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East Marineのロゴはなぜ機能するのか?形と意味から読み解く設計の考え方

ロゴは、企業の姿勢や立ち位置を一瞬で伝えるための「視覚による要約」です。優れたロゴほど、説明がなくても業種や信頼性、ブランドの性格が自然と伝わってきます。
今回取り上げる East Marine Denizcilik ve Turizm A.Ş. のロゴも、その好例です。一見すると王道的なマリンロゴに見えますが、形状・色・構造を丁寧に読み解くことで、そこには明確な設計意図と、実務を見据えた判断の積み重ねが見えてきます。本稿では、このロゴがなぜ機能しているのかを整理しながら、最終的にはロゴ作成の現場に役立つ示唆まで掘り下げていきます。

企業概要とロゴの役割

East Marine Denizcilik ve Turizm A.Ş.は、トルコを拠点とするマリン用品・海事関連商品の専門企業です。ヨットやボート向けの装備、航海機器、メンテナンス用品、アパレルまで幅広く取り扱い、マリーナに隣接した実店舗とオンラインストアを併用することで、個人・法人を問わず多様な顧客層をカバーしています。
このような事業形態を持つ企業にとって、ロゴの役割は極めて明確です。すなわち、「海に関わる専門企業であること」と、「安心して任せられる存在であること」を、言葉を介さずに伝えることが求められます。マリン分野は趣味性が高い一方で、安全性や信頼性が強く問われる業界でもあります。だからこそ、East Marineのロゴは、情緒的な演出に偏ることなく、実務に耐えうる役割を担う設計になっています。

視覚要素の分解(形・色・構造)

East Marineのシンボルマークは、海や航海を想起させる形状をベースにしながら、余分な装飾を極力排したミニマルな造形で構成されています。まず、直線的な要素は船体や構造物を連想させ、機能性や堅牢性を感じさせます。一方で、そこに組み合わされた曲線は、波や水の流れを想起させ、海という自然環境を象徴しています。これらを併せ持つことで、「機能」と「自然」の両立が視覚的に表現されています。
さらに注目すべき点として、このシンボルマークは単なるマリンモチーフに留まらず、企業名のイニシャルである「E」を内包した構造になっています。波や船のフォルムとして直感的に認識できる一方で、抽象化されたアルファベットの「E」としても読み取れるこの形状は、偶然ではなく意図的に設計された二重構造だと考えられます。
色彩面では、ブルー系を基調とした配色が採用されています。ブルーは海・信頼・安全を象徴する色であり、航海や装備を扱う企業にとっては極めて合理的な選択です。その中でも彩度やコントラストは控えめに抑えられており、派手さよりも視認性と安定感が優先されています。
また、構造面に目を向けると、シンボルとロゴタイプのバランスが整理されており、看板、商品タグ、Web、印刷物といった多様な媒体でも破綻しにくい設計になっています。使用環境の幅広さを前提にした構造設計が、このロゴの完成度を支えています。

ロゴが伝えようとしている価値・思想

このロゴが一貫して伝えているのは、「海のある暮らしを、現実的かつ確実に支える存在である」という価値観です。
マリン業界のロゴには、冒険心やロマンを前面に押し出した表現も多く見られます。しかしEast Marineは、そうした情緒的なイメージを主軸には据えていません。むしろ、「道具」「知識」「供給拠点」としての役割を明確にすることで、信頼性を積み重ねていく姿勢が読み取れます。
ここで重要なのが、イニシャル「E」を象徴的に組み込んでいる点です。これは業種を示す汎用的なマリン記号に留まらず、「East Marine」という固有名詞を視覚的に定着させるための工夫でもあります。マリン用品店は世界中に存在しますが、その中で自社を記憶してもらうためには、分かりやすさと同時に識別性が不可欠です。このロゴは、その両立を意識した設計になっています。

なぜこの設計が機能しているのか

このロゴ設計が機能している最大の理由は、使用シーンを起点に逆算されている点にあります。
マリーナの屋外看板、船上、倉庫、Web画面、さらには小さな商品ラベルまで、ロゴが使われる環境は決して一定ではありません。East Marineのロゴは、縮小しても形が崩れにくく、遠目からでも判別しやすい構造を持っています。
加えて、流行に強く依存しない造形であることも見逃せません。一時的なデザイントレンドに寄せたロゴは、数年で陳腐化するリスクを抱えます。その点、このロゴは長期運用を前提とした設計であり、派手さはないものの、現場で使い続けられる強さを備えています。

ロゴ作成における示唆

East Marineのロゴから得られる最大の示唆は、ロゴは「理想像を語るための飾り」ではなく、「業務やブランド活動を支える装置」であるという点です。
見た目の個性やコンセプトの新しさを追い求める前に、「どこで、どのように使われるのか」「誰に、何を確実に伝えなければならないのか」を整理することが、結果として強いロゴにつながります。
また、イニシャルの扱い方にも学ぶべき点があります。単に文字を配置するのではなく、モチーフの中に自然に溶け込ませることで、意味と形を同時に成立させています。これは、企業ロゴにおいて固有性を確保するための、非常に実務的なアプローチです。
East Marineのロゴは決して派手ではありません。しかし、企業の立ち位置と役割を的確に伝え、現場で機能する設計がなされています。ロゴ作成に携わる立場であれば、この「地味だが強い設計」から得られる学びは多いはずです。

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