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ロゴコラム

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司法書士・行政書士における起業時ロゴ作成の重要性とデザインについて

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1.司法書士・行政書士とは

司法書士とは、司法や法律に関する手続きを主に行う、司法書士法に基づいた国家資格を有する専門職で、法務局、裁判所、検察庁などへ提出するための書類を作成することを主たる業務としています。具体的には、不動産登記や商業登記にまつわる登記申請書の作成や登記申請の代理を行ったり、供託手続の代理や審査請求の手続きを依頼者の代理を行ったりします。

次に行政書士ですが、こちらは行政書士法に基づく国家資格で、司法書士と同じく法律系の専門職ではありますが、主な業務は国や地方自治体などの官公署に提出する行政書類の作成や申請代理で、司法書士とは少し領域が異なります。具体的には、遺言書や遺産分割協議書の作成、会社設立に伴う定款作成、建設業、運輸業、旅館や飲食店などの開業・変更に必要な許認可申請書類の作成および手続きの代理などが挙げられます。

2.独立・開業しやすい司法書士および行政書士事務所

司法書士・行政書士は、国家試験に合格し資格を取得すれば独立・開業のしやすい業種だと言われています。その理由は以下の通りです。

・1人でもやれる業務が多い
・自宅を事務所として開業できる
・初期費用が他の業種に比べ安い
・国家資格があるため社会的信用が得られやすい
・一定数の案件・業務が常にある

令和3年の時点で司法書士の数は約23,000人(令和4年時点)、行政書士の数は約51,000人(令和6年時点)ほどで、その多くが個人事務所として開業しています。
※引用
https://www.shiho-shoshi.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/04/8661f45924e1b3d81278fab95281a798.pdf
https://www.gyosei.or.jp/about/disclosure/membership

また司法書士は2020年に、行政書士は2021年に、1人でも司法書士法人・行政書士法人が設立できる、いわゆる「一人法人」が法改正によって可能となりました。

このように独立・開業しやすい業種として人気がある司法書士・行政書士ですが、年々その数は増えており、徐々に競争も激しくなりつつあることから、競合との差別化が必要になってきているようです。

3.差別化が難しい司法書士および行政書士事務所のPR活動

司法書士および行政書士事務所を営む上で最も重要なのは事務所の認知です。自宅を事務所として開業できるなど、場所にとらわれない自由なスタイルで事業を行うことができるというメリットがある反面、PR活動を行わなければ世の中の人に事務所の存在を認知してもらえないというデメリットもあります。
地域に根付いた司法書士・行政書士事務所は、ある程度人の目に付く立地の良い場所に開業しており、それが事務所の認知につながっていることが多いです。しかしほとんどの司法書士・行政書士は、あまり初期費用をかけずに開業しようとするため、固定費がかかる事務所などは、最初は敬遠する傾向にあります。

そこで必要になってくるのがな積極的なPR活動です。司法書士会・行政書士会に登録し、案件・業務の依頼があるのを待っているだけでは経営が成り立たないため、自己発信型のPR活動は誰しも考えるところだと思います。その例としてよく見られるのは事務所Webサイトの設置およびそのサイトのSEO対策と、SNSの開設による発信です。しかし最近ではどの事務所もそれらを取り組み始めており、差別化の効果が得られにくくなってきています。

4.VIによる「付加価値」で差別化を図る美容所経営

そこで司法書士および行政書士事務所経営では「VI:ヴィジュアル・アイデンティティ」という概念が近年重要視されつつあります。VIとは、デザインを用いたブランディング概念のひとつで、具体的には事務所に関するヴィジュアル全般を、ある統一した思想や考えの下、それを強く潜在顧客に訴求できるようデザインで整えることを指します。

それでは司法書士および行政書士事務所における、VIの対象となるビジネスツールやアイテムを紹介していきたいと思います。

◆ロゴ
以下に紹介するあらゆるツール・媒体に使用する事務所のシンボルです。ツール・媒体のヘッダーやプロフィール画像にほぼ必ず使用するもので、事務所の「顔」となる存在となります。そういった使い方をするため、潜在顧客が何らかのツール・媒体を通して事務所のことを知った際、時には事務所名以上にロゴのことを覚えている可能性も十分あるでしょう。

