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ロゴコラム

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【ブランドロゴ】おしゃれなロゴをデザインしてブランドの価値を高めよう

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おしゃれなロゴは、都会的で、飲食やファッションなど、限られた業界のブランドでのみ使われいるイメージではないでしょうか。しかし、それは一昔前の話で、現在は場所・業界を問わず、ありとあらゆる商品・サービス、あるいは組織そのものの「ブランド化」が必要とされており、そのブランド化に貢献するおしゃれなロゴのデザインを、競い合うように日々追求されています。

おしゃれなロゴは、ブランドにスタイリッシュなイメージを与え、ブランドそのものの価値を向上させます。その結果、「洗練された商品やサービスを提供してくれそうだ」という期待を消費者やユーザーに与え、購買行動の活性化や集客といった具体的な「利益」へと結びついていくので、どこも力を入れてデザインを検討するのです。

▲ブランディング活動においてロゴはシンボルとして扱われる

ブランドを世の中に広めるブランディング活動において、ロゴはシンボルとして扱われる、重要なデザインツールでもあります。広告や商品パッケージ、WebやSNSなど、あらゆるところにロゴは使われ、ブランドの目印として、真っ先に消費者・ユーザーの目へと入るように用いられてます。

もしそのロゴが野暮ったいデザインだったらどうでしょう。いかに商品やサービスの内容が良くても、それを台無しにしてしまうおそれすらあります。ロゴはブランドの「顔」として、常に「おしゃれ」なイメージを消費者やユーザーに与え続けるという使命があることから、いつの時代も力を入れてデザインされているです。

このコラムは、そんな「おしゃれなロゴ」の作り方・使い方を、ロゴデザインを専門とする筆者の視点から考察したものです。
おしゃれなロゴを自分で作りたい人も、誰かに作ってもらいたい人にも、きっと役立つ内容になっていると思います。

1.一般的な「おしゃれなロゴ」の定義

デザインのことは詳しくない、いわゆる一般の人から見た「おしゃれ」の感じ方は様々で、人によって大きな差があるでしょう。それは、ファッションにおいて、着る服の好みのジャンルが人によって違うのと同じです。そこで、まずは、どんな方向性のロゴデザインが一般的に「おしゃれ」と感じるのかを、有名な企業やサービスのロゴ事例とともにいくつか挙げてみることにしましょう。

◆シンプルなデザイン

必要ない装飾などを排除し、伝えたいことをストレートに表現したデザインで、その潔さがおしゃれな雰囲気を醸し出しています。シンプルであるがゆえにごまかしが利かず、デザイナーの力量が最も試されるデザインだと言えるでしょう。

引用ロゴ:ナイキナショナルジオグラフィックマスターカード

◆スマート・クールなデザイン

シャープな線や形、幾何学をベースにしたスマートでクールなデザインは、プロポーションなど形のバランスが重要となるデザインです。、会社や企業のロゴで最も用いられるデザインですので、社会的な信頼感や誠実さ、知的が伴うおしゃれさが求められます。

引用ロゴ:JAグループBluetoothPepsi

◆ポップ・かわいいデザイン

ポップなデザインやかわいいデザインは、若者・子ども向けの商品やサービス、またそれらを提供する会社やお店でよく用いられるデザインです。その時代の流行や話題になりそうな雰囲気であることが求められるため、ニーズしっかり調べた上でデザインすることが大切になります。

引用ロゴ:ChupaChupsMARY QUANTSHIBIYA 109

◆先進的・未来的なデザイン

各ジャンルにおいて、最先端のものを対象とする時に求められることが多いデザインです。社会におけるトレンドや最新の内容を踏まえた上で、適切な形でデザインに落とし込むことが重要になります。

引用ロゴ:国立新美術館IBMnexco中日本

◆トラディショナル・昔風のデザイン

過去に流行ったものや昔からあるものが「おしゃれ」とされることがあり、懐かしさや伝統をテーマとする時に必要とされるデザインです。あえて渋さや古めかしさが感じられるように、あえて既視感のあるデザインや、昔用いられたモチーフを取り入れるなどの工夫が必要になってきます。

