療を行いたい。
そんな思いを形にしました。
また、若葉が成長しやがて大樹になるように、
倉田歯科クリニックのもとにスタッフや患者さんが集い、
やがては多くの葉をつけた大樹となれたら
という願いも込められています。
◆日光川歯科
配色はそれぞれ「日」「光」「川」を連想するカラーになっています。樹のモチーフをシンプルに表現し、やさしくかわいらしいロゴマークに仕上げました。地域に根を張り大きく成長していく歯科医院でありたい…そんな願いが込められています。
引用:ロゴ(日光川歯科)
◆ハート・イン歯科クリニック
中国の歴史家・司馬遷の「史記」には、「桃李もの言わざれども下(した)自(おのずか)ら蹊(みち)を成す」という言葉があります。『桃やすももは何も言わず、みずから主張はしません。花や実の美しさやおいしさに惹かれて人が多く集まることで、桃やすももの木の下には自然と道ができます。』
引用:ロゴマークの由来(ハート・イン歯科クリニック)
当医院が目指している地域貢献の考えは、まさしくこの言葉そのものです。このロゴはさまざまな色の葉が茂っている樹木のデザインです。中央にある木の幹が当医院を表し、葉は地域の方々がたくさん集まっている様子をイメージしています。
葉のモチーフは、樹木同様「優しさ」や「親しみやすさ」のイメージを感じさせるとともに、みずみずしさや緑の雰囲気から「清潔感」のイメージも感じさせます。また、葉は緑多き環境の象徴でもあることから、「リラックス」や「心地よさ」など、医院内の空間をイメージさせる使い方をされることもあります。なお少ない例ですが、「歯=葉」という同音異義語としてロゴのモチーフに使っているユニークなもの見られました。
それでは葉のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆みこと歯科医院
「ことの葉のかさなり」
引用:医院のロゴマーク(みこと歯科医院)
患者さんをしっかり見つめ、コミュニケーションを大切にする診療。 緑の木々に囲まれた、こころもからだもリラックスできる空間。
ご来院いただいた患者さんにそう感じていただけるような医院を目指して、言葉の吹き出しと木の葉をイメージした曲線を重ね合わせ、みこと歯科医院の頭文字である「M」を描いたロゴマークを私たちのシンボルとしました。
◆高針台デンタルオフィス
当医院のロゴは、口と歯に模式的な線を引いて斜めにし、「葉」のようなデザインにすることで完成させました。植物を適切な環境で育てると、葉の葉脈はとても緻密で機能的で規則的な美しい配列と形態に育ちますが、生育環境に問題があるとその形は乱れます。ヒトの歯列が生まれてからの環境の影響を受けて乱れることと共通点があり、「歯」と「葉」が重なり合うデザインが最適と考えました。
引用:医院名・ロゴの由来(高針台デンタルオフィス)
また、色調は「太陽」「森」「海」を象徴するカラーをグラデーションで示しています。この色調は、健全な成長と精神的な安定を生み出すために、自然とともに生きる環境が重要であることを示唆するものです。
◆宝沢伊藤歯科医院
宝沢伊藤歯科医院がめざす医療は21世紀型の新しい考え方の医療です。その考え方とは、歯と口の健康をクオリティーオブライフのための大きな柱の1つと位置づけした医療であり、あなたにとって最適で最善の口腔の健康(機能的で美しく快適な状態)を創り、その状態をメンテナンスにより生涯維持していくというものです。当院もその考え方に習い「いつまでも健康で、若々しく、美しく、快適であるために」をコンセプトにロゴマークを変更することにしました。
引用:ロゴマーク変更のお知らせ(宝沢伊藤歯科医院)
ストライプは歯並びの良いきれいな歯をあらわしています。また、HとIの文字に使った緑色の葉は、若々しさと健康をイメージし、その葉が2枚つながることでできる形はゆったりとして心地よい診療台となり「快適で心地よい歯科医療」を表現しました。
ハートマークは歯科医院のみならず、医療・福祉関係のロゴにも多く使われていることからも分かるように、「安心・安全」や「誠実さ」のイメージを感じさせる代表的なモチーフです。またハートマークは「心」を表す形そのものであることから、「心のこもった」「真心」などのイメージを表現したい場合にも多く使われます。
それではハートマークのモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆山崎歯科クリニック
人を大切にする、心と心のお付き合いをしたいことから、 上下の歯をハートの形で表現しました。ハートが二つ上下に交差しているのは 歯と歯のかみ合わせを、表現しています。