◆名刺
従業員・スタッフ個々の名刺は大切な営業ツールです。名刺は最も多くの枚数を配る事務所のVI印刷物ツールですので、そのデザインが事務所の印象に繋がることもしばしばあります。洗練されたデザインの名刺からは風格や自信が感じられ、野暮ったい名刺は顧客に不安や心配を抱かせるかもしれません。

◆パンフレット
提供するサービス内容や必要な費用、また事務所の連絡先やアクセスなどを、写真や図、文章などでまとめたもので、事務所の概要や特徴の紹介を1枚の紙面にまとめたものです。地域の人が集まる場所など事務所以外の場所に置かれると、宣伝・広報の効果があることから、多くの事務所で積極的に取り入れているVIツールです。

◆宣伝ポスター、広告バナー
街なかに掲示されるポスターや、WebやSNSで表示されるバナーなどは、1枚の紙面もしくは画像によってその事務所の特徴や内容をアピールすることができます。掲示する大きさや場所によって、記載する内容や量の適切さは異なりますが、日常生活の中で目に留まりやすい媒体であるため、効果的な宣伝・広報効果が期待できます。

◆Webサイト
Webサイトはインターネット上にある情報のプラットフォームです。事務所の概要が紹介できるパンフレット同様の役割を果たすほか、ブログやオウンドメディアによる発信なども行うことができます。また多くの潜在顧客は検索エンジンにて「地域名 司法書士」「地域名 行政書士」など、地域で事務所を探そうとする行動が多いことから、Webサイトは今や必須アイテムのひとつであると言えるでしょう。

◆事務所デザイン
事務所デザインは来客へ居心地の良さを提供するために行う空間づくりです。近年はコロナ禍を経て、オンライン打ち合わせが主流になりつつあるため、事務所自体を必要としないと考える方も増えています。しかし上記ロゴ以外のVI対象に写真素材として事務所の写真が使われることは多くあり、「雰囲気の良い事務所がある=安心して依頼できる」というイメージ構築のために事務所デザインを検討する意味はまだまだあるでしょう。

これらをトータルかつ個性的にデザインすると、事務所に個性的な雰囲気が漂い、居心地の良さや高いステータス享受など、提供されるサービスとは別の「付加価値」を潜在顧客に感じてもらえるようになります。そしてこのVI戦略は、前節で紹介したPR活動と連動することで、ファーストコンタクトで印象に残る、強い認知が期待できるようになるのです。

つまり現在の司法書士・行政書士事務所経営における差別化戦略としては、PR活動だけでなく、VI戦略との両輪で行うことが非常に効果的だと言えるでしょう。

5.最優先で行うべき美容所のVIは「ロゴ作成」

とは言え、VIを実行するにはそれなりの費用がかかります。特に事務所デザインについては数百万円、規模によっては数千万円の工事費用が必要となります。事業資金が潤沢で、高い顧客単価と一定来客数の見込みがあれば問題ないでしょうけれども、司法書士・行政書士は個人で開業することが非常に多く、決して多くない開業資金でスタートすることも珍しくないのです。

ですから実際行えるVIは限られており、前節で挙げたVI対象に優先順位をつける必要が出てくる訳です。もちろんその優先順位は総合的に考える必要があり、一概にこの順位がよいとは言い切れません。

しかしどんな場合においても、これだけはやった方が良いという最も高い優先順位にあるのが「ロゴ作成」です。

ロゴは事務所の「顔」となる存在であると同時に、PR活動におけるプロフィール画像として必要になる上、前節のVI対象の全てに使うデザイン素材としても絶対に必要になるものです。

つまりロゴは、司法書士・行政書士事務所にとって「ないとサマにならない」存在であると言えるでしょう。

また近年ロゴ制作は、クラウドソーシング・スキルマーケットの登場により制作費の相場がグンと下がり、手軽に誰でも依頼できるようなものになってきました。以前はロゴ1点で数百万円かかることもあると言われていましたが、最近では数万円という手ごろな価格でオリジナルのロゴを手に入れることが可能です。もちろん提案されるロゴのデザインクオリティは依頼先によりますが、当サービスsynchlogoのように、確かな実績を有するところに依頼すれば、一定レベルのデザインを期待することができると思います。

6.司法書士・行政書士事務所のロゴデザイン事例紹介

それでは、ここからは実際に長く使われている司法書士・行政書士事務所のロゴデザイン事例を紹介していきたいと思います。ロゴのヴィジュアルを、そのデザインの解説とともにご覧頂きたいと思います。

