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OPACKGROUPのロゴはなぜ“つながって見える”のか?循環と統合を描くデザインの意味

OPACKGROUPは、紙・プラスチックのフレキシブル包装材やフィルムを開発・製造・供給する包装グループです。食品、非食品、農業・園芸といった幅広いBtoB市場に向けて、専門性の高い包装ソリューションを展開し、「The sustainable innovator」を掲げながら、持続可能性と技術革新の両立を打ち出しています。現在のOPACKGROUPという名称は、2022年に旧Oerlemans Packaging Groupから刷新されたもので、同時に「IMPACT」ビジョンも提示されました。つまりこのロゴは、単なる社名表記ではなく、企業再定義のタイミングで導入されたブランドの中核記号として見るべきものです。

1. 包装メーカーの枠を超えて、企業理念を束ねるロゴ

OPACKGROUPの企業像を理解するうえで重要なのは、単なる包装資材メーカーではないという点です。公式サイトでは、同社は紙・プラスチックの各種フィルムや包装材を扱い、食品・非食品・農業/園芸分野に向けて世界規模で供給を行うグループとして紹介されています。技術面ではブロー成形、フレキソ印刷、ラミネーション、コンバーティングを有し、7つのメーカー、10の生産拠点、独立した研究ラボ、社内リプロ機能、750人超の専門人材を擁する体制が示されています。さらに「設計から包装生産、導入まで」一貫して支援する姿勢も明記されており、単品供給ではなく、技術と運用を束ねるソリューション企業として自らを位置付けていることが分かります。

この企業像に対して、ロゴが担う役割は明確です。グループ全体を一つの思想に統合し、社外に対しては「何を強みにしている会社か」を一目で伝えることです。特にOPACKGROUPは、企業ビジョンとして長期的なパートナーシップ、継続性、高品質、持続可能な生産を掲げています。単に包装を作る会社ではなく、持続可能な変化を産業全体に促す存在であることを自認している以上、ロゴにも単体企業の記号以上の役割が求められます。そこで必要になるのが、「複数の会社」「複数の技術」「複数の市場」を束ねる構造を可視化するデザインです。

実際、2022年のリブランディング時には、社名変更とあわせて「IMPACT」ビジョンが打ち出されました。これはInnovation、Members、Partners、Ambassadorship、Climate impact、Transparencyの頭文字を取ったもので、OPACKGROUPの価値観をそのまま言語化したものです。ロゴはこの理念群の“見える化”を担う装置であり、特にグループ企業としての統合感や循環志向を視覚面から支える存在になっています。企業理念が言葉だけで終わらず、ブランド体験の入口で機能するよう設計されている点が、このロゴのブランディング上の重要性です。

2. 円環構造が生む、循環・連携・多様性のシンボルデザイン

このロゴの最大の特徴は、文字ではなく、左側のシンボルマークにあります。複数の円形要素が重なり合いながら環状に配置され、中央には核となる円が置かれています。造形としては非常にシンプルですが、意味の取り方は一つではありません。まず直感的に読み取れるのは、循環です。包装業界は今や、単に製品を包むだけではなく、再資源化、再設計、再利用、廃棄負荷の軽減まで含めて評価される産業です。その文脈において、円環構造は「回る仕組み」「つながる流れ」「循環する価値」を連想させやすく、持続可能性を掲げる企業の記号として理にかなっています。

加えて、このマークは“集合体”としての強さも持っています。円が一つなら単独の機能を表すだけですが、複数の円が互いに接続しながら全体を形成することで、グループ企業、複数技術、複数工程、複数市場の連携を思わせる構造になっています。しかも各要素は均一ではなく、色も異なります。緑、青、水色、黄、赤、グレー系の色彩が配置されていることで、同質性よりも多様性が前面に出ています。これは、単一の工場や単一の製品カテゴリーに閉じないOPACKGROUPの事業実態とも噛み合います。

さらに面白いのは、各円が独立して見えつつ、全体では一つのシステムとして認識される点です。これはロゴ設計としてかなり重要です。企業グループのロゴは、統合を強調しすぎると画一的に見え、多様性を出しすぎると分散して見えます。そのバランスを取るのが難しい。しかしOPACKGROUPのシンボルは、要素の独立性と全体の一体性を同時に成立させています。中央の円は核となる技術基盤やブランド中枢を示唆し、その周囲の円は各拠点や各機能が連携して価値を生み出す構図にも読めます。

3. ロゴが伝えようとしているのは、「持続可能な変化を束ねる力」

OPACKGROUPのロゴが最終的に伝えようとしている価値は、単純な環境配慮だけではありません。もっと本質的には、「多様な要素をつなぎ、持続可能な変化へと変換する力」です。公式のビジョンでは、同社は高品質な包装材メーカーであると同時に、長期的な関係性を重視するパートナーであり、企業活動の起点にCSRを置き、持続可能な生産を最優先すると述べています。また、IMPACT戦略では、イノベーション、従業員、パートナー、業界への働きかけ、気候影響、透明性という6テーマが掲げられています。つまりブランドの中心には、技術だけでも価格だけでもない、「変化を設計し、共有し、社会実装する」という思想があるわけです。

この思想をロゴに置き換えると、円環のネットワーク構造はかなり腑に落ちます。素材、加工、流通、環境対応、顧客要件、研究開発。包装ビジネスは本来、多数の要素が絡み合う産業です。OPACKGROUPのロゴは、それらを一つの中心思想のもとでつなぎ直すブランドの姿勢を視覚化していると考えられます。ここで重要なのは、ロゴが“完成品”の印象を与えるのではなく、“動き続ける仕組み”を感じさせることです。固定的な権威ではなく、変化を回し続ける実務的なブランド。その印象が、このシンボルにはあります。

ブランド面で期待される効果も明快です。第一に、グループ全体の統合感を高めること。第二に、顧客や取引先に対して、サステナビリティと技術革新を同時に重視する企業像を印象付けること。第三に、旧来の包装メーカーの保守的な印象から距離を取り、変革を主導する企業として再認識させることです。2022年の社名変更が単なる表札の付け替えではなく、「より持続可能な包装経済を先導する」という意思表示だったことを踏まえると、このロゴはまさにその宣言を定着させるためのブランド装置と言えるでしょう。


※ロゴ画像引用元:https://www.opackgroup.com/
※本記事はデザインの研究・考察を目的として公開しており、権利を侵害する意図はございません。

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