引用ロゴ:三井物産久世福商店湖池屋

◆ナチュラル・手作り感のあるデザイン

手作りやハンドメイド、自然志向のものを扱うなど、主に衣食住に関わる会社やお店、サービスなどで求められることがあるデザインです。自然界や環境を感じさせるモチーフや形を用いたり、あるいは手描きのようなテイストで作ったりするなど、やわらかさやストレスを感じさせないデザインとすることで「おしゃれ」が実現できます。

引用ロゴ:HANDSブルーボトルコーヒー日本財団

◆格式・気品のあるデザイン

ファッションにおけるハイブランドや高級レストラン、高級ホテルなど、非日常を演出する商品やお店、サービスで求められるデザインです。落ち着きある整った雰囲気から華やかで雅な雰囲気まで、幅広いデザインの方向性の中から適切な「おしゃれ」を選択しなければならないため、特にデザイナーのセンスが問われることになるでしょう。

引用ロゴ:ザ・リッツ・カールトンロレックスアルファロメオ

◆個性的・ユニークなデザイン

あまり見たことがない、他にはなさそうな個性的なデザインや、ユニークなアイデアのデザインが「おしゃれ」とされることがあります。程度を間違えると妙なものになってしまうおそれもあるので、適切な塩梅でデザインに変わったことを取り入れるようにするとよいでしょう。

引用ロゴ:LGマウスコンピューター・ミスタードーナツ

前提としてあるのは「洗練されていること」

「おしゃれ」と感じるデザインは様々であることを紹介いたしましたが、共通する点を挙げますと、どのデザインも洗練されていなければ決しておしゃれには見えない、ということです。どんなにシンプルに作っても、どんなにかわいらしく作っても、本当にシンプルでかわいらしく出来ていなければ、それは決しておしゃれには見えないでしょう。詰まるところ、おしゃれなデザインとは洗練されていることが最低条件であると言えるのではないでしょうか。

2.どうデザインすれば「おしゃれなロゴ」になり得るのか

おしゃれなロゴは、洗練されたデザインであることが最低条件なのは誰もが納得いくところでしょう。しかし、デザインを洗練させただけで、おしゃれなロゴが作れる訳ではもちろんありません。それだと、デザイナーがデザインしたロゴは、全ておしゃれだということになってしまうでしょう。

ここで考察したいのは、そういったありふれた「おしゃれ」ではなく、洗練されたデザインのロゴの中でもさらに限定された、真の意味での「おしゃれなロゴ」とは何かについてです。1章で挙げたような主観的・感覚的な「おしゃれ」ではなく、誰もが納得する、客観的な「おしゃれ」とは何かを分析することで、論理的に「おしゃれなロゴ」が作れるようになれたらと思います。

歴代の「おしゃれなロゴ」より発見したデザインの共通点

どうデザインすれば「おしゃれなロゴ」が作れるのかを、日本における各時代の著名な事例をピックアップして探ろうと考え、ロゴデザインに関係する資料・文献を片っ端からあたってみました。しかし、客観的に「おしゃれ」だと評価し集められたロゴ選集のようなものは見当たりませんでした。おそらく、これまでにロゴを「おしゃれ」という観点で考察した前例がないのだと思われます。

そこで、世の中で「おしゃれ」だと評価されるロゴは、規模の大小にかかわらず、「ブランドとして成功し、なおかつ商業デザインとして客観的に評価されたロゴ」であると仮定し、その観点で再度資料・文献を探し直してみることにしました。