司法書士事務所のロゴデザイン事例

司法書士法人中央事務所https://10-10-10.jp/

窓と思われるモチーフのシンプルなシンボルマークが印象的なロゴで、中心の白の十字の図形がおそらく事務所名「中央」を表しているのだと思われます。またロゴタイプの字体も個性的で、既視感のないユニークさがありつつも、視認性および信頼感は損ねていないデザインとなっています。

司法書士法人キャストグローバルhttps://www.forcustomer.com/

シンボルマークは縁や輪をベースに、反時計回りに回転しているようにも感じられるデザインとなっています。その形からは「循環」や「渦」といったイメージが連想させられますが、赤と金の配色とあいまって、高級感漂うロゴに仕上がっていると思います。

司法書士法人リーガル・フェイスhttps://www.l-faith.com/

線をベースにした2つの四角形を重ねたシンボルマークですが、その中にはイニシャルの「L」と「F」を潜ませてあるというアイデアが形になっているロゴです。またそのイニシャル部分だけ色が異なり、強調するように設えることによって、オリジナリティがより高まっています。またロゴタイプの文字の中にもシンボルマークをミニマムにしたアイコンが描かれており、シンボルマークとの関係がうまく構築されています。

司法書士法人中央ライズアクロスhttps://expert.riseacross.com/

イニシャルの「R」と「A」をベースにしたシンボルマークに、事務所名から「中央」を省き英名にしたロゴタイプを添えたロゴデザインです。シンボルマークは右肩上がりに伸びる、虹や橋を思わせる図形が組み込まれており、向上心や前向きな姿勢が感じられる仕上がりとなっています。

司法書士法人みつ葉グループhttps://mitsubagroup.co.jp/

シンボルマークは事務所名にある三つ葉がモチーフと思われる3つの葉のような図形のデザインです。その形は翼のようにもみえることから、羽ばたきや飛翔するようなイメージも感じられます。また色も濃淡の強いグラデーションの青で、未来感や先進性を感じさせます。

行政書士事務所のロゴデザイン事例

行政書士法人きずなグループhttps://www.kizuna-group.com/

シンボルマークは輝きをイメージしたようにも見える抽象的図形で、同じ図形を45度回転し重ねた作られ方をしています。なお自動車業界を中心とした業務を行っているからか、マークは回転しているタイヤの形のようにも見えます。またロゴタイプは手書きのような味のある字体で、長い歴史や伝統を感じさせるものとなっています。

行政書士法人名南経営https://gyousei-meinan.com/

三角形の図形が集めて作られた幾何学的な図形が印象的な、イニシャルの「M」を象ったシンボルマークのロゴです。マークの下には「MEINAN」という事務所名の読み方も添えられたつくりとなっています。濃淡ある青によって配色された、未来感・信頼感あるデザインに仕上がっています。

SATO行政書士法人https://sgs.sato-group.com/

イニシャルの「S」が中央に据えられたシンプルかつストレートなシンボルマークが特徴で、堂々とした佇まいのある、強く風格を感じさせるロゴです。色は紺1色の潔い配色で、より風格ある雰囲気を引き立てています。

行政書士法人ORCAhttps://www.samurai-kurashiki.com/

事務所名のORCAは海の「シャチ」の意で、海において無敵の存在であるシャチのように、他の追随を許さない存在を目指すという意味を込めてネーミングされたそうです。そしてシンボルマークはストレートにそのシャチをモチーフにしたデザインで、事務所名とリンクしたロゴに仕上がっています。

行政書士法人GOALhttps://go-al.co.jp/

顧客を事務所名の名のごとくGOALへと導く理念に相応しく、方位磁針を「導く」モチーフに用い、ロゴタイプに組み込んでデザインしています。「O」の文字を方位磁針に見立てて作ってあるため、違和感なくモチーフが組み込まれ、視認性や可読性にも影響を与えない仕上がりとなっています。

7.司法書士・行政書士事務所のロゴの特徴・傾向とは

ここでは、世の中にある司法書士・行政書士事務所のロゴを俯瞰してみて、それらのロゴのデザインにはどのような共通の特徴や傾向があるかを把握していきたいと思います。調査対象となるのは前節でご紹介した10のロゴを含めた60点のロゴ(司法書士事務所30点・行政書士事務所30点)です。

