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Suzanoのロゴはなぜ機能するのか?サステナビリティを伝える視覚設計の本質

企業ロゴは、グローバルで事業を展開する企業にとって、「何者であるか」「どんな価値を社会に提供するのか」を、言葉よりも早く、正確に伝えるための戦略的装置です。本コラムでは、ブラジル発のグローバル企業・Suzanoのロゴを題材に、その背後にある設計意図を分解しながら読み解いていきます。見た目の印象論ではなく、形・色・構造という設計視点から、なぜこのロゴが機能しているのかを明らかにし、最後にロゴ作成を検討する読者自身の実務へと接続していきます。

企業概要とロゴの役割

Suzanoは、ブラジルを拠点とする世界最大級のパルプメーカーであり、紙・包装材・衛生用品などを通じてグローバルに事業を展開しています。特筆すべきは、ユーカリを中心とした再生可能資源を事業の中核に据え、「持続可能性」を単なる理念ではなく、事業モデルそのものとして成立させている点です。
このような企業にとってロゴは、製品を売るための装飾ではなく、企業の存在理由を社会に提示するための基盤的な視覚インフラとしての役割を担います。Suzanoのロゴは、どの国・どの市場においても「自然由来」「再生」「信頼」といった企業の核となる価値を瞬時に想起させることを目的に設計されています。

視覚要素の分解(形・色・構造)

Suzanoのロゴ、とりわけシンボルマークに注目すると、まず目に入るのは有機的で柔らかな曲線です。直線や鋭角を基調とした工業的な造形ではなく、葉や樹木の成長を想起させるフォルムが採用されています。これは、同社の事業が自然の循環と深く結びついていることを、説明なしで伝えるための形態選択です。
色彩面では、グリーンを基調とした配色が用いられ、環境性や再生可能性といった文脈をグローバルに共有できる色彩言語として機能しています。ただし、過度にナチュラルに振り切るのではなく、ロゴタイプには現代的で読みやすいサンセリフ体を採用することで、自然性と産業性のバランスを取っています。
構造面では、シンボルとロゴタイプが一体として機能する設計がなされており、単独使用・併用いずれの場面でも視認性と安定感が損なわれません。これは多様な媒体・スケールで使われることを前提とした、設備的な設計配慮と言えます。

ロゴが伝えようとしている価値・思想

Suzanoのロゴが一貫して伝えているのは、「自然を守る企業」という情緒的なメッセージだけではありません。より本質的には、自然の循環を産業として成立させる思想です。植林・収穫・再植林というサイクルを事業として回し続ける同社にとって、循環や成長は抽象概念ではなく、日々のオペレーションそのものです。
ロゴに込められた有機的な形や流れのある構成は、この循環思想を視覚的に翻訳したものと言えます。また、「Renewing life inspired by trees」というパーパスが示す通り、ロゴは過去の伝統を誇示するためのものではなく、未来に向かって価値を更新し続ける企業姿勢を表現しています。静的ではなく、どこか動きを感じさせる点も、その思想と整合しています。

なぜこの設計が機能しているのか

Suzanoのロゴ設計が機能している最大の理由は、事業実態と視覚表現が乖離していないことにあります。環境配慮をうたう企業でありながら、ロゴが表層的なエコ表現に終始しているケースは少なくありません。しかしSuzanoの場合、原材料・生産体制・企業投資の方向性まで含めて、ロゴが示す価値と現実の事業が一致しています。
その結果、ロゴは「主張する記号」ではなく、「信頼を裏付ける証拠」として機能します。派手さや奇抜さに頼らず、グローバル市場で長期的に使用できる普遍性を重視した設計であることも、企業規模や事業期間を考えれば極めて合理的です。

ロゴ作成における示唆

Suzanoの事例から得られる最大の示唆は、ロゴは理念を飾るものではなく、事業を翻訳する装置であるという点です。形や色を選ぶ前に、「自社は何を資源に、どんな価値循環を生み出しているのか」を言語化できていなければ、設計されたロゴにはなりません。
また、サステナブルや社会性といった抽象度の高い価値ほど、安易なモチーフ化は危険です。重要なのは、それらをどのレベルまで構造化し、誰にでも誤解なく伝わる視覚言語へ落とし込めているかどうかです。
ロゴ作成において迷いが生じたときは、「この形は、事業のどの構造を表しているのか」「この色は、どの価値判断に基づいて選ばれているのか」と自問してみてください。その問いに明確に答えられるかどうかが、設計されたロゴか否かを分ける分岐点になります。

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