ロゴ制作・ロゴデザインを依頼するならsynchlogo(シンクロゴ)
COLUMN
制作するロゴは、ミラーワールドというリアルの世界と鏡合わせになったバーチャルの世界のサービスのもので、その特徴から「鏡像世界」とも呼ばれています。こうしたインターネット上に構築された3次元の仮想空間およびサービスは「メタバース」という総称で近年注目されており、Web・SNSに続く第三の巨大なデジタルプラットフォームになるのではないかとも言われています。
「池袋ミラーワールド」は、デジタル化した現在の池袋の街をWebブラウザ上で体験することができるようになっており、池袋を代表する施設を中心に構築されています。そこでは、ミラーワールド内限定のイベントや体験に加え、物品購入といった現実世界とリンクした取り組みなどもあり、リアルとバーチャルの間にある世界ならではの楽しみ方ができるようになっています。
池袋ミラーワールドの運営者であり、今回のロゴ制作の依頼主である株式会社テレビ東京は、2020年3月に池袋のエンタメ施設「ミクサライブ東京」オープンに様々な企業とともに参画しました。しかしその頃は新型コロナウイルスが猛威を振るう真っ最中で、同施設を拠点に予定していた様々なビジネス展開が一旦白紙になってしまったのです。
そんな中、「コロナ禍でも経済を動かそう」「人が来ることができないのであれば、バーチャルの世界に池袋を作ろう」と、様々な企業の熱意からこの池袋ミラーワールドのプロジェクト構想が生まれ、そのプロジェクトに相応しいロゴを作ろうということになったのです。
仮想空間を舞台としたリアルとバーチャルを行き来する全く新しい体験が、池袋の特徴的なカルチャーとシナジーを起こすことで、新しいカルチャーやコミュニケーションなどを生み、様々な事業を活性化することが期待されています。
デザイン検討の着手にあたりまず最初に考えたのは、池袋ミラーワールドの世界観をしっかりと理解する、ということでした。ロゴのデザインが「ミラーワールド」という先進的な概念のみに引っ張られそうな気がしたため、池袋ミラーワールドならではの空気感や性格を掴みたいと感じたのです。
そこで手始めに、池袋ミラーワールドのキービジュアル提案を行いました。
仮にコンセプトを定め、そのコンセプトに基づきデザインのテイストや方向性を提案する、という手法です。
この時定められたコンセプトは、
“バーチャル空間だからこそできる「未来」「ワクワク」で、
池袋という現実の「都市」を舞台にした「祝祭」のエンターテインメント。”
というものでした。
ミラーワールドという概念を用いた理由であり、このプロジェクト本来の目的である「池袋という街を盛り上げる」ことに力点を置いたコンセプトでした。
コンセプトによって世界観の共有がしっかりでき、次はデザインの具体的な方向性決めです。今回、池袋ミラーワールドのシンボルとなるマークも欲しいというリクエストでしたので、まずはその方向性を決めるためのラフスケッチ等をご覧頂きました。
これらを材料に議論を行い、マークのデザインのために以下2つのことを共有することができました。
①池袋という「街」っぽさが感じられるように。
ただし建物のモチーフを用いても、不動産会社のようなマークにはならないように。
②またその「街」はリアルとバーチャルの境界にあるような雰囲気に。
「表裏一体」「双方向」というのがこのプロジェクトのテーマでもあるため。
いよいよこれまでの議論の集大成となる、デザイン提案です。
議論で得られた①・②の方向性を、2つの解釈でデザインしました。
検討の結果、「鏡像感」がありつつ都市のスケールも感じられることが決め手となり、01のゲート案が採用となりました。
また決定した案をベースにイベントロゴ(ミラーワールドEXPO)の作成も行いました。
2021年3月29日、池袋ミラーワールドがグランドオープン。
それに合わせ様々な関係イベントの開催や広報、発信などが非常にスピーディーに行われていきました。(コロナ禍であったため配信を中心としたイベント、また完成したミラーワールド内でのイベントが多く開催されました。)
コロナ禍に構想が生まれ、コロナ禍に検討が進み、コロナ禍にオープンしたこのプロジェクト。
池袋の街を何とかしたいという想いから、そのスピード感は凄まじかったという話を後日聞きました。
この池袋ミラーワールドが今後さらに盛り上がること、
そしてリアルの池袋の街が再び元気になることを心より願っております。
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