引用:ロゴの意味(山崎歯科クリニック)
咬合は、全ての全身の健康の源となります。
咬合を改善することが、健康を手に入れることと言っても過言ではないくらい。
それを、おひとりお一人に心を込めて、私達の医院のロゴマークでメッセージを伝えられたら...という想いでつくりました。
◆三浦歯科医院
当院のロゴマークは三浦歯科医院の頭文字である「M」と「ハート」を合わせたデザインで、左右の色の違いは当院と患者さまを表しています。このロゴマークのように地域の皆さまを「真心のこもった医療」でしっかりと支えていける歯科医院でありたいと思っております。
引用:ロゴマークについて(三浦歯科医院)
◆ふじた歯科クリニック
当院のマークは、歯とハート(心)を合わせた形・・・心と歯を共に磨いていけるような歯医者さんを目指します。
引用:ロゴマークの由来(ふじた歯科クリニック)
笑顔のモチーフは「幸せ」のイメージを形にする代表的なモチーフですが、笑顔の象徴である口の形は歯科医院そのものを連想させる(診療時にアーンと口を開けるため)ことから、歯科医院のロゴでは使いやすいモチーフとして重宝されています。
それでは笑顔(の口の形)のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆坂井歯科医院
ロゴマークの3つの形は、「人の和」「多職種の和」「地域の和」を表しており、それらが絡まり合ってみんなの幸せをつくりあげるのだと思っています。また大きさの違う、子どもから大人までの3つの笑ったお口の形ともいえます。
引用:ロゴマークとキャラクターにこめた想い(坂井歯科医院)
◆てるい歯科クリニック
当医院のロゴマークが決まりました。てるい歯科クリニックのイニシャル<T><D><C>をモチーフにしています。このスマイルマークには「健康な歯で」「明るい笑顔で」「素敵な日々を」という思いが込められています。
引用:ロゴマーク決まりました(てるい歯科クリニック)
人の姿や「人」の文字の形をモチーフにデザインされることがあり、人と人との関係や、人(患者)を大切にするというイメージを形にする際に用いられます。また人のモチーフだけでは歯科医院だと気付かれにくいロゴになるおそれがあることから、比較的他の要素と組み合わせてデザインされることが多いようです。
それでは人(の姿や文字)のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆信貴歯科
信貴歯科のロゴマークは、漢字の「信」をモチーフにしています。人(患者さま)を第一に考えながら、泉佐野の地域をベースに、理想とする歯科業界の未来に向かって邁進していく様子を表現しています。
引用:ロゴマークのデザインについて(信貴歯科)
◆こうなんファミリィ歯科
「こうなん」の頭文字Kを人のような形にしました。患者さまの健康に寄与することによって、私たちはそれを喜びとし、また、成長します。すべては人と人とがベースとなります。それを大切にしたい、そんな想いを込めました。
引用:ロゴマーク(こうなんファミリィ歯科)
ダイヤモンドは硬さの象徴・光り輝く美しさの象徴であることから、目指す歯の状態を表すモチーフとして歯科医院のロゴでしばしば使われます。また宝石としてのダイヤモンドの形が歯の形にも似ていることから、ロゴデザインに用いやすいということもあるようです。
それではダイヤモンドのモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆LINO DENTAL OFFICE
LINO=光り輝く・結ぶ(ハワイ語)
引用:LONO DENTAL OFFICEのロゴへの想い(LINO DENTAL OFFICE)
LINO DENTAL OFFICEのロゴは、「光り輝く」ことを表現したものです。
光り輝く「ダイヤモンド」と「歯」を掛け合わせ、どなたでも「歯科医院」 であるとすぐに認識できるような形状となっており、点と点を結んで立体感をだすことで、より「歯」であることが伝わりやすくしています。
◆WATANABE DENTAL CLINIC
WATANABE DENTAL CLINICのロゴマークは、ダイヤモンドを象徴とし、骨格を成す3つのブロックで「審美」「永遠」「誠実」を表現しています。
引用:ロゴマークの由来(WATANABE DENTAL CLINICE)
また、ダイヤモンドのフレームにはクリニック名の頭文字「W」が刻まれ、勝利の「V」の形にも見えるデザインで、患者様の健康と美の勝利を願っています。
