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第一生命グループのロゴリニューアルに見る、企業変革を支えるブランド設計とは

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企業ロゴは、単なる視覚的な識別記号ではありません。企業がどのような存在であり、どこへ向かおうとしているのかという「ブランドの姿勢」を、言葉よりも早く、直感的に伝えるための装置です。
2026年4月の商号変更に合わせて発表された第一生命グループ(Daiichi Life Group)の新ロゴは、まさにその役割を強く意識して設計されたものだと言えるでしょう。本稿では、第一生命グループのロゴリニューアルを題材に、ブランド観とデザインの関係性を読み解いていきます。

企業変革を象徴するロゴとしての役割

第一生命グループは、長年にわたり「生命保険会社」として強い認知を築いてきました。一方で、今回の商号変更とロゴ刷新は、その枠組みを超えた存在への転換を明確に示すものです。
同社は、生命保険を中核としながらも、人々の人生そのものに寄り添う「保険サービス業」へと進化することを掲げています。ここで重要なのは、事業内容の拡張だけでなく、企業の存在意義そのものを再定義している点です。

この変化を支える基盤として、Purpose & Valuesの再整理が行われています。すなわち、「私たちは何者なのか」「社会にどのような価値を提供するのか」という問いに対する答えを、言語化し直したうえで、それを象徴する視覚表現としてロゴが再設計されているのです。

この文脈において、ロゴは単なる刷新ではなく、企業変革を内外に宣言するための“旗印”として機能します。既存の認知を一気に捨て去るのではなく、第一生命として培ってきた信頼や安心感を土台にしながら、新たな方向性をどう可視化するか。その難易度の高い課題に対する一つの回答が、今回のロゴだと捉えることができます。

シンボルマークに込められた設計と差別化の工夫

新ロゴの中核となるシンボルマークは、「Daiichi Life」の頭文字である「D」をベースに構成されています。ただし、単なるイニシャル表現にとどまらず、「旗(Flag)」を想起させる造形として設計されている点が特徴です。

旗というモチーフは、誰かを先導する存在、あるいは価値観や理念を掲げる象徴として、非常に強い意味を持ちます。第一生命グループのロゴにおいても、この旗のイメージは「人々の多様な人生を応援し、可能性の方向を示す存在でありたい」というブランド観と重なります。

作図的に見ると、直線と角度を抑えたシンプルな構成でありながら、色の重なりや余白によって、単調さを避けています。複数の色が交差する表現は、多様な価値観や人生が重なり合うことで、新たな意味や価値が生まれるという思想を視覚的に補強しています。

また、保険業界の競合ロゴと比較すると、その差異はより明確になります。多くの保険会社が「安心」「堅実」「保守性」を前面に押し出した重厚なシンボルを採用する中で、第一生命グループのロゴは、あえて軽やかさや開放感を残しています。これは、既存の業界文脈に安易に寄せるのではなく、「保険会社らしさ」そのものを再定義しようとする意思の表れだと読み取れます。

ロゴが伝える価値とブランディングへの影響

このロゴが最終的に伝えようとしているのは、「人生の可能性は一つではない」という価値観です。
新たに定義されたコーポレートカラー「Daiichi Life Blue」は、海と空が接する水平線を想起させる色調で構成されています。そこには、どこまでも広がっていく未来や、境界を越えていく意思が重ねられています。

ロゴ全体を通して一貫しているのは、「守る」だけの存在から、「共に進む」存在への転換です。保険という商品は本質的にリスクへの備えですが、第一生命グループは、その先にある人生の選択や挑戦までを視野に入れたブランド像を描こうとしています。ロゴは、その思想を過度に説明することなく、形と色で静かに示しています。

ブランディングの観点から見れば、このロゴ刷新は短期的な分かりやすさよりも、中長期的なブランドの拡張性を重視した判断だと言えるでしょう。グループ全体でロゴやフォントを統一することで、国内外におけるブランド認知の一貫性を高めると同時に、新規事業や新サービスを展開する際の受け皿としても機能します。

ロゴは完成した瞬間がゴールではありません。むしろ、企業活動の中で繰り返し使われ、意味が蓄積されていくことで、初めてブランドとしての力を持ちます。第一生命グループの新ロゴは、その前提に立ち、これからの企業変化を受け止め続けるための「余白」を意図的に残した設計だと評価できます。

企業ロゴは、過去を語るものではなく、未来をどう描くかを問うものです。第一生命グループのロゴリニューアルは、その問いに対して、設計と思想の両面から丁寧に向き合った一例として、多くの示唆を与えてくれる事例だと言えるでしょう。

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