▲「日本のロゴ・マーク50年」の表紙と内容の一部
(画像引用:日本のロゴ・マーク50年
PIE International

その結果、日本タイポグラフィ協会が編集した、「日本のロゴ・マーク50年」という書籍が見つかりました。同書は、1969年から2019年の間に日本で発表された、様々なロゴ約1000点が収録された書籍です。そのロゴは、全て編集を担当した日本タイポグラフィ協会によって「名作」として厳選されたものなので、いずれも洗練されたデザインであること、デザインとして客観的に評価されていることは間違いないでしょう。

その約1000点のロゴの中から、ブランドとして成功し、当時多くの人に知られた商業ロゴを、「おしゃれなロゴ」だと仮定してピックアップしました。そして、このピックアップした数々のロゴを分析し、それらが何故「おしゃれ」と感じるのかを考察したところ、時代によらない、ある普遍的なデザインの共通点を見つけることができたのです。

以下その共通点について、同書に掲載されているロゴを事例として挙げながら、ひとつずつ説明していきたいと思います。

◆特定のターゲット層だけが理解できる美的感覚に刺さるデザイン

性別や世代、特定の興味・関心、社会的ステータスなど、何らかのジャンル・カテゴリーにしか理解できない美的感覚のことを「おしゃれ」と表現することがあります。例えば、ファッションだと、ガーリーなファッションを好む人にとって、アメカジの服を好んで着る人の「おしゃれ」な感覚はなかなか理解できないでしょう。狭いターゲット層が好みそうな意匠・テイストのデザインは、そのターゲット層に「自分たちにしか分からない良さ」という共通の美的感覚を無意識に形成し、その感覚のことを「おしゃれ」だと呼ぶようになっていくのです。

最上段左から、non-no(1974年~)、としまえん(1984年~2020年)、uno(1994年~)、飛騨高山美術館(1998年~)、ノビアノビオ(2008年~)、HoiClue(2019年~)

ロゴもそれと同様に、ブランドが設定した特定のターゲット層へ向けてデザインしていることが多々あります。上に挙げた6つの事例ですと、

・non-no:大学生や新社会人の女性
・としまえん:小さな子供を持つファミリー
・uno:10代から20代の男性
・飛騨高山美術館:アートに敏感な感性を持つ人
・ノビアノビオ:結婚前のカップル
・HoiClue:育児を行う親世代

といったターゲット設定が行われていますが、いずれもそのターゲット層に向けたロゴになっているのは、そのデザインから直感的に理解できるかと思います。

しかし、これらのロゴは決して排他的なデザインを目指している訳ではありません。ブランドは、多くの人に支持されてこそ価値が出るものですので、実はバランスにはかなり注意して仕上げられています。ターゲットの範囲を狭くし過ぎたり、マニアックな方向へデザインし過ぎたりすると、そのロゴは奇異なものとして見られるようになってしまうおそれもあるでしょう。きっとそういったものが、「おしゃれ」を通り越し、「理解不能」「個性的過ぎる」と呼ばれる部類のデザインなのだと思います。

◆発見できると嬉しいユニークなアイデアを潜ませたデザイン

ロゴをおしゃれだと感じるのは、そのデザインが各人の美的感覚にマッチした時に起きるものです。しかし、おしゃれと感じるトリガーはそれだけではありません。この章の冒頭で紹介した「日本のロゴ・マーク50年」にあるロゴ事例を分析すると、「おしゃれ」と評することができる違う観点を見つけることができました。

それは、隠されたユニークなアイデアを発見した時に感じる「おしゃれ」です。

理解しやすいように、料理やファッションを例に説明してみましょう。
料理の場合、見た目の華やかさを「おしゃれ」と表現することがほとんどです。しかしその他にも、料理を食べた時、その料理の個性となっている、普通は使わないスパイスなどの「隠し味」の存在に気付いた時、その料理のことを「おしゃれ」と表現するでしょう。またファッションでも、着ている服の外見が良いと「おしゃれ」と表現するのが一般的ですが、その他にも、例えば服の裏地のデザインや、ズボンの裾に隠れた靴下の色など、見えない箇所への徹底ぶりを「おしゃれ」と評すると思います。