動物や生き物を歯科医院のロゴのモチーフに用いている例は非常に多いのですが、地域のシンボルであったり、動物・生き物にまつわる意味を取り入れたかったりなど、使う理由もまた様々です。ただ、特に子供たちなどから「親しみやすさ」が得られやすいというのは少なからずあるようで、そのためどのロゴもキャラクター的にデザインが仕上げられています。
それでは動物や生き物のモチーフを用いた歯科医院ロゴの事例を見てまいりましょう。
◆なかの歯科
なかの歯科は現院長の祖父が、尾鷲より名古屋に出てきて1937年に中野歯科医院として開設しましたが、尾鷲市のある三重県ではサメは神様であり食材でもあり生活と非常に関わりの深い生き物です。日本神話においてもサメは縁深い存在で、日本人は昔からサメと関わってきたことがわかります。
引用:ロゴマーク由来(なかの歯科)
また、サメは歯が悪くなると新しい歯に生え変わり、常にコンディションの良い歯が並びます。人間は残念ながら悪くなった歯が生え変わりませんが、良い歯でいられるためのお手伝いをしたいとの願いを込めてロゴマークを考えました。
◆すずめ歯科
当院の名前は、5月の青葉祭りで有名な「すずめ踊り」、仙台藩初代藩主で有名な伊達政宗が家紋として使用していた「竹に雀」に由来しています。仙台と「すずめ」には密接な繋がりを感じてしまいます。地下鉄のicカードであるicscaのシンボルも「すずめ」ですね。また、「すずめ」という鳥自体が身近な存在なので、地元仙台に密着した、親しみの持てる歯科医院になれるよう「すずめ」の名称をいただきました。
引用:動物園の目の前にある「すずめ歯科」(すずめ歯科)
◆あざみ野矯正歯科
まず、ロゴマークの輪郭なのですが、これは矯正治療で用いるワイヤーの形から取っています。お伝えするまで一度も気付かれたことはないのですが、当院で実際に使っているワイヤーの形をそのまま使用しています。
引用:ロゴマークの由来(あざみ野矯正歯科)
ロゴマーク制作の段階で、このワイヤーの形と、それから地域の皆様に親しみを持っていただけるような動物のモチーフで、とデザイナーさんに依頼したところ、ペンギンは整列しているイメージがあり、それが矯正治療で歯をきれいに並べる様子と重なる、しかもペンギンの輪郭がワイヤーの形と重なる、ということで、ペンギンをモチーフにしてはどうかという提案をいただきました。
◆さいとう歯科医院
・治療(Cure)から予防(Care)へカエル
引用:ロゴマークの由来(さいとう歯科医院)
ロゴマークの由来今までは歯医者に通うのは歯が痛くなってからという方が大半でした。
しかし、痛くなってからや悪くなってから歯科医院に来ていただいても既に遅く、その歯を抜かざるを得ないこともありました。
少しでも長くご自身の歯でいていただく為、また悪くなってから痛い思いをしない為に、患者さまへ予防活動を普及していきたいと思います。
・噛む力がヨミガエル
歯周病や不慮の事故で万が一、歯が抜けてしまった場合にも、インプラント治療で歯の本来の機能に近い噛む力を甦らせることができます。
近年、入れ歯やブリッジの煩わしさから解放される為にもインプラント治療を選ばれる患者さまが増えています。
・自信の持てる笑顔でワカガエル
歯並びが良くなかったり、変色や銀歯の詰め物などによって、大きく口を開けて笑えない方は意外と多くいらっしゃいます。矯正認定医による歯並び治療やホワイトニング、白い詰め物・被せ物による審美歯科治療など幅広い選択肢の中から、患者さまに合った治療を行うことで自信の持てる笑顔となり、心も笑顔も若返るご提案をいたします。
以上の事例調査より得られた様々な共通モチーフと、それを用いた理由を分析すると、歯医者・歯科医院は下記のイメージをアピールできるようにロゴをデザインする傾向があると考えられます。
①安心・安全
②清潔感
③優しさ・親しみやすさ
④誠実さ
⑤技術力の高さ
①と②は医療機関として大切なイメージ、③と④は地域に向けてのイメージ、⑤は歯科医院ならではのイメージだと推察されます。
いかがでしたでしょうか。ロゴのデザインが非常にバラエティに富んでいたと思いますが、それは競合の多い歯医者・歯科医院という業種ならではだからだと思います。
これから歯医者・歯科医院のロゴを作ろうと考えている方は是非このコラムを参考にして、地域の競合に負けないデザインのロゴを作ってください。
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