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ロゴデザインにおける公共性と分かりやすさ

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1.サービスの背景と概要

平成の終わりから令和初めにかけて激甚化が顕著だった気象災害を背景に、気象の影響を特に受けやすい「物流」というインフラ支援を目的とした、一般社団法人 日本気象協会が提供するサービス。安定した供給を行うために、被災リスクを最小限にするために、ドライバーの命を守るために、災害時にこそ止められない事業のために活用できるサービスとして誕生しました。まずはじめに高速道路を利用し幹線輸送を行う事業者の方を対象とし、2020年6月にサービスが開始されることが決定したタイミングで、このサービスロゴ制作のご依頼を頂きました。

▲情報提供画面イメージ:日本気象協会HPより転載。

2.身近だからこそ「分かりやすい」デザインを

このサービスの内容を見てまず感じたのは、「気象データの活用による物流支援」としたサービスコンセプトが、とてもシンプルで分かりやすいということ。「気象」「物流」という身近で生活に直結したテーマであることがその理由ではないかと思います。コンセプトが明快なだけに、デザインするロゴも「分かりやすさ」を第一とすることが今回の命題となりました。

3.空振りした最初のデザイン

制作にあたってまず思い浮かんだのは、誰しもが日常的に見慣れている図案を用いるという方向性のデザイン。
今回であれば「天気マーク(晴れ・曇り・雨)」「車」「道路」といったモチーフを用いることであろうと仮定し、初案を作成しました。

▲ラフスケッチ

デザイン案①のポイント
✓ 天気を連想させる「太陽と雲」のモチーフに、陸路の交通を表した「流れ・道」の抽象図形を組み合わせたロゴです。
✓ 「流れ・道」の図形が複数あることで、様々な交通の状況予測が行えるサービスであることを表しています。
✓ サービス名「GO STOP」まで含め、ロゴ全体のフォルムを横方向に平べったくすることで、疾走感や動きが感じられるようにしています。

▲デザイン案①

デザイン案②のポイント
✓ トラックや鉄道などの輸送車をモチーフに、車体の影を付けることで「光(=晴天)」を感じさせるロゴタイプです。
✓ 状況を示す色分けをすることで、サービスの内容を連想させるようにしております。
✓ 多色使いとすることで、他のサービスやロゴのテーマカラーと重複しにくい、独自性の高いデザインに仕上げています。

▲デザイン案②

一定の自信を持って提出したこの初提案でしたが、
この2案はいずれも「空振り」に終わったのでした。

4.誤解していた「分かりやすさ」

なぜ空振りに終わったのか。改めてお客様(日本気象協会)と対話を重ねるうちに、自分が大きな勘違いをしていたことに気付かされます。
それは、今回のサービスは「気象データを活用した物流支援」ではあるけれど、このサービスを使うユーザーが本当に必要としているのは「気象データ」ではなく、あくまで「行ける/行けないの予測」だということ。
シンプルなサービスコンセプトが故に、また気象という「要因」に目が行き過ぎてしまっため、求められていた「分かりやすさ」が何かを見誤っていたのでした。

5.方向性を再構築し、完成へ。

そこで、「日本気象協会が提供するサービスだから、気象データに基づいていることは言わずとも分かるだろう」ということを前提に、「気象」のメッセージは最小限に留めることを確認。「行ける/行けない」をそのまま表している「GoStop」という名前に、「物流」のメッセージのみ加えるという軌道修正した方向性にて進めていきました。

そして出来上がったデザインが以下の3案。いずれも伝えたいメッセージをシンボルマークの意匠性に頼らず、「GoStop」の文字に意匠を付加した「ロゴタイプ」にてデザインしました。各案、シグナルカラーとウェザーカラーにて提案し、どちらがより日本気象協会のサービスに相応しいかを吟味して頂きました。

デザイン案③のポイント
✓ 道路(路線)をイメージしたロゴタイプです。
✓ 状況を示す色分けをすることで、サービスの内容を連想させるようにしております。
✓ 多色使いとすることで、他のサービスやロゴのテーマカラーと重複しにくい、独自性の高いデザインに仕上げています。

▲デザイン案③

デザイン案④-1のポイント
✓ トラックや鉄道などの輸送車をモチーフに、「疾走する様子」を感じさせるロゴタイプです。
✓ 状況を示す色分けをすることで、サービスの内容を連想させるようにしております。
✓ 多色使いとすることで、他のサービスやロゴのテーマカラーと重複しにくい、独自性の高いデザインに仕上げています。

▲デザイン案④-1

デザイン案④-2のポイント
✓ トラックや鉄道などの輸送車をモチーフに、車体の影を付けることで「光(=晴天)」を感じさせるロゴタイプです。
✓ 状況を示す色分けをすることで、サービスの内容を連想させるようにしております。
✓ 多色使いとすることで、他のサービスやロゴのテーマカラーと重複しにくい、独自性の高いデザインに仕上げています。

▲デザイン案④-2

結果、案④-2のシグナルカラーにて決定となりました。
決定に至った理由は以下の通りでした(以下、頂いたメールそのままです)。

決定理由については以下5点が挙げられるかなと思います。
最後の理由が決定に一番大きく影響しました。
・誰が見てもGoStopの文字がすぐわかる
・緑、黄、赤ではっきり目立つ
・立体的でインパクトがある
・oがタイヤや車輪に見えることからトラックにも鉄道車両にも見える
・メンバー全員が気に入り、意見が一致したため

メンバー間では2枚目(案④-1)と3枚目(案④-2)のデザインが好評で悩みましたが、
2枚目は「疾走する様子」が、「天候によっては物流を止める」という事情と少し合わないかもしれないということから、3枚目になりました。

デザインする上で今回最も大切であったのは、カッコよさでも意味深い意匠性でもなく、誰もが理解できる「公共性」。
「メンバー全員が気に入り、意見が一致した」という決定理由がそれを物語っているのではないでしょうか。

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