それでは、ロゴにおける、隠されたユニークなアイデアとはどういうものかを、実際の事例で確認していきましょう。

上段左から、MONO(1969年~1990年)、天神コア(1978年~2020年)、多摩美術大学(1997年~)、日高印刷所(2005年~)、中華そば市松(2018年~2021年)、九州ロゴマーク(2019年~)

・MONO:2文字目の「O」が、ブランドのメイン商品である鉛筆を上から見た図形になっている
・天神コア:「T」のマークには二人の横顔が、ロゴタイプの「神」には男女の立つ姿が隠されている
・多摩美術大学:マークのフォルムは美術大学の「美」の字がベースになっている
・日高印刷所:「高」のマークの中に、同じく社名の一文字である「日」の文字も隠されている
・中華そば市松:提供するラーメンの個性である煮干しを象った「一」、と「松」の図案で店名の「市松」を表現し、「松」の図案は鶏の横顔にもなっている。
・九州ロゴマーク:暖簾のようなマークは、「九」、「州」、「一」の3文字で作られている。

このような、隠されたアイデアに気付いた時、人は、技巧的なクリエイティブを称賛する気持ちとして、そのデザインを「おしゃれ」と表現することがあると気付いたのです。

しかし、隠れていてこそ「おしゃれ」だと感じさせるこれらのアイデアは、気付かれなければその効果は発揮されませんし、すぐに気付く程度の隠し方では意味がありません。どの程度の隠し具合にするのかがこのデザインのポイントであるため、デザイナーの力量に左右される作り方であると言えるでしょう。

◆属するジャンル・カテゴリー「らしさ」から脱却したデザイン

ロゴデザインには、業界や業種など、ブランドが属するそれぞれのジャンル・カテゴリー「らしさ」というものが存在します。それは、ロゴを一目見た時に、そのブランドが何に関するものなのか伝えることを目的にしており、ブランディングおいてとても重要な視点です。

上記、自動車ブランドとファッションブランドのロゴをご覧ください。いずれもブランド名のイニシャルをモチーフにしたデザインであることは一目瞭然ですが、この共通点こそが「自動車ブランドらしさ」「ファッションブランドらしさ」であると言えます。ブランド自体のことは知らなくても、これらのロゴを見れば、自動車・ファッション関連のブランドであることはすぐに理解できると思いますが、それがジャンル・カテゴリーらしいロゴデザインというものです。

しかし、こういった「らしさ」を備えたデザインとは、見方を変えると、昔からある決まったデザインを踏襲しているだけとも言えます。そしてそこには、デザインを差別化して、競合を出し抜こうといったチャレンジングな姿勢は見出せません。

「おしゃれ」には、少なからず「新しさ」が伴っていなければなりません。ファッションなどでは、過去の流行を上書きした新しい流行のことを「おしゃれ」とよく表現しますが、それは、既存をあえて踏襲しないデザインを「おしゃれ」と評価している例だと言えるでしょう。そうすると、既存のジャンル・カテゴリーらしさが存在するロゴデザインにおいては、その「らしさ」からいかに脱却するかが、「おしゃれ」と評されるロゴを作るカギとなる訳です。

それでは、属するジャンル・カテゴリーらしさから脱却したロゴデザインの例をご覧いただきましょう。

上段左から、ピップフジモト(1985年~)、フジサンケイグループ(1987年~)、埼玉学園大学(2000年~)、スポーツドリーム整骨院(2014年~)、岡田税理士事務所(2019年~)、

・ピップフジモト:医薬品・衛生用品の業界では新しい吹き出しをモチーフにしたポップなデザイン
・フジサンケイグループ:「人に強い印象を与えるもの」として描かれたユニークなイラストロゴ
・埼玉学園大学:重厚さや、地域性を感じさせるものが多い大学のロゴにおいては斬新なデザイン
・スポーツドリーム整骨院:「骨」の文字を使った大胆なヴィジュアルは整骨院ロゴでは珍しいデザイン
・岡田税理士事務所:シンプルで潔いヴィジュアルは税理士ロゴとしては逆にインパクトあるデザイン

