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青山製図専門学校のロゴに見る「有機的な成長を指向するエネルギー」──建築思想を継承するブランドデザイン

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ロゴは、見た目を整えるための装飾ではありません。特に教育機関のロゴは、その組織がどのような価値観を持ち、どの方向を向いて人を育てようとしているのかを、視覚的に社会へ提示するための「思想の媒体」と言えます。
青山製図専門学校が2025年に策定した新CI・VIは、単なる刷新ではなく、学校の存在意義と教育姿勢を改めて言語化・視覚化するための取り組みでした。本稿では、このロゴに込められたブランド観と、そのデザイン的特徴を、建築コンセプトとの関係性から読み解いていきます。

青山製図専門学校の教育観と、ロゴに託されたブランドの役割

青山製図専門学校は、建築・インテリア・都市空間といった分野において、「考え、構想し、図面に落とし、社会に実装する」人材を育成してきた専門教育機関です。その教育の根底にあるのは、技術習得に留まらない、設計者としての思考力と姿勢です。

今回のロゴリニューアルは、創立以来積み重ねてきた価値を否定するものではありません。むしろ、これまで培ってきた教育思想を明確に言語化し、「これからの50年」を見据えて社会に示すための再定義でした。ロゴは、その象徴として、学校の理念や姿勢を一目で伝える役割を担っています。

教育機関のロゴに求められるのは、親しみやすさや流行性ではありません。「どのような考え方を持つ組織なのか」「どのような人材を社会に送り出そうとしているのか」が、過不足なく伝わることです。青山製図専門学校のロゴは、そうした要求に対し、建築的思考と設計文化を軸に応える存在として設計されています。

建築コンセプトを抽象化したロゴデザインの構造

このロゴデザインの核となっているのが、校舎1号館の建築コンセプトです。1号館は、異なる要素が自律的に存在しながら、全体として秩序を形成する建築であり、その思想は「有機的な成長を指向するエネルギーを表現する」という言葉で表されています。

ロゴのシンボルマークは、この建築をそのまま図案化したものではありません。建築が持つ構造的な考え方、すなわち、個々が独立しながらも全体として統合され、成長していくという概念を、抽象的な形態へと変換しています。この抽象化こそが、ロゴを単なる建物の記号ではなく、学校全体の思想を担うシンボルへと昇華させています。

また、ロゴタイプには、創立当時の手描き製図文字をモチーフとしたデザインが採用されています。これは装飾的な選択ではなく、「設計とは手で考える行為である」という教育の原点を示すものです。デジタルツールが前提となった現代において、あえて手描きの質感を参照することで、思考のプロセスそのものを重視する姿勢を明確にしています。

多くの専門学校や大学のロゴが、汎用的なモダンデザインに収束していく中で、青山製図専門学校のロゴは、建築と製図という明確な設計軸を持つことで、視覚的にも思想的にも独自のポジションを築いています。

ロゴが体現する価値と、ブランドにもたらす長期的影響

このロゴが伝えようとしているのは、「設計とは、社会と向き合うための思考の技術である」という価値観です。シンボルに込められた「有機的な成長を指向するエネルギー」は、学生一人ひとりが自律的に学びながら、それぞれ異なる形で社会へと広がっていく未来像を象徴しています。

英文ロゴタイプに込められた「AからZまで」という思想や、「青図」という愛称の設定も、教育の幅と一貫性を補強する要素です。基礎から応用、構想から実装までを一貫して学ぶ場であることが、言語と視覚の両面から支えられています。

ブランディングの観点で見れば、このロゴは即効性のある集客装置ではありません。時間をかけて理解され、評価され、信頼を蓄積していくための基盤です。学生、卒業生、教職員、業界関係者が、このロゴを通じて同じ価値観を共有できることが、結果として学校のブランドを強くしていきます。

ロゴは多くを語りません。しかし、設計されたロゴは、見る人に思想を伝えます。青山製図専門学校のロゴは、「有機的な成長を指向するエネルギー」を内包した視覚言語として、学校の過去・現在・未来を静かに、しかし確実につないでいるのです。

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