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ロゴコラム

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都市と人をつなぐロゴの設計思想──Keep Indianapolis Beautiful, Inc.に学ぶ機能するブランドデザイン

ロゴは単なる「団体名の目印」ではありません。特に非営利組織においては、その存在意義や活動姿勢を社会にどう伝えるかを左右する、極めて重要な設計要素です。アメリカ・インディアナ州で長年にわたり都市環境の改善に取り組んできた Keep Indianapolis Beautiful, Inc.(以下KIBI)のロゴは、その好例と言えるでしょう。本記事では、KIBIのロゴ、特にシンボルマークに注目し、そこに込められた設計意図やブランド展開の考え方を読み解いていきます。

企業概要とロゴの役割

KIBIは、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリスを拠点とする非営利団体です。地域の清掃活動、緑化、環境教育、ボランティア育成などを通じて、「人と自然が共に繁栄する都市」を目指した活動を継続的に行っています。行政や企業、市民と連携しながら進めるその活動は、都市インフラの一部とも言える存在です。

こうした組織においてロゴが果たす役割は、営利企業のそれとはやや異なります。商品やサービスを直接販売するための“広告装置”ではなく、活動への信頼感や参加意欲を醸成するための“社会的な識別装置”として機能する必要があります。KIBIのロゴは、まさにその役割を前提に設計されており、「誰のための団体なのか」「何をしている組織なのか」を、言葉に頼らず伝えることを目指しています。

視覚要素の分解(形・色・構造)

KIBIのシンボルマークは、円形をベースとした構造が特徴です。円は普遍的に「循環」「つながり」「共同体」を想起させる形であり、地域社会全体を対象とする団体の性質と高い親和性を持ちます。角のないフォルムは排他性を感じさせず、多様な人々が関わる組織であることを直感的に示しています。

内部には、葉や都市の輪郭、水や土を思わせる曲線的な要素が組み合わされています。これらは単一のモチーフとして強調されるのではなく、あくまで一体化した構造として整理されている点が重要です。自然と都市、人の活動が分断されるのではなく、相互に支え合う存在であるという思想が、構造そのものに落とし込まれています。

色彩はグリーンを基調とした配色で構成され、環境保全や成長、再生といった意味を担保しています。ただし、鮮やかすぎず、落ち着いたトーンに抑えられているため、公共性や信頼性を損なうことがありません。看板、ウェア、印刷物、デジタル媒体など、あらゆる使用環境を前提とした実用的な色設計と言えます。

ロゴが伝えようとしている価値・思想

このロゴが一貫して伝えているのは、「環境活動は特別なものではなく、日常の延長にある」というメッセージです。ヒーロー的な象徴や過度に感情的な表現を避け、あくまで穏やかで親しみやすい表情を保っている点は、その象徴です。

KIBIの活動は、劇的な成果を一瞬で示すものではありません。清掃や植栽といった地道な行動を積み重ねることで、少しずつ街の環境を良くしていく取り組みです。ロゴもまた、その姿勢を反映し、「継続」「参加」「積み重ね」といった価値を視覚的に表現しています。主張しすぎないデザインであるからこそ、活動そのものが前面に出る構造が成立しています。

なぜこの設計が機能しているのか

KIBIのロゴ設計が機能している最大の理由は、理念と運用が一致している点にあります。シンボルマークは、ボランティア用のTシャツやベスト、現場のサイン、Webサイト、SNS投稿など、あらゆる接点で一貫して使用されています。その結果、ロゴは「見るもの」ではなく「体験されるもの」として記憶に残ります。

また、形状・色・構造がシンプルに整理されているため、縮小・拡大や媒体変更にも強く、視認性が損なわれません。これは意匠的な美しさだけでなく、設備的な性能を重視した設計の成果です。非営利組織において、制作物の運用コストや管理負担を抑えることは極めて重要であり、その点でも合理的な設計と言えます。

ロゴ作成における示唆

KIBIのロゴから得られる最大の示唆は、「ロゴは完成品ではなく、使われ続ける前提で設計すべきである」という点です。見た目のインパクトや流行を優先したロゴは、短期的には目を引くかもしれませんが、運用の中で違和感や破綻を生みがちです。

ロゴ作成において重要なのは、自分たちがどんな存在で、どんな行動を積み重ねていくのかを明確にし、それを支える視覚構造を設計することです。KIBIの事例は、意匠・構造・実用性がバランスよく統合されたロゴが、いかに長期的なブランド形成に寄与するかを示しています。ロゴを「飾り」ではなく「機能する設計物」として捉えることこそ、実務において最も重要な視点だと言えるでしょう。

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