誤解を与えないように補足すると、「らしさ」から脱却するロゴは、ユニークで個性的なデザインでなければならない、ということではありません。仮に、装飾的で複雑な図案のデザインがそのジャンル・カテゴリーの「らしさ」となっていれば、ロゴとしてはオーソドックスなシンプルでミニマムなデザインでも、その「らしさ」から脱却した、「おしゃれなロゴ」だと認められるようになることも大いにあり得るでしょう。

そして、その既存から脱却した新たなデザインも、長い年月を経れば新たなスタンダードとなり、その時代の「らしさ」として過去を上書きしていくことも考えられるのです

「おしゃれなロゴ」は実はロジカルにデザインされていた

このように、「おしゃれなロゴ」とは、いずれも「普遍的なデザイン」とは違う、むしろその逆のことをやろうとした結果であることが分かるかと思います。五角形グラフで言えば、欠点のない綺麗な正五角形を目指すのではなく、他に欠点があっても良しとし、それよりもどこか1点だけが突出するグラフを目指したデザインだと言えるでしょう。

そしてそれは、センスや思い付きといった、デザイナーのクリエイティブ能力だけに頼って作ることが不可能なものです。綿密なマーケットリサーチ、競合ブランドの調査、ブランディングの方針を元に検討し、どうすれば「おしゃれ」という認知でロゴがブランドの顔として広まっていくのかを、デザイナー以外の人間も交えて検討しています。実は、「おしゃれなロゴ」とは、世間一般の人が「おしゃれなロゴ」だと感じるよう、ロジカルに組み立てられているのです。

そもそもデザイナーは、おしゃれなロゴにしようと思ってロゴを作っている訳ではありません。なぜなら、仮におしゃれなロゴを目指して作ったとしても、冒頭に書いた通り、購買行動の活性化や集客といった具体的な「利益」へと結びつくような、ブランド価値の向上が果たせるロゴにできるかなんて保証できないからです。様々な調査や検討を重ね、できるだけブランド価値の向上へと貢献できるよう、可能な限り理詰めで作り、最後の最後にデザイナーのクリエイティブ能力に頼る、というのが、本当に「おしゃれなロゴ」を作る流れになります。

3.おしゃれなロゴが作れるようになるには

自分が「おしゃれ」だと思う事例を集める

まずは自分がおしゃれだと思う事例を集めてみましょう。そうすることで、おしゃれだと思うデザインの傾向が上記のように整理できると思います。整理できた数だけおしゃれなデザインのバリエーションがあると考えてよいでしょう。その中から、内容に応じてどのパターンのデザインを適用するか考えればよいのです。こうして整理することで、デザインの引き出しを自分の中に作り上げることができます。そしてその引き出しがあればあるほど、より相応しいデザインを作ることができるようになるはずです。

最初は試しに真似して作ってみる

最初から思い通りにおしゃれなロゴを作るのは不可能です。頭の中で思い描いていても、実際形にするとなるとなかなか上手くは行かないものです。そこでまずは真似することから始めてみましょう。自分が作りたいと思っているおしゃれなロゴに近い事例を探し、それを参考にデザインしてみるのです。そうすることで、どこをどうしたらおしゃれに見えるのか、そのポイントが少しづつ掴めるようになると思います。
ただし、まるっきり同じものを作るのはやめた方が良いでしょう。それは、ただトレースをしただけで、おしゃれに見えるのかポイントが掴めないまま終わってしまうかもしれないからです。自分なりのオリジナリティが出るように、多少のアレンジは加えることが大切です。またあまり似せすぎると著作権や商標権に抵触する可能性もあるのでそのあたりも注意もするようにしましょう。