司法書士事務所のロゴ
行政書士事務所のロゴ

ここで得られた共通のデザインの特徴や傾向を押さえておけば、司法書士・行政書士事務所らしい、違和感のないロゴを作ることが容易になると思います。

ほぼ必ずシンボルマークを有した「ロゴマーク」である

調査した60点のロゴのうち、前節で紹介した「行政書士法人GOAL」以外のすべてがシンボルマークを有した「ロゴマーク」の形式で作られたロゴでした。シンボルマークはその名の通り、事務所のシンボルとなるマークのことです。

ほぼ全ての司法書士事務所・行政書士事務所がシンボルマークを採用していることから、これは特筆すべき特徴・傾向であると言えるでしょう。言い方を変えれば、司法書士事務所・行政書士事務所のロゴにシンボルマークは必須だと言えるでしょう。

もちろん「行政書士法人GOAL」のようにシンボルマークを採用せず、あえてロゴタイプ形式のロゴとすることで差別化を図る方法も考えられるでしょう。しかし司法書士事務所・行政書士事務所らしく見えなくなるかもしれないというリスクを考えれば、ほとんどの事務所はその選択はしないと思われます。その結果、司法書士事務所・行政書士事務所のほぼ全てのロゴがロゴマーク形式になったのだと考えられます。

ロゴタイプは正式名称で作られることが多い

法人ロゴの多くは、「株式会社」などを含めた正式名称ではなく、略称や通称などをシンボルマークに添えてデザインします。なぜなら、あまり名称が長くなるとロゴマークとしてのバランスが悪くなり、シンボルマークよりもロゴタイプ(名称)の方が目立ってしまうようになるからです。

ところが司法書士・行政書士事務所のロゴはというと、調査した60点のロゴのうち、正式名称でないロゴはわずか6点ほどしかなく、他の54点は全て正式名称がシンボルマークに添えられていることが分かりました。

なぜそのようなことになってしまうのか分析してみたところ、シンボルマークに略称・通称を組み合わせたデザインだと、司法書士事務所・行政書士事務所であることをロゴだけで伝えるのが難しくなるからだと考えられました。

名刺やパンフレット、WebサイトなどのVIツールでは必ず正式名称を添えるか、司法書士事務所・行政書士事務所だと一目で分かる工夫をロゴ以外で行おうとするものです。しかしロゴ単体で使用するシーンを考えられなくはなく、その時に司法書士事務所・行政書士事務所だとロゴを見て分からない状況は避けたいというのが本音なのではないでしょうか。それであればロゴ全体のバランスが悪くなることも厭わず、正式名称でロゴ作成することを希望されるのだと思います。

青主体でデザインされたロゴが多い

次に注目すべきは色です。こちらも偏った特徴・傾向が見られたのでご報告したいと思います。調査した60点のうち、32点のロゴいおいて青もしくは青系統を主体とした配色がなされていました。

しかしなぜ半数以上のロゴが青主体の色となっているのでしょうか。青という色から想起させるイメージが良さそうなのは直感的に理解できますが、だからといって他の色と大きく差があるということでもないように思います。ちなみに青に続いて多く使われている色は緑ですが、数としては7点ほどしかなく、やはり何かしら青を使いたくなる理由が存在するとしか思えません。

それについて分析していくと、青という色から想起できるイメージが司法書士・行政書士という業種に相応しい色であるからということが分かりました。青から想起できるイメージ列挙していくと、

・誠実
・冷静
・信頼
・安定
・先進性
・未来感

などとなり、これらはすべて司法書士・行政書士という業種に必要なイメージであることが分かると思います。

それに加え、これは別のコラムで調べたことを参照すると、企業・会社のロゴでは赤もしくは青が多く使われており、そのことから「王道」を感じさせる色として司法書士事務所・行政書士事務所では青が多く採用されているのではないかと考えられます。

8.おわりに

いかがでしたでしょうか。
司法書士事務所・行政書士事務所を開設したいと考えている方は、このコラムでどのようなロゴを作ればよいかについてヒントが得られたのではないかと思います。
synchlogoではこれからも司法書士事務所・行政書士事務所のロゴ制作依頼をお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせ・ご相談頂ければと思います。

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