流行やトレンドをチェックする

自分がおしゃれだと思うデザインは上記2点で少しづつできるようになると思います。しかしそのデザインを他の人が見て「おしゃれ」と感じるとは限りません。デザインの評価はあくまで主観的で、詰まるところおしゃれと思うかどうかは個人の好みによるものなのです。
ではどうすれば他の人にも「おしゃれ」と思われるロゴが作れるのでしょうか。そのためにはおしゃれなデザインの流行やトレンドを追うようにしましょう。流行やトレンドは多くの人に受け入れられているという証拠なので、そのデザインを取り入れることで、他の人にもおしゃれと感じてもらえるロゴがきっと作れるようになるでしょう。

4.おしゃれなロゴの作り方5つのポイント

コンセプトをしっかり決める

オシャレなロゴを作る第一歩はまずコンセプトをしっかりと決めることです。対象の内容をしっかり吟味したうえで、どういった方向性のデザインにするかをまず言語化することが大切です。デザインの方向性がぼんやりしていたり、欲張って色んなデザインをあれこれ取り入れ過ぎたりすると、表現したいことが分かりづらい、ピントのボケたデザインになってしまいます。ですので、前述の「おしゃれと感じるデザインは色々ある」で示したように、どの方向性のデザインにするかしっかりと絞り込むことが重要です。

意味やメッセージよりも見た目を優先する

ロゴはよく、連想されるモチーフなどを使い、意味やメッセージをデザイン込め、オリジナリティある唯一無二のものを作ろうとします。しかしあまりそこにこだわり過ぎると、デザインの自由度がどうしても狭まってしまい、見た目のおしゃれさが損なわれてしまうこともしばしばあります。もちろん意味やメッセージを込めることは大切ですが、おしゃれなロゴを作るというテーマの方が大きい場合は、あまりそれにとらわれず、見た目の方を優先してデザインしていった方がよいでしょう。

たくさんの案を作り比較検討する

ひとつの案だけでは果たしてそのおしゃれさがきちんと出来上がっているか検証できないものです。コンセプトに沿ってさまざまな角度からデザイン案を作り、比較した上で最もおしゃれと感じる案を作り上げていくとよいでしょう。特に色については流行やトレンドも踏まえながら、複数色のバリエーションは必ず作り、その中から最適な色を絞り込んでいくようにしましょう。

競合や同種のロゴと並べてみて遜色ないか確認する

おしゃれなロゴが出来上がったと感じていても、本当にそれがおしゃれと感じてもらえるかどうかは、世に出してみないと分からないところもあります。なぜなら、競合や同種のロゴと比べてそのおしゃれさがもし劣っていたら、想像していたような効果が得られないかもしれないからです。ですのでロゴが出来上がった時は、必ず競合や同種のロゴと並べて見て、遜色ない仕上がりになっているかどうかを確認することが大切です。ブランディングは他者との競争ですから、ロゴでも負けないように意識を持つことが重要になります。

人に見てもらう

デザインの評価は主観的なもの、と前述しましたが、多くの人から見られるロゴがおしゃれに感じるかどうかを冷静に評価するために、一度人に見てもらうのも有効な手段です。デザインに精通した人に見てもらうのももちろん良いですが、できればデザインとは関係のない、ユーザー目線で見ることができる一般の方のほうがよい良いでしょう。「おしゃれ」という観点はとても感覚的なものなので、ロジックではなく、あくまで出来上がりの見た目でおしゃれと感じるかどうかを客観的に判断してもらうと良いと思います。

5.synchlogoで制作したおしゃれなロゴ事例10選

SAATHAUS(工務店による住宅ブランド)
「家が”きっかけ”になる」をコンセプトに、「家のたね」をモチーフにデザインしたロゴです。家づくりを身近で、親しみあるものに感じられるよう、まるっこく、かわいらしい雰囲気に仕上げました。トータルブランディングも意識し、サイトデザインとも呼応したデザインになっています。

SAATHAUS ロゴデザイン

Beans College(Web制作を学習するスクール&コミュニティ)
「スクールとコミュニティのあいだ」をコンセプトに、盾をモチーフにデザインしたロゴです。アカデミックな雰囲気は残しつつも、親しみやすいコミュニティであることが感じられるようにデザインしました。名前の由来である「豆」を連想させる芽の図形を取り入れるなどの工夫もしています。

Beans College ロゴデザイン

株式会社リプカ(SNSマーケティング支援・WEB広告支援を行う会社)
「幸せが運ばれるつながり」をコンセプトに、なめらかに繋がれた社名が特徴のロゴタイプです。企業としての信頼感もありつつ、オリジナリティ溢れる雰囲気の字体によって、アイデンティティを強く感じさせるデザインに仕上げています。

株式会社リプカ ロゴデザイン

interval studio(小売業の企画・デザイン集団)
「空白に新たな価値や物語を創る」をコンセプトに、屋号の由来である「間(=interval)」を「[ ](カッコ)」のモチーフによって表現したロゴです。モチーフ設定でユニークなヴィジュアルを作り出し、赤と黒の対比的なカラーリングで独創的な雰囲気を際立たせたデザインです。

▲interval studio ロゴデザイン

Toiro(ヘアサロン)
「女性の輝き・華やかさ・煌びやかさ」をコンセプトに、花や宝石をイメージしてデザインしたロゴです。華やかさ、煌びやかさのあるデザインとしつつも、どこか包容力や、無から有を生み出す創造力も感じられるように仕上げております。

Toiro ロゴデザイン

株式会社BREEZE(キャンプ場運営会社)
「森の中の家」をコンセプトに、自然や環境への敬意を表現したロゴです。一筆書きで描いたようなデザインで、やさしく親しみやすいヴィジュアルにしつつ、キャンプ場ならではの「自らの手で」という雰囲気も感じられるように仕上げております。

株式会社BREEZE ロゴデザイン

株式会社ミスターアザーズ(美容系IT企業)
「人に礼を尽くす」をコンセプトに、「相手に最大限敬意を払う、自分以外の人達を大切にする」という社名に込められた意味を表現したロゴです。脱帽した紳士の姿をそのままモチーフに用いるというユニークな表現方法でデザインいたしました。

株式会社ミスターアザーズ ロゴデザイン

株式会社DESTAJAPAN(資産コンサルティング会社)
「栄冠を経て、循環から辿り着いた到達点」をコンセプトに、最終的には資産があるべき場所へと辿り着くという考え方を表現したロゴです。イニシャルの「D」をベースに、資産の運用に成功した人が栄冠・栄光を掴んだイメージを「トロフィー」のモチーフでデザインしております。

株式会社DESTAJAPAN ロゴデザイン

mugi(ヘアサロン)
「踏まれて強く育つ」という、店名の由来をコンセプトにしたロゴです。その名称に相応しく、地平線から昇ってくる太陽のモチーフを取り入れ、コンセプトに相応し骨太な雰囲気がありつつも、ヘアサロンらしい繊細さも感じさせるデザインに仕上げました。

mugi ロゴデザイン

株式会社UNISEED HOLDINGS(マッチングやプロデュース事業を行う会社)
「未来へ成長していく価値の発見」をコンセプトに、グループ会社を統括する会社に相応しい雰囲気にデザインしました。イニシャルの「U」と「S」を組み合わせた図形をベースに、未来へ成長していく価値を象徴する「芽」を添えつつ、格式と遊び心が同居したようなデザインに仕上げました。

▲株式会社UNISEED HOLDINGS ロゴデザイン

6.おわりに

一言におしゃれなロゴと言っても、なかなか奥深いことが分かって頂けたのではないかと思います。
通常のロゴの作り方とは異なる点もいくつかご紹介することができ、ロゴを作る側の方にも参考にして頂けたのではないでしょうか。
せっかく作るロゴですので、おしゃれなものになるように努めていきましょう!

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